関税優遇措置

ハバロフスクで開かれた「東方経済フォーラム」でロシアのプーチン大統領が、日本の主張する北方領土で第3国が経済活動を行う際、関税をゼロにする優遇措置を行うと表明しました。日本の立場としては、ここは日本固有の領土で、ロシアがこの様な措置を行うことは認められないという抗議の意思を表明しました。いつもこの様に抗議の意思表示だけで済ませるから相手国は何のためらいも無く好きなようにできるのだと思います。クリミア半島をロシア領に編入した時、ヨーロッパ諸国が行った経済制裁の尻馬に乗っかった日本が、この様な自国の領土でのロシアの振る舞いに対して何の対抗措置も執らないのはおかしいと思います。プーチンの「平和条約が結べないのはナンセンス」と言う言い方には「あなた方が戦争の結果取り上げた領土を返さない限り無理で、ナンセンスはあなた方にある」と主張できない日本の弱さを露呈している。軍事的では無くとも、経済的、科学技術的など何でも良いから相手に打撃を与えられる強い国にならなければ、侵略を許すことになると自覚しなければならない。

パラリンピック終幕

開催に様々な意見の有ったTOKYO2020オリンピック・パラリンピックが終了しました。それぞれの競技に参加した選手の活躍や、日本選手の活躍で当初の批判は吹き飛び「やって良かった」という評価が6割を超えるまでの高まったのは、反対論がコロナ感染拡大が思うように終息に向かない不満の反映だったとも思えます。特に様々な障害のある選手によるパラリンピックは障害を障害と感じさせない選手の頑張り屋、競技に向かう姿勢に感動させられた人々は多いと思います。中国が3桁を超える金メダルを獲得してメダル収集国家を誇っても、日本人にとってはその十分の一でも感動に値する日本人選手の活躍でした。コロナの不安でぐだぐだ言っていないで前向きに進むべきことを教えられました。

突然の不出馬表明

菅総理が今朝、次の総裁選挙に出馬しないことを表明した。昨日まで岸田氏の党改革案のインパクトを消すために、党役員交代人事を模索していたがそれが行き詰まったか、次の衆議院選挙で自分が総理を継続していることがマイナスに働くことを悟ったか、あるいはどれほど努力をしても評価されないコロナ対策に疲れたのか、理由はともあれ自民党は世代交代の時期を迎えたとも言えると思います。総理になってから一年、コロナ対策に振り回され、全てをかけて世界各国と比べても「かすり傷」と言われるほど感染者の少ない日本を保ちながら、社会の不安感と不満は世界一と行っても良いほどなことに疲れたというのが本音ではないだろうかと推察します。強行したと言われたオリンピック・パラリンピックを無事に終了し、国内よりも世界に評価されたことを花道に引退もあり得ると思います。本当にご苦労様でした。