核兵器不拡散条約(NPT条約)がロシアの拒否で決裂したと報道されています。先にもう一つの「核兵器禁止条約」も核兵器を持たない国々によって議決され発行していますが、日本は不拡散条約こそが、現実的で重要だとして禁止条約は批准していません。今回の5年に一度の不拡散条約締結会議には、岸田首相自らも出席して各国に訴えましたが、核保有国の姿勢は堅く大事なところを譲歩し続けたにも拘わらず、最後にウクライナに核兵器の使用をちらつかせていたロシアの反対で議決することが出来ず不成立となった。この会議には、インドとパキスタン、事実上所有しているとされるイスラエル、核兵器を持った後脱退した北朝鮮は参加しておらず、この会議とは別にアメリカとロシアで結ばれていた核兵器削減条約もロシア側からその破棄が通告されていて、悪魔の兵器のコントロールは絶望的となって居ると言っても良いでしょう。それはそうだわなと思います。言ったん手にした大量破壊兵器は、相手に勝つ目的の戦争で威嚇にも使え、簡単に削減したり放棄するはずがない。世界が破滅に向かって行くことは止められないのだろうか?
月: 2022年8月
北方領土問題は?
毎年8月下旬に開かれる、「北方領土返還要求北海道・東北国民大会」が昨日3年ぶりに運動関係者や、一般の人たちも会場に入った中で開かれました。そして、その前段には4年ぶりとなる街頭行動も行われました。私が議員になって数年後、毎年定期的に開かれているこの種の大会がマンネリ化していると感じて、委員会で「この様な形で開き続けても何の進展も期待できない」と発言して改善を求めたことがありましたが、実行委員会形式で開かれて居ることもあって、どう改善すれば良いか解らないと言うことで、依然として同じ事を繰り返しています。更に、今年の大会を見ると内閣府も外務省も政務3役は出席しておらず、あまた居る衆参国会議員も出席は3名だけで、そのほかは全て代理。この有様がロシアに伝わって、日本で返還を求めているのは一部の元島民だけだと見透かされ、最近のような領有を既成事実化するという強硬手段につながって居ると思います。国の本気度が問われています。
北方領土
毎年この時期に開かれる「北方領土返還要求 北海道・東北国民大会」が開催され、道庁から大通りまでの街頭行進も4年ぶりに行われました。シュプレヒコールは新型コロナ対策のため出来ませんでしたが、街頭での市民の反応は東京でおこなったときとは違って、興味を示してくれる人が多く、北海道という地域性を感じました。大会では主催者の鈴木知事や、名誉大会長の秋田県副知事の挨拶の後、来賓紹介、来賓3人の代表挨拶と進みましたが、気になったのは国会開会中でもないのに、内閣府代表、外務省代表、北海道選出の国会議員はたった3名を除いて(鈴木宗男氏、道下大樹氏、紙とも子氏)以外は全て代理。国民大会なのにこの状態ではロシアに馬鹿にされるわな、と思った大会でした。
未だに解らない
毎日、旧統一教会に係わった議員として多くの国会議員の名前が出され、説明を求められている。私はこの問題が出始めた頃「何が悪いのか解らない」と言って非難された時の自民党福田総務会長が、「何故非難されるのか、統一教会は反社会的団体なのか?」とフェイスブックに書き込んで多くの人から「認識不足」だとコメントされて以来、このことについて公式に発言することを控えているが、今の国会での議論を見ても「国際勝共連合」や「世界平和女性連合」との関わりを持った議員まで関連団体と係わったとして追及されていることに、やはり違和感を感じています。統一教会の名称変更についての疑惑まで言い立てられているが、この名称変更もこれまでの統一教会から世界展開できる宗教団体へと変わっていこうという目的ではなかったかと思うのは、肩を持ちすぎだろうか?兎も角何でもかんでも旧統一教会に関連した団体と何らかのつながりを持った議員はけしからんというのであれば、暴力革命を党是にしていた団体が堂々と国会の党派として存在していることを非難するマスコミがあっても良いのにと思うのは私だけだろうか?こんなことを追求して魔女狩りに終始している世の中はおかしいと思う。
農政部長との懇談会
道の宮田農政部長が今日から根室管内を訪問・視察する日程の一部を割いて、到着直後の一時半から管内4農協の青年部役員に集まってもらって、部長からの話題提供と青年部の意見を聞く懇談会を開きました。部長からは現下の情勢の中で肥料価格対策や高止まりしている飼料対策についての話と、この様な情勢下でも根釧地域のような草地酪農地帯では土地があり、肥料としての糞尿があるので如何に有効に使うかが経営の今後を決めること。草地からできるだけたくさんの栄養素を得るために草地更新を積極的に行うこと。これは決して事業で行われる草地整備では無く、草地改良(生産性を高めるための裸地や雑草繁茂を解消する)や、草地更新(牧草の収量や栄養価を維持回復するための営農行為=自分でやる)などを着実に行うこと。牛乳のだぶつきを解消して搾れるようにするきめては生乳換算で約4百万トンにもなって居るチーズを、国産に入れ替える措置が必要と強調していました。青年部からは、肥料の値上がりや、生産抑制の解消、施設投資が出来ない、生産抑制のため飼料を減らしたところむしろ牛の調子が良くなったなどの発言があり、未だ経営が切羽詰まったところには行っていないということを感じました。楽天的感触に過ぎるでしょうか?
盂蘭盆
8月16日は盂蘭盆会法要の行われる日。私の菩提寺のお寺でも10時半からまず「施餓鬼供養」を般若心経と、大悲心陀羅尼、修証義を読み上げて、飢えて餓鬼となった霊を供養します。これはお盆の法要の中でも主たるものです。そして次に壇信徒各家の先祖代々を供養し、各家の繁栄を願う「卒塔婆」供養を行い法要は終わります。参拝者は夫々自分の家の骨堂にお参りしそのご本堂で行われる法要に参加しています。お盆に当たってあちらの世界からご先祖様が帰ってくると言われていますが、仏壇にも精霊棚をまつり、キュウリで作った馬となすで作った牛を飾ります。これは馬に乗って早く来て、牛に乗ってゆっくり帰るという意味だそうです。伝統行事には様々な意味があり、更にご先祖様が会って今の自分があると言うことをこの様なときに感じられればと思います。
いい加減に魔女狩りをやめては?
第二次岸田内閣が発足した。今回は安倍元総理の銃撃死に端を発した旧統一教会との関わりのあるとされる閣僚の更迭や、入閣見送りなどが相次いだが、それでもその関連団体である国際勝共連合や世界平和女性連合等の会合に出席していたとか、会費を納めたことがあるなどと言うことを認めさせ、それを野党の立憲民主党や共産党の党首が非難している。立憲民主党の支持団体である労働組合は常に「闘争」という言葉を好んで使い、共産党に至っては、立党時の「暴力革命」を手段とすることを未だに党則に掲げたままである。今は民主的な政党となって居るというのであれば、過去は兎も角として今の宗教団体と関連があるからと言って非難される謂れはないものと思う。週刊誌も含めたマスコミが、この様に魔女狩りのごとく政治家の名前をさらして、いかにも悪いことに加担したかのような報道はいい加減にして欲しいと思う。
nagasaki
長崎に原爆が落とされた日。77年前の悪夢は被災された人たちにとって忘れられない日で有ろうと思う。この悪魔の兵器を開発し、実験のように広島と長崎に落としたアメリカが国際的な非難を浴びたという話をついぞ聞いたことがない。その兵器の強力な殺傷力と、放射線による後遺症の悲惨さは、戦争という相手に勝たなければならな紛争にとっては相手のことなどかまっては居られないと言う、人類滅亡につながる状況下では考慮されることはない。どの国も相手より強力な兵器を持つことが自国に有利として、或いはその兵器を持っている相手に対して抑止力になるという幻想の下、核兵器不拡散条約や核兵器廃絶条約は所有国によって無視され、ロシアのようにウクライナ侵略に際してその使用をほのめかすなど、止まることを知らないかのようだ。何十発もの核兵器をミサイル攻撃のように撃ち合ったらお互いの国だけでなく世界中を滅ぼしてしまうことになるとは考えないのだろうか?争いをやめられない人はつくづくどうしようもない存在だと思う。
火遊び
先週から、台湾情勢が非常にきな臭くなっています。共産国特有の自国原理での突っ張りから来る強硬な態度が原因と思います。彼らの気に食わないことや彼らのやり方に注文をつけたとき、彼らが日本やアメリカに言うことは「火遊びをするとやけどをする」と言うことです。しかし、今中国が台湾周辺で行っている軍事演習という名の威嚇行為は、まさに彼らの言う「火遊び」そのもの、いや、それ以上のものでは無いだろうか?ロシア、中華人民共和国(台湾も中華民国を標榜しており、略して中国となるので分けるために正式名称をつかいます)北朝鮮など、共産国は(ロシアは違うはずだが体制は全体主義)常に自由主義国、特にアメリカに対して警戒心からこの様な強硬な姿勢を示し、軍事的威嚇行動をとり、遂にはロシアのウクライナ侵攻のように軍事行動に移すに至る国もある。平和のありがたさを共有できないものだろうか?
原爆の日に
8月6日広島原爆の日。岸田首相の追悼の言葉が、これまでのものとは違い、広島県人としての核兵器に対する思いを込め、核兵器の悲惨さ、国際的に核兵器不拡散条約の厳守などを訴えていくとの決意を述べたと伝えられています。今まさにウクライナではロシアの侵略行為による悲惨な戦争が行われており、また東アジアではアメリカのペロス下院議長の台湾訪問を巡って、中国の軍事威嚇行為が展開されている。何故人はこうした争いをやめないのか?戦争で幸せになる人は一人も居ないはずなのに、と強く思う。台湾問題にしても、中国が不可分の領土と主張し、台湾もまた一つの中国を標榜している。夫々主義の違いはあるものの、その主張を維持しながらお互いの協力関係を築けないのか、そのほうが両勢力(両国)にとってメリットは大きいと思われるのだが。大国となった中華人民共和国の国民はそのことを考えることを許され無いのか?平和こそ国民を富ませ、幸せに出来る唯一の事と思うのだが。