福島第一原発でたまっていた放射性物質を含む排出水をALPS処理した処理水の海洋放出が始まりました。この放出には様々な意見が交わされ、風評被害を心配した漁業団体からは反対の表明があり、岸田首相も自ら説得に出向いたりもしましたが、結局反対の姿勢は変わらぬままの実施となりました。トリチウムという水素分子の3倍体の放射性物質ではあるが、崩壊速度が速く12日で半減するというもの。しかも放出にあたっては基準値を大きく下回る濃度まで薄め、1年間の放出量も22兆ベクレルと、中国が原発から放出している一つの原発と比べても非常に少ないレベルで、実被害は全く心配ないもので、風評被害という人が作り出す被害を発生させないように繰り返し丁寧な情報開示が必要と思います。
月: 2023年8月
災害級の暑さ
北海道で30度以上の真夏日が一ヶ月以上も続くのは記録的なことだと言われますが、その温度はますます上がって、今日は34度を超す地域が多くなっています。道東ではこれまで、お盆を過ぎるとストーブを焚くほどの寒さになる事が多かったことを考えると、今年の暑さ・と言うよりその長さは異常なもので、暑さに弱い牛は本当につらそうです。毎日24時間換気扇を回しっぱなしなのですが、牛もいくらかは涼しいと見えて、その風の当たるところに集まって寝ないのか、寝るためのベッドがきれいになっています。乳量や病気にも影響が出ており、生産調整を強いられている酪農家にもつらい日々が続きます。早く涼しくならないかな~!
痛ましい事故
20日早朝中標津町の国道で死亡事故があったと報道されていました。運転者は、直前まで気がつかなかったと警察の事情聴取に答えていると言うことですが、前方不注意であったことは間違いないでしょう。原因は兎も角こうした死亡事故は被害者も加害者もどちらも不幸のどん底に落とすもので、ましてこの日の被害者のように大学生となるとご両親のみならず家族の嘆きはひとかたならぬものと思われます。この様な不幸な事故を防ぐために、一層自動車の安全装置の改良が進むことが大事と思います。
帰ってきた蒸し暑さ
12~13日の中標津夏祭りの間は寒いくらいの日々で、夜は一枚多く着込まなければならないほどでした。台風七号の動きも気になり、その通過までは涼しさが続いていましたが、幸い台風は西に進路が変わり北海道には大きな被害もなく済みましたが、そこに向かって南からの風が吹き込み暑さが戻ってきました。何日か牛舎のファンを止めましたが、今はまたいくら回しても牛にはつらい日々が続いています。それとともに、牛をサシバエが襲うようになりどこから来るのかいくら蠅取りシートで駆除しても減った気がしないほどです。ここまで来ると、秋が早く来ない人間とは勝手なものです。人間とは勝手なものです。
終戦の日に
8月15日、終戦の日にあたり各地で戦没者慰霊祭や殉公者慰霊祭などが開かれています。中標津町でも当時1万人程度の人口の中で197名の戦没者が記録されています。50人に一人くらいの若者が修正し戦地に倒れたことになります。「戦争は年寄りが起こし、若者が死ぬ」と言われますが、その戦死率から見ると如何に多くの犠牲者がいるかが解ります。世界各地では紛争という名の戦争が絶えなく、今でもウクライナへのロシアの侵略や、アフリカでの民族対立などが続いていますが、敗戦を経験した日本から見ると、戦争は誰も幸せに出来ないと言うことが真実だと思います。
垣間見えるロシアの本音
中標津夏祭りの1日目午後2時30分から北方領土返還要求中標津住民大会が開かれました。この中で千島連盟の鈴木副理事長や舘下支部長が、今年6月、ロシアのウクライナ侵攻への日本の経済制裁に対する対抗措置として、千島連盟を「好ましからざる団体」に指定し、墓参などの交流事業が一層困難になったと述べていました。私はかねてからこの指定にロシアの本音が出ていると思っていました。何故この期に及んでロシア検察庁がこの様な指定をしたか?それはウクライナ侵攻を続けているロシアにとって一番都合が悪いのは、千島連盟が主張していることが真実だからです。日本固有の領土を、戦争を早期に終わらせるためとは言え、ロシア参戦の密約で侵攻した事は事実なのです。今回の措置はロシアがそれを認めたことになるのです。居直っているロシアにとって一番つごうの悪いのは本当のことを言われることだと明らかにした措置でした。
人間の生きる力
今日の保健福祉委員会では嘗て議会でも議論の的となっていた事のある、学校でのフッ化物洗口について、その実施状況などが報告されました。議論の際にはフッ素が子どもに与える害や、教員の負担などが強調されて反対の請願が出されたりもしましたが、ようやく全道175市町村が実施するようになったと報告がありました。保健担当の養護教員や、地域の薬剤師会、歯科医師会などの協力もあってのことです。気になっていたその効果では、虫歯の数が減っていることもありますが、治療を要する進んだ虫歯の数がほぼゼロと言うことでその効果は顕著と言うことです。食べることは人間の生きる力を増すのは勿論です。今日文教委員会で発表された全国学力調査の結果では、全国平均に近くなりつつあると言うことですが、最近のいじめや事件などを見ると学力は兎も角、社会生活に必要な生きる力や協調する力が落ちていると感じます。バランスは難しいかも知れませんが、今一度教育というもののあり方を見直す必要があると思います。