地域の医療とケア

昨日の夜、勉強会で北海道総合研究調査会常務理事の、五十嵐智嘉子さんの話を聞きました。北海道の医療費は、全国の中でも一番高く、地域差指数でも1.271とダントツと言っても良いほどです。実績医療費も、全国の2次医療圏での比較では、中空知、後志、西胆振、南空知の他、札幌もベストテンにはいるなど、その高さが際だっています。何故こ之ようになっているのかを、五十嵐さんは、入院医療費と相関の高い病床数の多さにあると分析しています。病気の人が飛び抜けて多いわけではないのですが、開拓史の時代から、政府は道内の各地にその広さに合わせて多くの病院を作りましたが、それが、村立病院になったり、国保病院になったり変わっていても、病院数の減った形跡はないことや、本州では親を入院させるのは恥という意識があるので、出来るだけ自宅療養させようとしますが、北海道は、貧しい時代が長く、漸く食べていけるようになった頃から、ちゃんとした病院に入れることが親孝行との風潮があって、人口あたりの病床数が多い北海道では、社会的入院も多くなっているというものです。今年の医療、介護保険改革では、このような社会的入院を減らし老健施設や、ケアハウス、老人ホームなどに代えていこうとしています。また、人口減少と、高齢化が今後急速に進むことで、都市部、地方ではそれぞれ違った時期に、全く違った新たな問題が出てくると言うことで、そのことをよく考えながら、今後の医療と介護、福祉などを考えておかなければならないと思いました。


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