今日の農業新聞を見てひっくり返るほど驚きました。農水省は「コスト削減で海外との競争力をつけるべき」という改革推進会議の意向に沿って様々な補助事業を導入し規模拡大路線を進めてきました。そのことに異論を唱えるつもりはありませんが、放牧はコスト削減と家畜の長寿命化に欠かせない技術として推進してきたものをを、なぜ「放牧で伝染病が広がったという科学的根拠はないけれど」と断ったうえでこのような義務を課そうとしているのか理解に苦しみます。北海道の一般的な酪農家では牛舎から放牧しますが、公共草地等では牛舎はありません。その建築コスト削減のためにまた補助事業をつけようという意図なのでしょうか?
月: 2020年6月
非公表
最近のコロナウィルス感染者情報の発表で、年齢、性別、職業などが非公表というものが多くなっています。発表に際しては個人が特定できないように振興局管内とか、札幌市内、そして男女、職業程度の情報しか発表しないにもかかわらずすぐに個人が特定され、SNSなどに書かれて、家族などにまでいたたまれないような書き込みがされる例が多いためなのでしょうが、こうした周囲の行動こそが感染の連鎖を止められない最大の原因ではないだろうかとこの頃思う。
食料自給
世界的な新型コロナィルスの感染拡大で、物流が滞ったことに加え、主要食糧の輸出を禁止した国がありました。いずれも自国民の食料を確保することが最優先とされ、今回のような非常事態にあってはそうした自国第一主義が原則であることを改めて思い知らされました。当然と言えば当然ですが、グローバル化の時代として、食料はその生産に適したところからより安い価格で輸入した方が国民にとっての利益とした新自由主義の危うさがこのような形で再認識されることになりました。37%という低い自給率をものともしない国に独立の補償はあるのだろうか?
拉致
横田滋さんが亡くなったと報じられました。拉致の問題が明らかになってから体調を崩すまでずっと拉致被害者の帰国に向けての運動の先頭に立ち続けてきました。被害者の帰国は一部しか実現せず、その後彼の国は知らぬ存ぜずを通し、ろくに調査もせずに、その事実はないとか既に死亡したなどと木で鼻をくくったような誠意のない回答ばかりを繰り返してきました。拉致のような事実があったこと、国としてそのようなことが行われてきたことに異常な国との思いがつのります。横田さん死んでも死に切れない思いでしょう。
苦難の出船
今月1日から空港民営化で新千歳空港のターミナルビルと空港機能の一体運営が始まった。本格民営化の出発となったのですが、時悪しくも新型コロナで人の移動が自粛され空の便は大部分が休航となり、海外便は全面休航、国内客も90%以上減になって千歳空港は殆ど乗客の姿が見えない状態の中での本格運用となってしまいました。今日の委員会には長期計画と今年の経営計画が提出されていましたが、早晩見直しが必要となってしまいそうです。新型コロナからの復興は険しい道を歩くかのようです。
三つの感染症
常識では許されないことでありながら、感染者、濃厚接触者、医療従事者、社会機能の維持にあたる方等とその家族に対する誤解と偏見に基づく差別が広がっていることが問題となっていますが、病気→不安→差別の連鎖が結果として受診をためらい病気を広げていくという三つの感染症と言われています。最近の患者確認の発表でもすべての情報が非公表というのが増えていることもこの差別を嫌ってのことで感染経路などを調べていくことが困難になるのではと危惧します。早くインフルエンザ並みにならなければ社会全体がコロナ破壊に会うように思います。
今日から再開
コロナ対策で自粛を余儀なくされていた各施設が、今日ほぼ全面的に活動を再開しました。もちろん、新生活スタイルを導入して感染拡大を防ぎながらという条件の中での再開ですが、先ずは経済活動が再開できたことを喜ばなければなりません。再開したとはいっても、人々の心の中にはまだコロナへの恐れが根付いており、まだまだ苦難の時期は続くものと思います。早くこの不安を解消できる治療薬やワクチンの開発が急がれるところです。