技と迫力

札幌を拠点に演奏活動をしている木村義幸氏と、その門下生の遠藤百恵・遠藤周作に北海道和太鼓塾メンバーを加えた「遠藤百恵 津軽三味線・和太鼓コンサート」が中標津文化会館で開催され夫婦で聴きに(見に?)行きました。遠藤百恵さんは中標津町の酪農家の生まれで、おばあちゃんが趣味で習っていた三味線に興味を持ち一緒に習い始めるうちにはまり込み、札幌の木村義幸氏の元に通ってその技術を磨きました。その後兄の周作さんも一緒に通うようになり、二人でプロを目指して修行を重ねていましたが、周作さんの方は家業の酪農のこともあり、結婚を機にプロへの道を断念しました。百恵さんは中標津農業高校で「農高太鼓」のメンバーにもなり、北海道高等学校文化祭で準優勝を取るほどの腕前でした。師匠が三味線と和太鼓の二刀流を実践していることもあって、その一番弟子として国内はもとより世界で演奏会を行ってきましたが、今回初めて地元の中標津での凱旋公演が実現したものです。三味線も全国大会で二年連続三位となるなどその技は師匠に迫るほどでしたし、和太鼓塾のメンバーと演奏した和太鼓の迫力にも圧倒されるものがありました。二つの日本の伝統音楽を堪能した時間でした。


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