コロナ前に議論していたが、コロナで中断していた観光目的税について再び議論を始めました。今日はその勉強会で、予算委員会でも議論されましたが、コロナ前に考えていた、宿泊一泊あたり100円の均等課税ではなく、金額に段階課税の考え方も取り入れるといったものです。当然、何に使うかが先に議論されていなければならないことで、人材確保、交通ネットワーク、情報インフラの脆弱さ解消、緊急時対応の強化などが先行して議論されているようです。既に市町村で課税しているところもあり、市町村との調整も必要です。まだまだ新税の創設には幅広い議論が必要です。
知事総括
予算特別委員会の最後は、各部審査での部長答弁に納得できなかった案件について知事に尋ねる「知事総括」です。各会派から代表が出て、各委員が総括に残した案件について代わって質問をします。今日の質疑では、ラピダス社に供給される水の一部を苫小牧工業用水から引く計画について一番活発な議論がありました。それはこの工業用水を使うには、道条例で、水の利用者が配管などの費用を負担し利用することになって居る事にあります。これには膨大な費用を必要とするが、ラピダス社はその負担は出来るのか?北海道は何らかの支援をするつもりなのか?と言った疑問でした。知事ははっきりした答弁をせず、質問者は何度も繰り返し訊くのですが、似たような答をのらりくらりと繰り返すため、議論が進みません。他の重要事項の質問でも、明快な答弁が出来ない部分が多く道財政が厳しいとは言え、何も出来ない北海道のあり方が浮き彫りになりました。「国や他県の動向を見ながら」との答弁は北海道の独自性を捨てた答弁のように思います。
いじめと教育現場
予算特別委員会最後は教育委員会所管の質疑でした。特別支援教育や幼小連携、暑さ対策にエアコン設置などへの道教委の姿勢や考え方が質疑されました。特別支援教育では教員不足や支援員の問題、勿論エアコンの設置では費用負担の問題。また、はたらきかた改革、休み方改革を含めたワーケーションの取り入れ方、休暇中でも学校に出勤を義務づけている今の規定のあり方、などについて議論になりましたが、一方で、いじめの認知件数は過去最高に増えているという現実も明らかにされました。社会からの要望が増える一方の教育現場で何が起こっているのか現場で教員に聞いてみなければならないことと思います。
ラピダス上水道
予算特別委員会二日目は経済部所管事項の質疑でした。今経済部はコロナからの景気回復の課題が目白押しとなっている上に、降って湧いたようなラピダス関連の対策が重なり、非常に忙しい最中にあります。今日の質疑でもラピダスへの水の供給を、苫東工業用水から引き入れる費用負担の問題、コロナが落ち着いてきて、今後観光推進のための様々な整備財源としての観光宿泊税のあり方、アドベンチャートラベルの推進、コロナで落ち込んでいたときの観光振興に使った「ほっかいどうラブ割」で余ってきた16億円の使い方、中国の輸入停止措置で苦境に落ちている水産物輸出への方策、ゼロゼロ融資の返済期に入った中小企業対策など、重要課題についての議論が行われました、答弁を聞いていると、財政立て直しの時に職員削減で新規採用を控えた後遺症としての人材不足が目立つように感じました。
北海道ラブ割
北海道がコロナで落ち込んだ観光消費を支えようと、国の交付金を利用して続けていた「ほっかいどうラブ割」事業が一旦終了しましたが、80億円を全国のエージェントや観光事業者に配分して行っていた誘客促進事業で余ってきた16億円を改修し、今月20日から年内一杯を期間に再び開始すると言うことを先の一般質問で答弁されましたが、その結果の実施要項が届いた地元の宿泊事業者から、この内容ではエージェントつながっていない地方の殆どの宿泊事業者は対象外とされてしまって何のための支援事業なのかという問い合わせが来ました。関係課長の説明では金額が前の事業より少なく、前回同様の事業者配分にすると金額が些少になり使いにくくなるため、との説明でしたが、このままでは大手の事業者のみが対象となります。観光客はコロナ前に近付いてきており、宿泊者数や、宿泊単価も上昇している中で、多くがインターネットで予約を入れるか大手の旅行業者を使う旅行者が多くなった中で取り残されている地方の宿泊事業者をどう後押しするかこそ、こうした支援事業の役割ではないだろうか?こんな事業ならやらない方が良いと思うのは私だけだろうか?
台湾ランナー
明日の別海マラソンに、台湾からも24名の方が参加することになり、根室地域日韓友好協会で歓迎会を開きました。マラソン大会自体が4年ぶりで、その間来ることがなかったランナーですが、台中を中心に同好会があり、四年前にも30数名の方が来てくれました。地元のランナー同好会の「なかしべつ12楽走」の皆さんがホスト役となり楽しく交流できました。ここまで走りに来てくれる方々は台湾では様々な事業を行っており、今後の交流にも役立つだろうと思っています。先ずは今度はこちらから訪問しなければなりません。
酪農情勢
今日からの予算特別委員会農政部所管審査の一番で、酪農情勢についての質問と提案をしました。酪農経営は昨年に引き続いての国、道、市町村などの支援策と、価格引き上げで一定の改善が見られるものの、厳しい生産調整を行っていることで、特に投資して間もない若い人たちの経営が苦しく、これからの酪農を背負っていく若い人たちに代わってのつもりで質問をしました。特に指定団体(ホクレン・酪対など)などの、直近の生産状況と本州での消費状況に対する反応が鈍く、この夏の暑さの中で消費性向が変化していることに対応できずに、ホクレンの本州送りはマイナス、系統外への出荷はプラスとなっており、団体が需要に対応できていません。また年末には不足を懸念されているバターも、大幅な生乳の減産と脱脂粉乳の過剰在庫警戒から製造にブレーキを掛けたままです。こうした製品消費の偏りを防ぐ事や、生乳計画生産の全国統一した負担などの制度改正について提案もしました。さらなる経営安定化の議論はまだまだこれからです。
韓国総領事訪問
新しい32期超党派議員連盟の役員が決まり、私はこれまで幹事長を務めていた「日韓友好北海道議会議員連盟」の会長になりました。私の記憶では、亡くなられた函館市選出の川尻先生が長く務められていた役目ですが、志半ばで逝去され、昨年は本間先生が代理を務めておられました。今期も副会長は各会派から一人ずつ(6名)です。筆頭副会長には自民党の中野議員、幹事長は自民会派の清水議員、事務局長は同じく自民党の宮下議員のが就任することになりましたので、自民党議員のみですが、この4人で在札幌韓国総領事館に就任挨拶に行きました。日韓関係は韓国の大統領がユン氏に代わった事で関係改善が図られていますが、隣人同士どんなことがあっても民間レベルで地道に交流を続けていけば必ず国家間の理解促進にもつながるとの話をペ・ヒョンス総領事とお互いに確認しました。次にお会いする機会は10月4日の韓国建国記念パーティです。
道有財産
今日の質疑の中で、解決が迫られている知事公館跡地や老朽化している道立美術館の建て替え、道警の道路向かいにある「プレスト27」の信託事業延長などについての質疑がありました。知事はいつもの通り「学識経験者などの意見も伺いながら早期に結論を出したい」との答弁でしたが、資金がなくて何も出来ないというのが本音かも知れません。財政難の北海道としては一番高く売れるときに売って資金を得たいと思うのでしょうが、私は100年記念塔の議決の際になくなんとなく賛成して後から悔やんだ想いがあるので、期限ギリギリまで様々な角度から検討して結論を出さなければと思います。
ヒグマ
代表質問1日目多くの質問自民党の質問は厳しさがたりないと思うのは私だけだろうか。自民党の質問は厳しさがたりないと思うのは私だけだろうか。勿論、与党としてはやり込めることが目的ではなく道政の方向を正しながら前進させることが目的だからそれで良いのかも知れないが、何か物足りない。それに比べて、野党の民主党は明快に追求する様はマスコミ受けすることはあるだろう。今日の日程終了後、自民党議員会でヒグマに関する研修会を開き、ヒグマ研究会の坪田教授と、事務局長の佐藤酪農大学教授の講演を聴いて、知識を深めました。佐藤教授からは近年の人との軋轢がました原因は、人慣れした熊が増えたこと、地方の人口減少で生息域と人里の中間となるゾーンが不明確となって居る事や、餌と隠れ家となる デントコーンの作付増加で滞在できるところが増えたことなどが挙げられ、駆除と侵入防止の電気牧柵の設置も必要と話され、今後の広域的な被害防止などに示唆を得ました。