アメリカで6年ぶりにBSEの牛が発見されたとの報道がありました。
日本でも、最後の患畜が発見され、その牛が生まれた日を起点に10年目を来年春に迎えます。
来年春頃には、OIE(国際獣疫事務局)という機関に申請を出し、認められると、清浄国に戻ることが出来ます。
今回のアメリカの患畜発見は、アメリカによると、検査が正常に機能している証拠と言いますが、アメリカのそれは、日本の全頭検査と違って0.1%程度(約4200万頭の中検査をしているのは4万頭、つまり1000分の1)のサンプル検査で、到底、そのほかの牛肉は全く問題ないとは言えないもので、日本の消費者にしてみると検査をしていないも同然と言えるものです。
勿論、BSEは伝染性の病気ではなく、伝達性(食物によって移行する)もので、家畜の脳や脊髄など危険部位と言われる部分を除去すれば殆ど伝達することはないと言われてはいます。
今回のアメリカの発表は、食物の安全に対するアメリカと、日本の基本的考え方の差を表しているとも言え、TPP交渉など市場開放における「安全」という非関税障壁の議論にも繋がるものです。
BSE
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