地方のうめきごえ

地元を歩くと、色々な人の嘆きが聞こえます。
以前から都会と地方の格差が開いていると言われていましたが、根室管内の4町は、漁業と酪農がしっかりと地域経済を支えていたため、他の地域と比較するとまだ良かった方でした。小泉内閣の構造改革と、財政の行き詰まりから来る公共投資の削減や、社会の諸制度の改革(?)の中で、競争力の弱い地方の企業の、業績不振が目立ってきました。事業コストを下げるため、これまで分割発注してきたものも、一括発注となり、ランクのより上の企業でなければ入札に参加できなくなったり、入札参加できる地域が広がって、ゼネコンや大手企業が落札する例が多くなって、それを仕事の欲しい地方企業に成り立たないほどの条件で下請けに出すというパターンが多く見られるようです。このようにして、利益は大手に集中し、中小企業は力をなくしていくことになっていきます。加えて好調を続けた酪農も減産に入ったため、投資抑制となり、農機具業界も、自家用車販売も売り上げが半減という中でうめき声が聞こえてきます。勿論夜の繁華街も、こうした中では閑散とせざるを得ず、私たちの支持した小泉構造改革を疑問視してしまう今日この頃です。このような路線を引き継ぐ人は、次の総理になっては欲しくないというのは、私だけではないと思います。どうすれば、後世につけを残さず、しかも格差を広げない政治が出来るかが、争点になるような総裁選挙になって欲しいと思います。


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