人口減少ショック

厚労省人口問題研究所の見通しとして、今朝の新聞で北海道の人口が2045年には2015年比で約140万人(25%)の減少となること、地方の85市町村では今の半分になってしまうことが報道され、改めてその危機感を感じています。人口減少の緩やかだった根室管内4町でも標津町と羅臼町は半分の2千人台となり、中標津町と別海町では5千人減となるなどこの20年間で雪崩のように減少が進むという予測です。少子化と子供を産める女性の減少で自然減が進み、更に就業機会や医療、教育、娯楽などが弱体化していくために社会減が進むための現象です。

雪崩防止柵は何かをもっともっと真剣に考え実行していかなければなりません。

北海道交通政策総合指針

今年度中に策定するとしていた北海道交通政策総合指針について先の議会で指摘されていた鉄道分野の部分を修正した最終案が出来上がったということで、その協議のための会派鉄道調査会が開かれ説明を受けました。各線区ごとではなく全道的な視野での必要性の中では、現在災害で休止していて鉄道ワーキンググループでもバス転換を検討ということにされていた根室線富良野・新得間が、物流の災害代替ルートとしてや観光ルートの多様化の視点を加え、地域交通としてその役割を見直すべきとされていた室蘭線を、混雑する千歳線を経由しない農産物輸送の重要ルートとして位置付けるなどの変更がされました。定例会や特別委員会でわが会派から指摘したことからの変更です。この案にさらに若干の修正を加え4月の一斉委員会で成案として報告することになりました。

杓子定規

歓送迎会のシーズンですが、公務員や教員の飲酒運転による検挙が無くならず、道教育委員会が各教育局を通じて「飲酒をとなうところへはたとえ酒を飲まない者でも車で行ってはいけない」という通達が出ており、地方ではそのような飲酒を伴う会合ができなくなり行き過ぎではないか、という指摘があり道教委の担当からその詳細を聞きました。私達が飲酒運転防止条例を定め、その実行について厳しく指摘したこともあっての通達ですが、車を運転する者は絶対飲酒をしないという常識を守るということが当たり前のことで、通達も杓子定規でありそれを守れない教員も根絶しなければ解決しないことと感じました。

転勤

年度末は人事異動の時期で、道庁も今年はおよそ半分の職員が何らかの異動をするという大移動となりました。今日は根室振興局長や部長、教育局長などが事務所に挨拶に訪れました。近年こうした転勤を嫌う若者が多くなり、職員採用の際は合格者の60%もが辞退するという現象が現れています。広い北海道で転勤がないなどということは考えられないのですが、札幌市のように待遇面で道庁以上のものがあり転勤もなくすべての社会的要素(娯楽、医療、福祉、教育など)が揃っているところへ優秀な人材が集まっていく傾向は、ますます都市と地方の格差が拡大し一極集中が進むという危機感を感じます。

地下熱の利活用

釧路管内での食産業研究会2日目、弟子屈町で温泉熱を利用したイチゴ栽培施設と、マンゴー栽培施設を視察しました。弟子屈町には豊富な温泉熱を利用できるところが多く、こうした施設園芸分野での利活用がまだまだ広がっていくのではという感じがしました。寒冷地での施設園芸の最大の弱点は温度管理で、膨大な燃料費がかかることからコスト高となりますが、地下熱を低コストで利用できるこの町ではその利点を活かすことができます。町長をトップとするその取り組みに学ぶことが多い一日でした。

食産業研究会

自民党道議で任意に作っている「食産業研究会」が、釧路管内の食を訪ねて回りました。一日目の今日はまず阿寒町の「赤いベレー」というレストランで地場産品をフル活用した昼食を食べました。エゾシカ肉や牛肉、この後視察に行く植物工場生産のパプリカなどを使ったサラダなどを食べ、その後近くにあるシカ肉の加工場へ、次はそのパプリカ工場へ、23ヘクタールという広大なビニールハウスに隣の製紙工場の発電所の余熱を引き込み省エネで生産しています。この後リーフレタスの生産に取り組んでいるハウスを視察して夕食会場の屈斜路湖畔の「丸木舟」に行きアイヌ伝統料理を腹いっぱい食べた後その料理を出してくれた皆さんでアイヌ歌謡や踊りを披露してもらいました。

除角

牛が一生に一度だけ頭に生えた角を切られる時があります。子牛から若牛になる過程で角を切り取って餌を食べるとき強弱で争わないようにするとともに、人間にも危険の無いようにするために生えてきた角を切り取るのです。牛の角は頭の皮膚が硬化して伸びてくるもので、こうして切り取るか焼き鏝で回りを焼いて養分がいかなくなって伸びなくするか、その角そのものを薬品で焼いてしまうなどの方法があります。牛にとっては災難ですが、今日その手伝いをしました。

福井大臣

沖縄北方大臣が、前職の江崎大臣の体調不良ということで新しく福井照氏が就任され、今日明日と原点の地根室を訪れています。さっそくシャコタンと色丹を間違えたことを言い訳しながら再び間違えて詫びていたという話を聞くと、なんといい加減な方が担当大臣になっているのだろう、もう北方領土など国会議員にとってはどうでも良い軽いことなのではないかとさえ思ってしまいます。大体、2年で4人の大臣が交代するということがどういうことか、もっとしっかり勉強した人を当ててもらいたいものです。

日台親善協会

根室地域と台湾の地域間交流を促進する目的で設立した「根室地域日台親善協会」総会を開きました。昨年設立してからまだ具体的な事業を行っていなかったのですが、今年の初夏には今後の交流に向けての調査団を派遣して相手先や受け入れの仕方について台湾の関係者と意見交換してきたいと思っています。憧れる日本の果てを売り込むことも目指したいと思っています。

認知症検討会

北海道医師会が道内で認知症に関する地域検討会を開催することになり、その最初の検討会が根室管内を対象に、中標津町で開催されました。この地域ではまだそれほど深刻な状況ではありませんが、今後、少子化と団塊の世代の高齢化でバランスが崩れ、施設の不足や介護士などの人材不足が顕著になって来ると予想されます。そこで提案されたのが「地域における認知症に係る行政・多職種連携システム構築のための検討会」で、国の法改正に伴って「地域包括ケアシステム」を設置しなければならず、その体制整備をすることになっています。この検討会を最初に中標津で開いてくれたことに、医師会の配慮を感じます。