択捉では今

ビザなし訪問の続き報告です。
以前から、択捉の住民は領土返還には四島の中で一番否定的だと聞いていましたが、今回はそのことには全く触れなかったので、あれほど友好的に接してくれたのかも知れないとも思います。
ギドロストロイという漁業会社が豊かな漁業資源を背景に住民生活を安定させていることで、住民の皆さんも自信を持って暮らしているとも言えます。
私が訪問した家庭の母親はウクライナ出身で、ここへ来てから20年。
通訳の話によるとチェルノブイリ原発事故で避難した人達が結構ここへ来ているとのこと。
この方もそうだったのかも知れません。
すでにここを永住の地と定めている人達に抵抗なく返還して貰うことなど出来ない事でしょう。
クリル発展計画で投資されて着々と基盤整備されるのも、私達は不満でも住民にとっては歓迎すべき当たり前のことでしょう。
今後のことを考えると、単純には行かないと実感します。
整備されてきている港(クレーンも見える) 交流会場となった芸術学校
その隣にある行政府庁舎 日本時代の紗那郵便局舎(屋根は落ちて、骨組みだけになっている)
舗装整備されている通り 別飛のギドロストロイ水産加工場






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