年度末。この2年間はコロナで人の行動が制限され、観光客も来ず、経済の停滞感が社会を覆ってきました。コロナは未だに収まったとは言えないものの、ウィズコロナという言い方恵、必要以上に恐れずに、同居していこうという風潮になっています。何れインフルエンザと同じように、治療薬も普及し症状も軽症で済むようになれば、感染症5類に分類できて、経済停滞につながらないで済むようになると思います。ともかく、人事異動の時期であり、新人が社会に参入する時期でもあります。自然は春が巡ってきてこれから一斉に緑になり、花が咲く時期ともなります。晦日は終わりの日ではなく、次のスタートダッシュの号砲が鳴る前の時期ととらえ、新しい年度に期待したいと思います。
月: 2022年3月
女性活躍と人口減少
次の人口減少問題・地方分権等検討特別委員会で質問するための質問内容について確認するために議会に行きました。道と札幌市が連携して人口減少対策に取り組むことに関連して、人口減少の始まりは少子化だという事と、女性活躍には少なからず関連があり、女性が社会の中で働きながら子育てもするという条件を整え支援する必要があると言うことに基づいての質問です。人口の社会的減少と、自然減を止めることも、その流れの中にある札幌市のあり方と地方のあり方を考えるにも、この連携しての取組は大きな意味を持つものと思います。
原子力
議会で議員インターンをしている[ドットJP」の学生達を対象に、泊原子力発電所視察と、文献調査を行っている神恵内村でニューモの進め方の説明を受ける研修に同行してきました。泊原発は安全委員会の検定中で、あちこち工事だらけの状況で震災後安全対策を見直し、対策工事などをしたものが殆ど見直しとなった事が解ります。再稼働にはまだまだ時間がかかると思われます。安全が第一と言いながら再稼働を許さない検査のあり方が本当に必要なことなのか、以前、震災後に施した安全対策を全て無効にしてこれでもかこれでもかとやり直しさせる事が正しいのかと疑問を持ちました。最終処分場についての混乱も、原爆の被爆国である日本人特有の感情があり、そこに反対派が乗り込んできて冷静な判断を妨げる。冷静な判断をするための条件はどのようなものなのでしょう?
乳価据え置き
毎年生産者の団体であるホクレンと、乳業メーカーで交渉して決める事になっている各種用途向け乳価が、今年も据え置きと決定しました。コロナ禍の反動で値上がりしている飼料穀物や、ロシアのウクライナ侵攻で値上がりが激しくなっている燃油など上げ要素はあるものの、消費が落ち込んでいて、メーカー側の姿勢が堅く、また値上がりが消費者価格に反映されると一層消費の減退を招くということで、据え置きと決着したということです。消費の減退は、少子高齢化、人口減少や、コロナで外国人観光客が途絶え、お土産用のお菓子需要が止まった状態で乳製品の在庫が過剰となっている事でもあります。酪農家からは不満の声が聞こえてきますが、急激な生産調整を避けながら消費とのバランスをとるためにはやむを得ないことだと思うのですが。
ウクライナ侵攻の影響
ロシア政府は、日本との平和条約交渉を行わないと表明しました。これに伴って毎年ロシアとの交渉で決めている漁業交渉や、ビザなし訪問事業などが行われないことになり、今年の事業実施は見通しが立たないことになりました。コロナで中断したままになっているビザなし訪問事業は、人と接触しない場所や歯舞群島などでの実施は出来ないかと模索していましたが実施は不可能。それ以上に貝殻島昆布漁が出来なくなることが地域の漁民にとっては大きな事です。プーチンはウクライナのNATO加盟によりロシアの安全が脅かされるとして主権国家への侵攻をしましたが、これこそ自国の安全を損ない国民を困窮させる結果につながることを想像できないのかと思います。
定例会終了
今年の執行方針や予算を審議した.令和4年第一回定例会が閉会しました。世の中2年以上にわたっての新型コロナ蔓延、冬季オリンピック・パラリンピック終了を待ってのロシアによるウクライナ侵略、それに伴う社会の混乱などを反映した議会でした。冒頭では「ロシアのウクライナへの軍事侵略に対する決議」を全会一致で議決し、議論の中では新型コロナについて、蔓延防止特別措置延長の意味についての議論も多くなりました。この措置は議会終盤の21日で終わりましたが、弱毒化したウィルス対策の取り扱いにも検討の余地があることを感じさせました。予算総額は3兆2千億円余りとなり、民主党は福祉関連への配慮がなされていない事などを上げて組み替え動議を提出しましたが、知事の提案通りで決定して全日程を終了しました。
人口減少対策
北海道と札幌市の連携による人口減少対策の取組状況について説明があり、北海道と札幌市の連携による人口減少対策の取組状況について説明があり、全国水準を下回る出生率や道外への転出超過など道と札幌市が一体的かつ実効ある取組を実施するというものですが、この課題については永年取り組んでいながら解決できないでいることを踏まえると、何故こうなっているのかをしっかり分析しその上での取組なのか。働き改革促進と女性活躍の推進の項目では、掲げている理念はあるが、主として女性の活躍が期待できる分野の調査や検討が出来ているか。首都圏からの移住、Uターンや若者の地元定着では、どれほど魅力的な企業の情報や、大規模地震のない岩見沢から旭川に至る立地の地政学的な情報が行き渡っているか。道内版関係人口創出などについては、地域定着しない地域おこし協力隊員に対する調査は出来ているかなどの問題点を指摘しました。次の一斉委員会では道幹部が替わっての会議となりますが、質問することを予告しました。
電力需給逼迫警報
関東地区を中心に日本で初めての[電力需給逼迫警報]が出された。先の宮城沖地震によって大規模火力発電所が損傷するなどして、発電量が落ち、需給のバランスが崩れると他の発電所も周波数が落ち、北海道胆振東部地震でブラックアウトとなったような状況が生まれるからでした。今日は午後3時に供給余力の107パーセントまで進み危機的状況となっていました。北海道電力始め周辺の電力会社からも緊急送電を受け何とか全面停電という事態は避けられたが、ベースロード電源の脆弱さを改めて示すことになった。今後石炭火力を減らし、環境に良いとされている再生可能エネルギーを増やしていくおとぎ話のような計画の脆弱さが露呈されたように思う。原発を危険なものとして意地悪とも見える程過度な安全性を求めることが本当に良いのか、考える時期になっているのではないだろうか?
戻ってきました
明日の知事総括に出席するために4時の特急で札幌に向かいました。先週の金曜日、茂木幹事長を迎えての、土曜日の自民党道連・支援団体会議を荒れ模様の天気予報で急遽欠席し特急で帰るときも、自由席車が1両だったこともありながら、南千歳から久し振りに隣に乗客が座ってきましたし、今日も久し振りのグリーン車両は△となっていて、年度末と明日からの蔓延防止特別措置解除が重なり、人の動きが回復してきたものと思います。新型コロナの蔓延は警戒しなければなりませんが、こうして人が動き、経済が活発化しなければコロナを克服したことにはなりません。
記者会見
昨日からの猛吹雪でしたが、朝には殆ど治まったものの、重い積雪があり事務所のあるビルの駐車場が除雪されていなければ出来ないということで、11時から予定していた記者会見を延期するかどうかと躊躇しましたが、結局可能ということで予定通り開きました。要件は、次の道議会議員選挙には出ずに引退し、若い人にバトンを渡すということです。来年の改選時には75歳という年齢になり、20年という長きにわたっていることなどを考慮すると、そういう時期だと思ってのことです。実は5期目の選挙でこのことは決めており、街頭でも次のランナーにバトンを渡すことが私の役目、とお話をしていましたので多くの方には理解していただいていたと思います。ただの酪農家をあの激しい選挙で押し上げ、支え励まし続けてくれた皆さんに心から感謝しています。