今日で一月も終わり

 早いものです。新年が明けたと思ったらもう一月が終わりです。統一地方選挙の告示まであと2ヶ月を切りました。道政は、このような時でも動いています。夕張支援や、農地水環境保全対策助成金などの予算関連について、着々と決められていきます。道議会自民党の幹部の方達が議会に出て折衝を繰り返しています。本当は、今年が知事選挙の年だからといって、骨格予算にしないで、本格予算を組むべきだと思っています。今の北海道の状況を考えると、2ヶ月の執行遅れは許されないと思うのです。このことを政調会長などの自民党幹部に提案したところ、限りなく本格予算に近い予算にするとのことでした。この骨格予算編成はいつから、どういう理由で行われているのかと言うことを聞くと、慣例だとのことでした。慣例は破りたいのですがね。
 暖冬が続いていますが、もうじき節分。いつも季節感を出す工夫をして、通る人の目を楽しませてくれているコンビニが、今鬼の顔の電飾をしています。努力の中での工夫ですが、とても楽しいので紹介します。(東中のセブンイレブンです。クリスマス前にはサンタが屋根に上っていましたね)

新総合計画

 10時30分から、今年の統一地方選挙のための、「選対事務所開き」をしました。場所は今までの後援会事務所で、お金をかけないように、2階の部屋を後援会事務所にし、今までの1階を選対事務所にしました。管内4町から、町長さんをはじめ、各団体の代表の方や、私を応援してくれている方々が大勢集まり、一緒に必勝を祈願してくれました。4年前を思い出しながらお礼と決意の挨拶をしましたが、一期目のいくつかの目に見える実績と、一層明らかになった課題を、この4年間に築き上げてきた、議員の先輩や、同期の仲間達の信頼と、道職員とのつながりをこの地域の財産として活用して、解決していかなければと思います。
 午後からは、北海道の新総合計画策定に当たっての根室支庁管内での「支庁地域と未来を語る会」が開かれ、傍聴者として参加させて頂きました。会では、新しい総合計画の骨格案に対して、環境・北方領土・医療・産業・子育て・教育などについて、各住民参加者から活発な意見が出ていました。また、地域生活経済圏については、あまり理解が出来ていないようでした。この意見や、理解度にふれることが出来たことが、今後の議員活動の大きな糧になりました。
 明日からは選挙モード一色になっていきます。支援してくれる地域の皆さんのためにも、この春をしっかりと乗り越えていかなければならないと思っています。

格差社会

 今日の国会中継を切れ切れに聞いていました。小沢民主党代表は、代表質問の大きな時間を格差是正関連に費やしていました。かつての、一億総中流といわれた時代と、何がどう変わっているのかどうも良く解らないのです。これは、私がそこそこの生活をしているからかも知れません。仕事に就こうとしてハローワークに行っても、希望する職に出会えないというのが地方の実態で、売り手市場となっている都会とは全く違った状況になっている実態を見るとそうかも知れないと思えます。あるいは、テレビで中央の好景気が伝えられても、地方は不景気の波が去らないと感じているからかも知れないと思います。最近、貿易の自由化の波が押し寄せてきそうな中で、ニュージーランドの酪農家が、25円程度の乳価なのに、一年に一ヶ月ものバカンス休暇を取って日本までやってくる余裕はどこからでるのだろうと不思議に思います。格差社会も、比較する対象があるからそう感じるのかも知れないとも思います。栄養食品や、やせる秘策の報道のように、一過性の、マスコミに作られた格差でなければよいがと思います。夕張の再建団体転落で、ゴミの有料化や、敬老パスの廃止、下水道料金の値上げなど、住民福祉の後退であるかのような報道がありますが、例えば中標津町では、以前からゴミは有料だったし、敬老パスも廃止されています。確かにこれは福祉の後退ですが、赤字再建団体になることが防げていることは確かです。どこでもやっている自己防衛策をとらずに、再建団体に転落したところの住民だけを可愛そうと言って、美味しい話だけして帰る政党調査団のリップサービスがあっても、そのことを自らも苦しい財政運営をしながら実現してやらなければならないのが、自民党のような与党だと言うことを、皆さんには解ってもらいたいものと思います。

農業政策

 今日の日曜日、事務所では選対本部に変えるための引っ越しをしましたが、私は知人を訪問しながら、今後の地域の課題について話し合いました。酪農の友人は、今の閉塞的な状況の中で、今後に夢を持てる方向を示すべきだと言います。確かに、生産と消費のバランスが崩れ、これまでの拡大路線が行き詰まりを見せているのは、単に一時的なものでなく、構造的なものであるとの見方が出来ます。昨年から初めて人口が減少の時代を迎え、少子高齢化が進展していく中で、牛乳の消費人口も減っていくとの予測が出来ます。一方、WTOや、オーストラリアとのFTA交渉に見られるように国際的な自由化の圧力も高まってくる中で、この国の中で食料生産基地としてどのように生きていくか、しっかりした戦略が必要になってくると思います。自給と言うには、外国からの穀物に大きく頼る酪農のあり方を変えること、そのことでどうコストダウンを図るか、飼料自給の道をどう立てていくかがキーポイントになるとおもいます。この線で、これから整理して、方向と施策の提案をまとめて行きたいと思います。

冬祭り(競争社会の行く末2)

 2月は、札幌雪祭りを始めとして各地で冬祭りが開かれます。当地でも各町で2月の第2日曜日を中心に予定されていますが、今年は雪不足で雪像が出来ないところや、削減しなければならないところが多くなっています。街の人達が、みんなで寄付を出し合って、これらの祭りを運営していますが、最近は地場企業が不景気で、寄付が集まらなくなったという話が聞かれます。商店街はほぼ壊滅状況で、頼みの建設業も公共事業の減少で以前の力が無くなっています。前にも書きましたが、地方に進出してきているチェーン店舗のあり方について、今見直していかなければならない時期ではないかと思っています。厳しい競争の中で勝ち抜いて行くには、大量仕入れや、配送経費、仲卸を通さない流通など、ぎりぎりのコスト削減をして消費者の支持を得なければならないのかも知れません。しかし、お祭りの寄付を頼みに行くと、「本社からきつく断れと言われています」とのつれない返事です。コスト削減の名目で、このような指示をしているのでしょうが、このようなことが、地域の祭り、ひいては地域のつながりをも衰退させていることに、経営者は思いを致すべきだと思います。

新春交礼会

 根室管内4町合同での、中司後援会の新春交礼会が開かれました。これまで以上に人も業種も地域も幅広く集まって頂きました。わずか2時間ほどの会ですが、会場まで来るのに1時間もかかるところもあり、本当に感謝の一語に尽きます。今年は、全面的に後援会青年部の皆さんに企画・進行を任せましたので、イノシシの入場あり、餅つきありと多彩に進行してくれました。この地域(管内4町)には、多くの活力ある青年がおり、各種のイベントや地域作りの場面で、遊び心を持ちながら次々と新しい試みをしています。彼らのためにも、一層の行財政改革を進め、負の遺産を少しでも減らして、活力ある地域作りの出来る環境を残すという、難しい行政運営が求められます。この4月を高橋知事と共に乗りきって、これまでの4年間積み上げてきた様々なものを開花させて地方を活性化させたいと誓いを新たにした新年交礼会でした。
参加して頂いた皆さん、券を持って沢山の人を誘ってくれた皆さん、お手伝いをしてくれた青年部女性部の皆さん有り難う御座いました。

海外研修

 道立別海高校の、酪農科と酪農専攻科で、昨年それぞれ派遣された海外での見聞したことの発表会があり、出席させて頂きました。この事業は、別海の農協と、別海町が、農業後継者育成のために、毎年(今年で32年くらいになります)続けているものです。酪農科の高校生は、オランダ・ドイツ・イタリア・フランスへの視察研修、専攻科の学生はニュージーランドでの60日間の実習をしてきた報告でした。それぞれが、この地と違ったものを実際に見て、これからの自分の経営を考える、良い参考になったのではと、期待しています。こうした地元の地道な、継続した取り組みが、必ず酪農の発展という大きな実を結ぶものと思います。

地域産品の輸出

 以前から、この地域の優れた農水産物を、もっと付加価値を付けるために輸出を目指すべきとの主張をする人がいました。これまでは、何もしないでも、その素材故にそれなりに売れてきていましたから、遙か遠いことのように感じて乗り気になった人は居ませんでした。昨年暮れからの、オーストラリアとのEPA交渉で、肉・乳製品・小麦・砂糖などの主要農産物の完全自由化が話題になって、その打撃の大きさに道民が驚くようになって、改めて食料の重要さに気付かされるようになりました。このことは、国内農業や、それに関連する産業の衰退の問題だけでなく、国民の自給による食糧確保という問題まで波及する問題だからです。自由化論者は、どうせエネルギーに頼って生産されている農産物だから、それが途絶えた時には食糧の自給など出来ないので、輸入を前提に考えるべきだと言います。生産者の私たちは、それならどこからでも、安いものが入るところからかって食べたらいいと、開き直るべきではないかと思うのです。私たちが汗水流して生産するものを、世界一安いところから買いたいのであれば、私たちはもっと高く買ってくれるところに輸出して生きて行こうと思うのです。そんなに簡単に出来ることではないかも知れませんが、最初は「ただでも」と始めた、「秋鮭」の例を参考に長いスパンで考えて道を開きたいと思っています。

拿捕

 また、羅臼漁協所属の漁船が、「安全操業」の枠組みで操業していた国後沖の海域でロシアの沿岸警備艇に停船を求められた上、古釜布へ連行されたそうです。情報が少なく家族が不安がっているというので、根室支庁や、漁協に連絡を取り、情報を聞いてみましたが殆ど新しい情報はありませんでした。船長の自宅に伺い、家族の方と話をしましたが、マスコミで報道されているような事実はほとんど無いそうです。あのように報道されると、とても悪いことばっかりしているように思われるのが残念だと言っていました。マスコミは、慎重に事実を確認してから報道をして欲しいものと思います。本人達は体調の悪い人もいず、燃料と食料はロシア側から供給してくれていると言うことで、家族の人達も落ち着いていました。しかし、いつになったら帰れるか解らないことが不安だとのこと。出来るだけ、様々なルートから、早期釈放をはたらきかけていかなければならないし、そのようにするといって辞してきました。

準備

 いよいよ選挙態勢準備のスタートです。当初無競争との見方があったため自分も含めてかなりのんびりしていましたが、相手候補が具体的に見えるようになってきて、俄に活気づいてきました。戦う以上は負けられないというのが鉄則で、これまで積み上げてきた人脈や、知識・情報を、期待通り活かして行くには、必ず2期にならなければならないのです。この4年間、議会は年齢ではなく、期数なのだと言うことを実感してきました。今日は、選対の準備会議と、26日に行われる新年交礼会の企画を担当している青年部の会議があって、事務所は夜遅くまで賑わっていました。4年に一度の改選期ですが、戦わなくて済むのが一番と、ひたすらまじめに取り組んできたつもりですが、矢張り駄目だったようで、とても悔しい思いです。保革の競り合いは議会や議員活動に緊張感を作り出して効果を発揮するのでしょうが、かかるお金を負担する人のことを考えると、矢張り残念です。