近所で小さい頃から弟のように私をかわいがってくれていた工藤重美さんという方がなくなりました。
「俺はおまえと違って中学しか出てないから」と口癖のように言っていましたが、働き者で、頭がよく、私などよりよほど深い考えの出来、また何でもよく覚えている人で、常に私にも直言してくれていました。
誰が見ても丈夫そうでとてもこんなに早く逝ってしまうとは誰もが思わなかったのですが、B型肝炎に犯されていたと言うことで本当に残念です。
心からご冥福をお祈りします。
月: 2010年5月
口蹄疫と危機管理
昨日の中央要請の際、口蹄疫の蔓延防止に関する要請もしましたが、今回の宮崎県での口蹄疫の爆発的な拡大は、こうした強力な伝染病に対する危機管理の不足を感じざるを得ません。
昨年の「新型インフルエンザ」の世界的な流行や、「鳥インフルエンザ」や「サーズ」など人間にも感染する伝染病には国を挙げて、というよりは国民の危機意識に押されて空港などの水際で防止するという対策が次々と打たれましたが、今回は人間には移らないと言うことで、そのような対策が遅れています。
道内の空港でも国際線ではすべてその対策が施されていますが、国内線では地元の要望で設置されている中標津空港以外はまだ対策されていないことがわかりました。
直ちに踏み込み槽等を設置するよう農政部長に話しましたが、最悪の場合を想定しなければならないほどこの伝染病は恐ろしいものだと言うことを認識しなければなりません。
宮崎県での大流行は、一番最初の患畜に対する対応が遅れた結果ではないかと思いますが、他山の石としないで、私たちも各農場を含めて万全を期したいと思います。
中央要請
北海道内農業団体のほか、市長会、町村町会、経済団体、消費者協会など18団体で構成する「北海道農業・農村確立連絡会議」が一致して4月22日に危機突破大会を開き決議した「農地生産基盤整備等の促進」を求める中央要請を行いました。
あわせて来月のAPEC 閣僚会議の再検討されると言われてい「WTO・EPA交渉等に関する要請」や、「口蹄疫の蔓延防止に関する要請」も行いました。一日中、国会内の民主党幹事長室や、議員会館、農水省などを歩き回り北海道農業の今後に大きく影響する基盤整備予算の増額などを訴えました。
理解はしてくれていますが、「農業政策全般の中で検討させていただく」と言うことで、北海道の危機感がどこまで通じたかと疑問を持ってしまいました。
参議院選挙
今年行われる参議院議員選挙に北海道選挙区から自民党公認候補として立候補を予定している「長谷川岳」さんが根室管内に入り別海・中標津・標津各町を回りました。
今回の参議院選挙は、昨年政権交代してから初めての本格的な国政選挙で、この行方は今後の北海道や、日本の行く末に大きな意味合いを持つものと思っています。
今の民主党政権が長く続いては日本の将来が危ういと思わざるを得ません。そこには全く国家戦力というものが存在していないからです。
政策でなく政局ばかりを意識した政党がこの国を誤らせない方向に導くことは出来ないことは、先の総選挙で国民が判断したことではないでしょうか。
今の民主党のあり方を見ているとうまく国民をだまして政権を獲得したとしか思えません。
長谷川岳氏は、これまでの自民党にない率直さと若さ、行動力を持っていて、新生自民党を担う一人となってくれる期待を抱かせてくれます。
なんとしても北海道の1議席を守り、全国的には参議院の過半数を獲得して民主党の混迷をただしていかなければならないと思っています。
皆さんの理解とご支援をお願いいたします。
食と観光対策特別委員会
忙しい一日でしたが、午前10時から開かれた特別委員会で、上海万博の北海道デイ(9月3〜5日)に日本館の各県のイベントスペースで開かれるプレゼンテーションに合わせて上海市内で開かれる物産展や、これを機にした中国からの観光客誘致などについて質問をしました。
北海道の自立を目指すためには、今のような物産の安売りや、ダンピング競争の中での観光客誘致ではなく、恵まれた環境を生かした安全安心な物産や、満足してもらいながらそれを正当に評価した価格での旅行客誘致などが必要で、そのキーワードは当面中国の富裕層にあると思っています。
その誘致のための方策を戦略として持たなければならないことを質問を通じて訴えました。
ことはそんなに簡単ではありませんが、道も前向きに対応しようとしている姿勢でいます。広く道民がこの思いを共有していけるようにしたいと思います。
農政委員会
きょうの農政員会は案件が6件でしたが、その中では報告案件の「春耕期における農作業の進捗状況」と、「宮崎県での口蹄疫の状況と、北海道の防疫体制」が注目されます。
今年は4月になっても寒い日が多く、雪解けは北海道全体で5日から18日遅れとなっていますが、土壌凍結が深くなかったこともあって、春耕はまだ1日から3日遅れと言うことで、今後の天候の推移によって追いつける程度となっています。
昨年のような冷湿害にならないことを祈るばかりですが、その時々の技術情報を発信して、農家が的確に対処しながら平年作以上を確保できるようにしなければならないと思います。
口蹄疫は63例に達するなどいっこうに衰える様子がなく、伝染を防ぐことに必死ですが、北海道では早期に防疫体制を整え万一発生が見られたときの模擬訓練なども実施しています。更に畜産・酪農農家での石灰散布や靴の消毒体制などを徹底して発生を抑えなければなりません。
委員会終了後、委員協議会を開き来年からの本格実施に向けて制度設計が進められている「戸別所得保障」について勉強会と意見交換をしました。
北海道として今後どのような意向を持って政府に提言していくか、委員の皆さんとともに18日から道内各地に出向いての意見聴取を通じてとりまとめていきたいと思っています。
健康格差
今テレビで、「健康格差」が問題になりつつあるという報道がされていました。
たとえば「唯一防げる癌」と言われる子宮頸管癌には、中学1〜2年生の頃3回に分けてのワクチン接種で殆ど防げると言われているが、一回あたり1万6千円3回で4万8千円もかかり、経済格差がそのまま健康格差につながるというものです。
ヒブワクチンや、肺炎ワクチンについても補助がなければ同様の格差を生むと言うことです。
これまで防げないと思われた病気でも、原因とそれに対応したワクチンの接種で防げるようになったことが健康格差を生み出すという皮肉な結果を生むようになったと報じられていました。
後者については考えなければなりませんが、前者(子宮頸管癌)については(?)と思います。
これは不特定多数との性交渉でうつされるウイルスによる感染が原因と言われればワクチン云々と言うことの先に、解放されすぎた性モラルを問題にすべきことではないかと思うからです。
「純潔」という言葉がまだあった昔はこの子宮頸管の癌がそんなに多いと聞いたことはなかったのですから。
800円ジーンズ
先日のNHKテレビでも話題になっていましたし、様々なところでよく見聞きするのが新卒の学生の就職がうまくいかないと言うことです。
いわゆる就職浪人が大量に出ていて、それがフリーターと言われる定職を持たない人や、非正規雇用につながっているというものです。
とても難しいことですが、世界の中で競争に勝ち残れる経済力を持ち、製造業や、サービス業などが盛んにならなければこの問題は根本的な解決が出来ないと思っています。
右肩上がりではなく、成熟した社会と安定のみを求めると、結果は今のようになるというものです。
人間走り出した以上止まることが出来ないものと思わなければなりません。
800円のジーンズを求めると、このジーンズを作った人も買えないような労賃になります。
したたかさ
北朝鮮の金総書記が中国訪問から帰国したとの報道がされています。
この国の外交を見る度に「したたかさ」を思わずにはいられません。
1回目は失敗したにもかかわらず核爆弾を持ったと発表し、それを非難されると今度はテポドンの発射をし、経済制裁を受けると直ちに6カ国協議から離脱し、復帰の条件として食料援助を勝ち取り、また原子力発電所を停止すると言って援助をうけ、またいつの間にか再開といった具合で約束というものがなく、自国の利益のためには武器を振りかざして何でもありという、まさに3千年以上も大陸の一部という中で民族国家を作り、維持したり占領されたりという歴史を持つ国の生き残り策としてのしたたかさを、そのやり方から教えられます。
日本の外交に、爪の垢でも煎じて飲ませなければという気さえします。腹立たしく、憎たらしいのにこう思うのは不思議ですね。
戦闘再開
戦闘再開と言えば勇ましいのですが、連休の間休んでいた活動を再開しました。
今日は尾岱沼地区でお茶懇を開き、現場の人の意見を聞くことが出来ました。
根室海峡の漁業者の最大の不安は、だんだん少なくなってきた鮭の漁獲高です。
気候変動による海流の変化か、孵化放流の変化か、はたまたロシアによる択捉・国後での定置網漁の進展かなど、各説がありますが一日も早くその原因を突き止めて対処してほしいという要請を受けました。
漁業者による様々な憶測や、考えを聞くことが出来、有意義な懇談会となりました。
その際世話役をしてくれている人から、尾岱沼後援会を作ろうという提案をしていただき、発足することとなりました。
今後この後援会を通じてまた様々な意見や要望を聞きたいと思っています。