今日は4年に1回の閏日で、いつもの年より1日儲けたような気がします。
今年は昨年に比べるとおとなしい冬で、昨日の葬儀の際会った人も「今年は雪が少なくて助かってるよ」との話をしたばかりでしたが、そうはならずに今日から明日にかけて猛吹雪の予報となり、中標津でも午後から降り出した雪がだんだん強くなると共に風も吹き出し、今夜は荒れそうです。
3年前中標津町で5人が亡くなった吹雪も3月2日のことで、春近しと言えども油断がならない時期です。
あまり大雪にならない事と事故無く過ぎるよう祈っています。
月: 2016年2月
議会庁舎と議会の権威
築後60年たって老朽化が出て来ると共に、耐震強度が低く震度6程度の地震で倒壊の危険が指摘される北海道議会庁舎で、立て替えの計画が進められています。
約110億円かかるとの計画に、新聞等が疑問を呈しています。
財政難の北海道には高すぎる計画というもので、他の用途と共有する建物に、とかPFIで建ててそこを借り上げるべきなどの論です。
この庁舎は今から15年前にも一度計画されましたが、その時は300億円を超えるものでした。
その後財政再建の中で先送りとしていましたが、議長室の入り口前の天井が崩落したり、本会議場の外壁がはがれて落下するなど老朽化が進んでいることが明らかになるなど待ったなしの状態に置かれています。
今の庁舎は議員一人あたりの面積も少なく、委員会室では傍聴人が入れないところもあるほか、本会議場の傍聴席の狭く居心地が悪いと不評でもあったので、その部分を改善すると、今の庁舎より大きくなることで100億の費用がかかることになるとの説明を受けています。
批判は甘んじて受けますが、根底には議会の権威そのものが低下していることがあるのではと思っています。
第1回定例会
今年の予算や各種計画を審議する第1回定例会が開会しました。
先ずは北朝鮮による核実験とミサイル発射の強行に抗議する決議を議決した後、午後にはTPP対策を主とした補正予算を決めました。
積極的な予算執行で北海道の良さを引き出そうとする様々な工夫が込められていますので、そうしたところを確認しつつ着実に前進できる年にしなければならないと思います。
アダムス方式?ですか
国会における定数削減が大詰めに入ってきた。
衆議院選挙制度調査会が答申した選挙区と比例区で10削減する案をどう受け入れるかで、自民党とその他の政党での違いが出ている。
この答申で注目されるのは、新たに定数を決める際の「アダムス方式」の導入だ。
これは、各県の人口を一定数で割り、その商の小数点を切り捨てて1を足すという方式という事で、これを厳密に適用すると13の県で減少し、首都圏を中心に7議席増えることになる。
賛否を見ると民主党を筆頭に少数議席の政党がアダムス方式での定数変更を主張し、この方式をとらない自民党を党利党略と非難しているが、その言葉はそのまま定数の増える都市圏で議席を得やすい少数政党の党利党略だと返したい。
国勢調査結果を見ても解るように限りなく首都圏への一極集中が進んでいるのはなぜか、この上ますます地方のことを置き去りにした政治が進むような定数配分になってもいいのか、十分議論して欲しいものです。
やっぱり来た大雪
今年は、昨年までに比べて雪が少なく、1月に一回吹雪いただけで、穏やかな冬を過ごしていましたが、昨夜から一気に30センチ降り、朝には吹雪模様となっていました。
風は早朝に弱まり降雪も9時頃には収まりましたが、牛舎廻りから住宅周辺の除雪に殆ど半日かかりました。
昨年はこの程度を越える暴風雪が7回も来たことを考えるとまだまだマシで、牛乳集荷が困難になることもなく過ぎています。
それでも農協からのファックスは、昨日のうちに予備集荷をする農家の名簿が送られてきて、これまでの経験を生かして1リットルでも捨てる牛乳を無くそうとの意気込みが伝わってきます。
3年前中標津町でも5名の死亡事故があった吹雪は3月2日でしたから、まだまだ油断が出来ません。
誰のための農業?
毎年開いてくれている別海町中西別地区での「てっちゃん会・道政報告会」が、今年も今日開かれました。
純酪農地域ですので、TPPの大筋合意の内容と、その影響予測額、それに対する来年度予算での道の予算対応について説明し、一昨年作り上げられた「根釧酪農ビジョン」を実現する事が、この地域の酪農が生き延びられる道、と話しました。
その後の意見交換では酪農の担い手不足と経営規模などのあり方の話になりました。
私は多様な経営が混在する中で、やはり家族農業が成り立つ方策が地域を維持することにもなるので、最重要視すべきと強調しましたが、農協を担ってきた方からは「どうやっても毎年2〜3%の離農は出るので、法人化や企業参入は必要」との意見が出され、現実に今動いていることについても触れられました。
しかし、最後に発言した方から、「何か違う、何のために、誰のために農業をやっているのか、何を大事にすべきかなどを忘れた議論をしても継続できる農業は出来ない」と言われ今後の方向が見えてきた気がしました。
国勢調査速報値
国勢調査の速報値が出された。
予想通り、北海道では人口の増えたのが札幌市といわゆる衛星都市的な町のみで、これまで増加が続いてきた唯一の地方の町中標津町も含め殆どの市町村が人口減少となっています。
全国で見ても東京都とその周辺への一極集中も明らかとなった。
一昨年「地方消滅」が話題となり、政府では地方創生を打ち出しその為の担当大臣さえ置いているが、一向に効果的な施策が打ち出せずにいる。
それは、地方には不向きな新自由主義とも言える「競争社会の中での経済成長」を目指していることで、効率の悪い地方は常に負け組とならざるを得ないからです。
この考え方が無くならない限り人口の一極集中は止まらないと思います。
北海道マリッジセンター
北海道マリッジセンターというNPO法人があります。
北海道内の若者の出会いの場を作り続けて52年もの歴史を持っている組織です。
昨年度から北海道も、結婚サポートセンターを設置することになり、プロポーザル方式で募集しこの組織も応募しましたが、イベント主体の会社に決定し残念ながら選考から漏れました。
この組織は完全にボランティアで運営されており、特に全道の農業後継者の出会いの場とそのアフターを地道に行ってきたものですが、昨年のサポートセンター開始以後(結婚希望の)会員ががた減りとなり、今後の運営を危惧しているところです。
私もある方の後任としてこの組織の相談役になっていますが、この組織でなくては出来ない細やかな結婚支援が失われることは。北海道農業の将来にも大きな痛手となって来ます。
存続のために様々な支援をしなければと思っています。
TPPの影響試算
道がTPPによる北海道への影響試算を公表した。
これによると根室釧路地域に最も影響が大きいと考えられていた酪農・畜産部門が、予想通りの数字となっている。
特に牛乳乳製品は、無関税枠の設定や、将来チーズが無税となる影響で、北海道での生産額が179億円から最大258億円減少すると見込まれ、肉についても牛肉で48億円から97億円減少などの資産が発表されて、業会に様々な波紋が拡がっています。
私はこの減少額がそのまま出て来るとは見ていませんが、少なからず影響が出るのは確かで、対応するためには出来るだけコストを下げる努力が必要と思っています。
その為にも購入飼料を自給飼料に置き換えるための草地更新や、飼料用トウモロコシの一層の品質アップなど5年後10年後を見据えて着実に進めていくことが必要です。
それよりもいたずらに不安感をあおって担い手が減っていくことの方が、北海道農業にも地域にとっても余程大きな問題で、この対策こそ急がれるものと思っています。
若手経営者と懇談
夕方から、標津町SK研究会と、別海町建設若手経営者の会に根室市の3人を加えた研修懇談会が開かれ、講師という形でお話しをしました。
中標津周辺地域の若手の皆さんは地域の中での建設業の将来に大きな不安を持っており、今後の対処の仕方を考えようという企画をしたものです。
私の方からは地域の産業と建設業のあり方や、国・道の地域の社会資本整備に対する考え方、その中での若手建設業者の今後の進み方などに付いての考えを話させて戴きました。
国は地方創生を言いながら、地方の中小事業者よりも効率性を重視する傾向があり、このままでは地方創生など看板倒れになると思っており、地方議員の役割もしっかり現場の声を伝えることが必要で、その裏付けとなる後押しをこの人達にお願いしたところです。