今日も、次の定例会に向けての代表格質問の協議をしました。
知事選前と言うことで、知事の政治姿勢や重要課題に関するこれからの方向や考えを中心に尋ねることにしています。
協議が終わる頃、釧路に帰る議員が中標津への飛行機が欠航になっているというので調べると、1便2便は欠航、3便は天候調査中でしたが、結局欠航。
彼の乗る丘珠ー釧路便も欠航と言うことで、またか、でした。
今日は千歳空港が雪のため、と言うことですが、明日は中標津が雪の予想。
住民はまた雪かきかと戦々恐々としており、私も帰れないのではと心配です。
今年は本当におかしな天気に苦労しています。
月: 2015年2月
今年度予算
議会で、会派と党の役員に今回の定例会に提案される補正予算と27年度骨格予算の大筋が説明されました。
補正予算は景気対策も含めた建設予算と、国の緊急経済対策、地方創生先行予算、基金が終了することに対応した森林林業再生予算などです。
27年度予算は知事選挙の年なので、国の直轄事業負担や、人件費など以外は、道独自の事業などで半分から3分の1の計上となっており、全体として昨年の80%程度となっています。
選挙の結果は北海道の将来には大きくかかわってくるでしょうが、直近には余り影響がないことを考えると、直近の分はこれまで進めてきたものを一層進められる予算を組むべきだと思います。
羅臼は今
羅臼町に行きました。
天気が良く、北方領土の国後島が直ぐ近くに見えました。
最近のは秋サケ以外の主力魚種であるホッケやスケソウダラが不漁で、冬の羅臼は沈んでいます。
スケソウダラの漁模様が少し良くなると、国後島沖にロシアのトロール船が現れ根こそぎ取って行くことや、トロールを引くと魚群が散ってしまって直ぐに取れなくなると言うことで、北方領土問題が解決しなければどうにもならない歯がゆさがあります。
今年は例年にない大雪が続いてみんな除雪疲れです。
加工用の魚が捕れないことで、水産加工場の操業時間も短くなり、漁価も高くなってと、経営はますます苦しくなっています。
国は地方創生を進めるとして知恵を出せと言いますが、こうした中で画期的な知恵が出るものでしょうか。
安倍総理には農業の規制改革のような何の効果も生まないことに力を入れている暇があったら、こうした問題を解決して貰いたいものです。
茶々岳も見えた国後島、オオワシ、オジロ鷲も沢山います
農協改革
今回の農協改革議論がほぼ終結し、JA全中の改革案を全中側が受け入れることになりました。
この結論を持ってしてもこのどこが農業の成長産業化につながるのかさっぱり解らず、安倍総理の改革に対する決意に何らかの形を残し、TPPに強烈に反対し続けている団体の力を弱めてしまおうという意図がはっきりしたように思います。
NHKのニュースの中では、差別化を図って農家の自立を進めようとしているJA越後たけふの組合長を登場させていましたが、既にJA全中が今の状態の中でもそれは実現しており、監査指導機能が邪魔をしてきた証拠にはならないのではないでしょうか。
各農協が、組合員の意向を受けながらなんとか経営の自立化を図って行こうとしており、共同販売を活用しながら苦闘している実態を安倍総理には知って貰いたいものです。
新酪農ビジョン
根室・釧路両管内で行政と農業団体あげて取り組んでいる、根釧酪農ビジョンが概ねまとまってきたとの説明がありました。
昨年春、減り続ける酪農家戸数と行き詰まってきている牛乳生産に危機感を抱いた根室振興局の農政課長が、「根釧で一体となって取り組む新しい酪農プランを立てたいと思うのですが」と私のところへ言ってきたところから始まりました。
そのことがとても嬉しく、是非にとお願いしました。
以来一年間全ての市町村長と、農協組合長などが集まり、問題点の掘り出しや論点整理を行いながら取りまとめてきました。
大きく3点に分けた具体的展開は
1,消費者の期待に答え、地域の強みを生かした安全・安心な食糧の生産
=草地型(循環型)酪農の推進
2,多様な担い手が支える安定した農業経営の確立
=担い手の育成確保
3,地域資源と創意工夫を生かした幅広い連携や新たな展開
=高付加価値化の推進と新たな可能性の追求
に分けられており、画期的なものではないのですが、この様にゆっくり、少しずつ前進するのが自然相手の農業なのだと思います。
中学生弁論を聞いて
昨日の北方領土の日の、根室管内住民大会では、式典のあと中学生弁論が行われ、10人の各市町村代表がそれぞれ、ビザなし交流などの経験を通じた今後の北方領土との付き合い方に関する意見を発表していました。
返還に対する意見よりは、なんとかして日ロの国民がここで共存できないかという意見が多くありました。
今いるロシアの住民にとっても、既に故郷となっている事や、70年前日本人島民が受けた悲惨さを繰り返さないことが大事といいます。
このことは尊重しなければなりませんがやはり歴史的経過の中で、戦争によってやりとりされた領土は後々その歴史を繰り返すことにしかならないと言う事も知っておくべきでしょう。
それ以上に、多くの発表者が、返還運動を担う役割を私たち若い者が担って行かなければならないと言っていたことに期待したいと思いました。
この子達が高校・大学に進学していった時に運動を広げる担い手になって欲しいと切実に思いました。
実際これまで本当に沢山の子供達がこういう意識を持って進学しながら、そうはなっていないからです。
北方領土の日
今日は北方領土の日。全国・全道・そして原点の地根室でそれぞれ返還要求大会などが開かれています。
どこの大会でも同じことが言われていると思います。
北方領土は日本固有の領土だから返して欲しい、と。
それはそれなのですが、国内世論はこうした大会にもかかわらず、一向に盛り上がりません。
大会の持ち方にもマンネリがあり、開きました、と言う実績主義に落ちいていることもありましょう。
日本人に、国家という意識や国土という認識がうすいとも言えます。
私たちがこの状況を打開しようという熱意と行動が足りないとも言えます。
来年こそという決意を新たにした一日でした。
羅臼情報
今朝一番機で帰って午前中事務所などで所用をこなしたあと、大雪に見舞われた羅臼町に行きました。
丁度なだれのあった現場に町長と副町長が行っているという事で、役場の方に連れて行って貰いました。
現場は幸い高台にある公住や中学校へ行く途中の道路で、住宅や車などに被害がなかったのが幸いというところです。
高台にのぼる途中のカーブするところがかなり高い斜面となっていて、そこをロータリー除雪車で道を開けていったところ通過後の斜面が崩落して雪崩になっていたとのこと。
ここにある町営住宅は高齢者が多いほか独居となっている方も多いのですが、それに加えて入り口のドアが外開きとなっていて、中から開けられない状態になっていて救助を求めたとのこと。
羅臼町では役場職員などがボランティアで掘り出そうとしましたが、屋根まである雪のため余りに時間がかかることで自衛隊の出動を要請したとのこと。
要請から2時間で自衛隊が出動し、現地着まで6時間かかったものの直ちに作業を開始してくれ、助かったと、町長さん達は感謝していました。
今年はもういらないですね。
屋根まで吹き溜まった町営住宅。
役場だって一階が見えなくなるほど
協力体制
今回の3日続きの吹雪の影響はまだ続いて居るとのこと。
特に吹きだまった道路の開通が遅れているところがあります。
一昨年の9人もの犠牲者の出た事故から様々な再発防止策が協議され、こうした吹雪の度にそれを検証しながら、対策が打たれてきました。
先ず警報の出し方を工夫し、住民が警戒を強くするようにしたこと。
防雪柵などを重点整備し、立ち往生することを防ぐようにしていること。
そして何よりも各役場内に対策本部を設置し、その中に町だけでなく道や、開発局などの職員も入り、互いに情報を共有しながら通行止めにする路線と、通行を確保する路線を決めて対応したことなどで、幹線の通行や、立ち往生の車が出た時に直ちに救助体制が敷かれたことです。
そのおかげで今回は避難所に指定されたところに駆け込む人が殆どなかったことや、救助要請も8件に止まったなど、対策の効果が発揮されました。
経験が効果を生んだ例です。
続く吹雪
31日から吹き荒れている道東の吹雪ですが、雪はほぼ治まったものの風は依然として強いということで根室管内を中心に道路の通行止めが続いて居ます。
特に羅臼の降雪量が多く、これまでに1メートル以上降って積雪量が1メートル70センチを超えるという、比較的雪の多い羅臼にして記録的な大雪となり、独居老人宅などの除雪に、自衛隊の出動を要請したとのこと。
居座り低気圧の影響は大きいものになりました。被害のでないことを祈ります。