別海高校酪農課の生徒13人がヨーロッパ研修を、農業特別専攻科の4人がニュージーランド実習をした報告会があり、出席して聞かせていただきました。ヨーロッパ研修では、時々ジョークを交えながら、環境に配慮していることや、クリーンエネルギーにこだわっていること、チーズが人々の生活に密着していることなど、農家の庭先を含めて、美しい景観に感動したことなどが報告されました。またニュージーランド実習では、放牧によって低コストを実現していること、乳頭を拭かずにミルカーを着けることなど、現地でなければ体感できない知識の報告があり、生きた体験として彼らの今後に大きな財産となるだろうと、感じました。30年以上に渡って別海町と振興会の応援で続けられているこの事業から、多くの酪農のリーダーが巣立っています。
しばれ
最近は、朝とてもしばれがきつくなっています。今朝もマイナス20度を超えていて、私の担当の育成牛舎の水も、毎日しっかり落としているのですが、弁が凍って、溶かす仕事から朝が始まるような状態です。豪雪で閉じこめられるよりはましと思わなければなりませんし、雪も多く、しばれもきつい冬らしい冬は、暑い夏の前触れということを信じて、頑張らなければならないと思います。今年の冬のように厳しい中にある北海道も、いま再生のために打っている施策が、一日も早く効果を出して、春が来るように、みんなの知恵と努力を重ねなければと改めて思います。もう、あれが悪いこれが足りないと言っている時ではないでしょう。
増税論
夜のNHKで、消費税増税に関する議論をしていました。賛成、反対各論を、論理的に話す人もいれば、感情的に話す人もいて、整理するアナウンサーの手腕が問われるような番組でした。公共事業に対する考え方や、医療や福祉のレベルや、範囲をどうするか、大きな政府、小さな政府の議論、いまの経済の仕組みや、これからの社会のあり方など、議論はどんどん広がりと、深みを持っていきました。これまでの政治に対する不信感も加わって、なぜこれ程の負債が出来たかの論議にまで行きました。もう公共事業は出来ないとは言いながらも、有権者は政府からお金を引き出す政治家を求めてはいないでしょうか。少なくとも北海道の、札幌以外のところではそうではないでしょうか。これまでの、人口増加時代から、少子高齢化時代への考え方の切り替えも必要との谷垣財務大臣の発言に、時代と政治の曲がり角を感じました。
新春交礼会
後援会主催の、新春交礼会が開かれました。およそ550人の方と、スタッフ合わせて600人程の方が参加して、盛大な会となりました。来賓の方々も、20日という区切りの良いヒデ、あちらこちらで各種の会が開かれ、本当に忙しい中、4人の道議仲間と各町の町長さん達も参加してくれました。日頃から、私を支援してくれている方達ばかりが集まっていることもあり、とても暖かい雰囲気で終始しました。私は、この方達の、この地域をもっと良くして欲しいとの期待を受けて、議会に出ていますので、今後とも厳しい目を持ちながら働いて行かなければと、改めて思いました。
株価回復
昨日書いた、株価下落は、今日は一転して、上昇に転じ、およそ350円の値上がりとなりました。日本経済に対する不安による下落ではなく、ライブドア株を中心としたIT株に対する不安が原因だったことと、日本経済は着実に上昇しているとの見方から、利益確保のため買った人が多かったからでしょう。企業は、利益がなければやっては行けませんが、利益追求一辺倒は、また危険を伴うと言うことも教えてくれたように思います。同様のことが、石油や、食料についても言えないでしょうか。ひたすら安さを求め、海外の一番安いところを求めて、自国産をないがしろにしながら来てはいないでしょうか。中国と、インドだけで、50年前の全世界人口が生活している現状を認識しておくべきと思います。
ホリエモン
昨日家宅捜索を受けた、ライブドア株の急落に伴って、売り注文が殺到し東京証券取引所が、機能停止し、取引を中止するというニュースが駆けめぐっています。以前から、「金さえあれば何でも出来る」と豪語していたホリエモンのことですから、このようなことがあっても不思議はないと思いますが、金万能病は、今日、(株)の売り注文に殺到した人達にも言えます。経済活動とはいえ、人間生活とは関係の浅い実態のない取引に、一喜一憂しながらお金を(彼らにとっては、金なのでしょうが)やりとりする結末は、あのときのバブル崩壊で解っているはずなのに、おろおろする様は、人間の欲の皮の突っ張った末と言うほか有りません。もっと、こつこつと努力している人や、物作りに励んでいる人が正しく評価される社会にしなければ、おかしいと思います。
競争社会
最近の規制緩和の動きの中では、勝ち組と負け組が発生しています。例えば、中心市街地にあった商店は、郊外に出来た大型店に客の大部分を奪われ、小さい小売店は、コンビニに小口の購買客を奪われています。商業立地法が改正され、それまでの規制が緩和されたことで、大きく商業施設のあり方が変わった結果、顧客の動きが変わってしまいます。こうした中で、小規模の小売店は殆ど駆逐されていきます。有る方は、こうして負け組となる人達を守るなり、救済するのが政治だと言いますが、いくら守っても、時代の流れ、人の価値観の変化の中では、抗しきれないものがあります。社会主義的な政治により、このようなことを規制していく方法もありますが、競争を無くした社会は活力を失うという欠点もあり、難しいものです。
地域課題検討会
今日は、担当者に集まって貰いこの管内の当面する課題や、今後について語り合いました。管内の自治体財政の今後や、空港、観光ビジョン、牛乳の計画生産、環境整備、教育など幅広い課題について説明と、懇談をすることが出来ました。公共事業の後退している地域経済を、何によって立て直していくか、右肩上がりで、地域経済を支えてきた酪農が、減産に入らざるを得なくなって、それがまたこの不況感にどう影響するかなど、住民にとって不安材料が多く、この状況を打開するためにも、今年の予算や施策に出来るだけ盛り込みながら着実な前進を図らなければと思ったところです。
パーフェクト
あり得ないことの代名詞のようなものです。しかし、これに挑戦しなければ、またその域に近づくことも出来ません。どの世界でも、常に求められながら相当の努力をしても、なかなか近づけません。酪農では、非常に幅広い種類の仕事や技術があり、その一つ一つを着実にこなしていくものが、牛乳という一つの成果を生み出して行きます。逆に言えば、成果は牛乳しかない訳です。良い土を作り、良い草を作り、良い餌とし、牛を健康に飼い、順調に分娩させ、最後に牛乳を得るのですが、その最後で失敗して思う量の牛乳出荷が出来ないのが、普通の酪農家です。どこで手抜きをしても最後にしっぺ返しを食います。議員も似たような所がありそうですが、これは試行錯誤していくしか、才能のない私にはないようです。
火災
12日、牛舎を全焼した昔からの仲間であり、強力な応援者でもある酪農家に、火事見舞いに行って来ました。古い牛舎を改造し、着実な低コスト酪農を実践していましたが、このところ続いていたしばれのため、牛乳処理室でたいていた薪ストーブから火がもれたようですが、本当に無惨と言える程焼けてしまっていました。不幸中の幸いというか、牛舎の二階に先に火が回ったためと、フリーストール化していたため、牛は逃げ出して、2頭の被害だけで済んだと言うことでした。酪農情勢が厳しくなってきている中での火災で、ショックだったのでしょうが、「人間に何かあった訳ではないし、牛も殆ど無事だったのだから、大丈夫だよ」という言葉を聞いて安心しました。近所の酪農家に分散して牛を預かって貰っているとのこと、こんな時にも、酪農家の協力し合うところが垣間見えて頼もしく思えました。がんばれ!!