医師不足

昨日からの代表質問は、今日は公明党と、フロンティア議員会の2会派が行いました。どの会派もこぞって取り上げているのは、やはり医師不足の問題です。
実は、北海道の3医科大学(北大は医学部ですが)では、それぞれ100人ずつの定員を持っていて、毎年300人の医師が卒業していることになっています。そのまま全ての人が北海道内で医師になっていたら、北海道には医師があふれかえっているはずです。何故そうならないのか。
以下は、類推ですが・・。
まずこの3医大に入る学生の出身地が、北海道以外が多いと言うこと、受験レバルで行くと、全国的に見ても、北海道は低く、道外の受験生から見ると入り易いのが現状です。普通の年だとおよそ65%が道外からの入学となっています。もうここで、300名の中100名ちょっとに道内出身は減ってしまうことになります。更に、医療の世界は、年々専門が分化して細かくなり、大きな病院ほど専門医が必要になります。それだけ、今まで解らなかった病気や、治せなかった症状が、直せるようになりましたが。そのため、都市部の大病院に医師が集中するようになっています。更に地方勤務は、時間的に厳しく、総合的な診断も要求されることなどから、長く勤務しないで、人口の多い所で、専門を生かした診療所を開業する人が多くなります。かくして地方からは医師がいなくなっていくのです。こんなに単純ではないですが、医師不足の一断面です。


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