歴史に学び、未来を読む

内外情勢調査会の1月例会があり、歴史家・作家の加来耕三氏の講演を聴きました。先ずどうすれば歴史を今に生かせるか、からはいりましたが、歴史で伝えられていることの殆どは後に作家によって作られたものが多く、結果だけを追いかけては何も得られない。何故そうなるのか、そうならなかったらどうなっているのかなどについて立ち止まって判断すべきものである事。信長、秀吉、家康について比較された「鳴かぬなら・・・」の下りは信長と家康が反対である事、何故徳川の世が260年も続いたのか、その基礎はどこで作られたのかなどについて解説されました。その上で、リーダーに求められる能力として、「寛容」の中での「大局観」(先見性)が必要で、伝えられる人物像以上に他人は見ているからこそ人がついてくると言うこと。また、昨日と違う今日に気付けるか、数字に基づいた期待は信じられるが、数字を使った期待は間違える、とのこと。また、今年の干支「癸卯」の60年前は昭和38年で、誘拐事件や航空機事故、船の転覆事故炭鉱の爆発など暗いニュースが多かったこと、その60年前は日露戦争の前年、そのまた60年前は天保の改革、など大事件が多かったこと。また、日本は40年単位で浮沈してきたことから(詳細はまた)2025年は巡り合わせから行くと敗戦以上のダメージを受けるかも知れないとのこと。歴史を振り返って勉強すべきかも知れません。


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