環境生活委員会道内調査

8月21日から23日にかけて、環境生活常任委員会の道内調査があり、知床世界遺産を中心に網走、根室両管内をまわってきました。パソコンを持たずに歩きましたので、3日分まとめて報告する事とします。
初日(21日)は、斜里町のエゾシカファームを訪問し一時養鹿の実情や、処理施設を見学させて頂きました。斜里町の建設会社が、ソフトランディングの一環として、道の補助をもらいながら始めたものですが、エゾシカ肉を北海道特産にするには、まだまだ頭数が足りないとのことで、自然界のエゾシカ管理と同時に、各地での取り組みを繋いで産業に育てる必要を学びました。
その後海から知床観光船に乗って、断崖絶壁の知床を視察の後、斜里町で知床の保護管理に携わっている方達と意見交換会をしましたが、特に保全管理や、利用に関して北海道の具体的な関与がないという強い指摘がありました。道は国立公園であることから、具体的関与は国の分野との考えでこれまで進んできましたが、知事が「知床ルールの確立」を公約に謳っている以上適正利用検討会議の前段から担当部署の参画が必要との印象を持ちました。この他、海域管理計画の樹立にあたって、新たな規制の心配も出されました。
翌22日は自然センターに立ち寄ったあと知床5湖の高架木道の整備状況を見ましたが、熊の出没が多くなっているこの周辺の利用と安全、それに踏みつけによる環境への影響から今後の整備が必要との認識を持ちました。
午後からは羅臼町に移動し、昼食を挟んで羅臼町の関係の皆さんと懇談をしました。ここでは、最近の高潮など環境変化についての懸念や、知床財団への加入支援促進依頼、羅臼湖の木道整備、半島の漂着ゴミ処理に係わる諸問題、ロシアトロール船とスケソウダラなどの漁業資源管理問題、エゾシカや熊対策にあたるハンターの高齢化と減少問題、ガイド資格に関する件など、多様な意見や要望が出されました。最後にサシルイ川と羅臼川の河川工作物の状況調査をして、2日目を終えました。3日目は、別海町にある、水産系副産物再資源化施設と、根室北部広域ゴミ処理施設を調査。ゴミ処理施設は、大きさが中途半端で効率が悪いなどの問題点を知ることが出来ました。
長くなりましたが、3日分一気に書きましたので、ご容赦下さい。写真も一部添付します。
エゾシカ養鹿場 BDFで走るバス 5湖の高架木道 懇談中の委員長他




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