偏差値と医療

私は選挙シーズンに突入していますが、子供達は受験シーズンに入っています。毎年悲喜こもごものシーズンですが、勝ち組といわれる医療大学に合格する人達について、今のいわゆる田舎での医師不足や、産科、小児科の医師不足の実態を見るとき、受験競争に勝ち残ることが本当に医師になるための必須条件なのかと思ってしまいます。勿論医師として必要な高度な知識や技術を持たなければなりませんが、それだけではない仁術的な心が必要なのではと思います。こうした傾向は、ひたすら利益のみを、あるいは楽をしてお金を得ようとする社会の風潮を如実に映しているのでしょうが・・・。受験競争に勝ち抜くには、今ではお金をかけて受験技術を磨いている子ほど勝ち抜いていけるのでしょうが、こうした子供が社会に有為な人材になるとも限りません。お金をかけてでも勝ち抜いたのに、損な役回りなどしていられるかと思うのも、本人も親も当然のこととするでしょう。一定のレベルがあれば、地域医療や、人気薄の診療科に進む枠でも作らなければ、問題は解決しないのではと思うこの頃です。何でも自由が良いとも言えないのでは?


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