定例会を終わって、改めて今回の主要テーマであった「人口減少問題」を振り返ると、一極集中に行き着くように思います。
効率化を求め、多くの人が集まる都会に、政治、経済金融などの機能を集中させ、企業間の連絡が取りやすいとして、本社を集中させる。それによって人手が必要になり、また、効率がよいから給与も高くできる。
かくして東京へ、東京へと人が集まることを繰り返していきます。
これをブラックホール現象と言います。
農業のように一年一作とか、毎日の休み無い努力の中からわずかな利益しか出ないような気の遠くなるような効率の悪い産業で成り立つ地域からは、人が出て行くのは当たり前でした。
そうして出来たのが、「過疎地」ですが、そんな言葉では表しきれないほど日本の田舎からは人がいなくなっています。
しかし、効率だけで永続性のある地球社会が作れるのでしょうか?大いに疑問です。
月: 2014年7月
2定終了
昨日日付が変わる直前に第2回定例会が閉会しました。
こんなに遅くなったのは、民主党の提出していた「憲法解釈の変更による集団的自衛権行使容認に反対する」意見書の提案理由説明に対し、自民党として何も反論せずに否決だけして良いのかという、一昨日の議員総会での発言を受けて検討した結果、4日の朝、意見書の内容に事実を曲解している部分が多すぎると言うことで、そのことに対して質問をすることになったものの、手続き上では順序を踏んでいなかったことから、その手順を進めることに時間がかかったことと、質問に対する答弁準備に時間がかかったことで、開会が夜8時半にまでずれ込んでいったものです。
議論は、お互いの政党が主張していることのやりとりに終始し、結果は多数決で否決でした。
民主党の答弁の中では、「多数をたのんで決するのは民主主義の否定」との下りもあり、そのことに反論もしましたが、意見が対立した結果はこうして多数決で決めるのが民主主義です。
今議会の主要テーマとなった「人口減少問題」は北海道にとって大きな課題で、今後も追い続けていかなければならないと思っています。
さて、人口減少にどう向き合う?
午前の総合政策委員会では、やはり人口減少に向けての対策本部に議論が集中しました。
これから、担当者会議をはじめとして、各振興局での市町村からの聞き取りや、有識者会議、などの意見を入れて、対策本部で今後の対策を議論していくとしています。
近い将来に全道各地で子供を産める20〜30代の女性が半減するという予測があるため、対策は早くなければなりません。
先ず各地で就職の出来る仕事を増やす事。しっかりした収入があること、医療や福祉がしっかりしていること、教育レベルが高いことなど、これまでやってきた施策を総動員しなければなりません。
いかに難しいかは、これまでこれらの施策をやってきたにもかかわらず、人口減が続いて居るからです。
さて・・・・・。
写真は文とは関係ありません
集団的自衛権
集団的自衛権の行使の憲法解釈を変えることが、閣議決定されました。
批判的なマスコミは、暴挙、すぐにも戦争をしそう、などの報道をしています。
夜のテレビでは、若い人や、子供を持つ助成の動きを報道していましたが、学生は比較的関心が薄いように思いました。
また若いお母さんは、将来子供を戦場に送ることがないようにと、弁護士を呼んで勉強会をしている様子が流されていました。
こうして真剣に考えることは大事ですが、フランス料理のようなおしゃれな昼食を取りながら、懸念や反対の講話を聞いているのを見て、平和の中で幸せな方だと思いました。
こうした平和はどうやって保たれているのか、おしゃれな食事が出来る幸せを考えて欲しいものです。
原発アレルギー
今日は知事総括の日。
昨日までの各部審査で、部長等の答弁の中から、更に知事に訊きたいことをまとめて訊くのが知事総括と言います。
私たち自民党からは、人口減少に対する今後の総合的な検討の進め方や、新エネルギーについて、自立型経済移行への考え、介護福祉計画改定についてなどについての質問をしました。
今議会のテーマは、「人口減少問題」としてそれに関連する様々な質問をしてきましたが、今日はその最後となるものです。
人口減少問題を解決するには、地域に於ける様々な施策を総動員する必要があり、各振興局や、道庁内各部を総動員して、各地域での意見聞き取りや、今後の振興計画をまとめながら、一年でも早く対策していかなければなりません。
そうした中で地域の産業振興のためには、出来るだけ安価で安定したエネルギー(電力)が欠かせないため、将来の脱原発を念頭に置いた、新エネルギーの構成割合を訪ねたところ、全体の3分の1を目標にするとの答弁でした。
これを進めるために、早急に開発や、条件整備をするようにとの付帯意見を付けようとして、民主党との協議を行ったところ、安価で安定したエネルギーとは、原発のことを言うとのことで削除を求められました。
産業振興の中では、この条件は外せず、新エネルギーといえども安く、安定したものでなければならないと言うことを言っていると、時間をかけて説得し、ようやく通すことが出来ました。
原発アレルギーは道民生活に責任を持たなければならない人達にも強くあることを思い知らされました。
道徳教育
今日は、教育委員会への質問です。
道徳教育と、北方領土教育について質問しました。
道徳教育については、最近の事件を見聞きするに付け、余りにも人間としての常識がなくなって、ひどい事件が多いことが、私たちが若い頃に壊してしまった、日本人の伝統的な常識(道徳のような)を失ったところから発しているとの深い反省から、もう一度やり直そうとの気持ちでの質問です。
学校では、昨年まで「心のノート」という教材で、生徒に自分で書かせるものを使っていましたが、今年からは「私たちの道徳」という表題で、歴史的に功績を残した偉人などの伝記などを上げながら、親子で考えられるものに変えられました。
教員の中には、道徳と聞いただけで拒否反応を示す人もいると聞きますが、今の社会の有り様をそのままで良いという人もまたいないだろうと思います。
この教材を有効に使いながら、子供達から始めて、日本人の良さを取り戻して欲しいと願っています。
北方領土教育は、「ジョバンニの島」というアニメ映画を子供達に見せて、北方領土について知る機会を作るべきという質問でした。