道から大筋合意したTPPの各品目毎の影響予測についての資料が届きました。
合意の内容の後、「想定される影響」として新たな輸入枠が設定されることにより影響回避措置がとられない場合「価格低下が懸念」などとされています。
TPPに参加することによって我が国の国益が守られるとして合意に至った以上、それによって影響を受ける分野については、国として充分な対策や保障措置を執らなければならないと思います。
農業についても基本的な関税は守ったとはいえ、農業者に不安感が強く、将来の担い手が益々少なくなってくることが大きな懸念です。
出来るだけ早く経営を守られる様な基本的な対策を立てなければならないと思っています。
月: 2015年10月
ついに中国並みか
横浜のマンションが傾いて明るみに出た杭打ちデータ偽装は、これまで培ってきた日本の技術力の高さに対する信頼を一瞬にして失う事態です。
それも日本中の建築物の基礎となる杭うちの大手旭化成建材のやったことです。
良く日本の建築技術は世界一といわれますが、これでは中国のいい加減さを笑えません。
ついに北海道でもその偽装が見つかりました。
先に明らかになったフォルクスワーゲンのディーゼル車排ガスデータ偽装に続き大手の信用が世界的に失われる結果となり、今後の海外での受注にも影響を与えることになるのではと危惧されます。
滋賀県民会議
北方領土返還要求滋賀県民会議の皆さんが、現地視察の為に根室地方を訪れ、その帰りに北海道議会を訪問しました。
道の北方領土対策本部や、千島連盟、北方同盟、北対協の幹部職員と共に、角谷特別委員長共々懇談に参加しました。
滋賀県民会議の皆さんは、これで33回目の訪問ということで、地元北海道の住人より熱心に取り組んでいる様子を聞いて恥ずかしくなるほどです。
今日は偶然中標津空港から、一緒の飛行機に乗りあわしたのですが、いつもないことに飛行機が一時間20分遅れとなり空港で待ちぼうけでした。
滋賀県民会議の皆さん、ありがとうございました。
流し網禁止対策
根室市経済に大きな影響を与えるロシア200海里での流し網漁禁止への対策を検討している自民党本部の西川対策委員長が来根し、ロシアを訪れて間会社と会談した結果報告や、自民党対策本部での対策検討状況等などについて説明しました。
ロシアでは、この禁止法律は日本を狙い撃ちにしたものではないこと、漁獲割当量は維持できること、新しい漁方についてはロシアの漁民も注目していることなどの報告がありました。
またホタテ養殖事業などの対策事業や、金融対策についてのその方法などについて検討していることなどについても、一緒に出席した伊東農水副大臣や長谷川水産部会長などからも説明がありましたが、過去から度重なるサケマスなどの規制が根室経済を衰退させてきたことから今後の見通しは深刻で、有効な対策が急がれるところです。
飲酒運転根絶
飲酒運転根絶条例(仮称)のパブリックコメントが終わり、その意見に対する対応を協議するための各会派合同の会議があり出席しました。
厳罰化を求める意見や、これまで被害者の会から聞き取りをしていた内容などのほか、見直しの年数などについての意見がありました。
厳罰化は今回は精神条例とし道民みんなが改めて飲酒運転の危険性や、「飲酒運転をしない、させない、許さない」ということを再認識してもらい悲惨な事故を根絶しようという道民意識を高めようとするものでこの条例では盛り込まないこととしています。
しかし、毎年道警などからの取りまとめを知事が議会に報告することにしており、その状況次第では毎年見直しができるようにして、実効性をあげていくこととしました。
反発
TPPの大筋合意以来、小出しになっていた関税削減や撤廃のほぼ全容が明らかになって、農業者の間には裏切られたという反発と、前向きに対応していこうという思いの様々な反応が聞かれます。
交渉に入った時点で国会決議がされましたが、全く無傷であったりこの貿易圏から離脱できると考えた人は殆どいなかったのではと思います。
私たちも国会決議を守ることが最低限の妥協といっていましたが、その視点でいうと今回の大筋合意が聖域を守りきったとは言えないとは思います。
しかし、一方で北海道農業を守ると言う最低限の道すじは確保出来たと思っています。
短期的、長期的な対策と共に農家の不安を解消していくことが、今後の大きな・大事な仕事と思っています。
またも爆弾低気圧
昨冬は日曜毎の爆弾低気圧での猛吹雪に散々痛めつけられましたが、今年もと思わされるように今日もオホーツク海で猛烈に発達した低気圧の影響で、冷たい強い風が吹き海が大荒れになり、雪も降り出しています。
今月2日と9日にも台風並みに発達した低気圧が北海道を襲い農業施設や定置網などの漁業施設にも大きな被害を残しました。
最近この様なパターンが多いのは温暖化のせい、間氷期に入っているなどの説があるようですが、化石燃料消費による二酸化炭素濃度の増大が大きな原因とされながら、排出削減の国際ルール作りは先進国と後発国の利害が折り合わず、原発は福島原発の事故により再稼働が遅れ、その間に一層気候変動が大きくなりそのことによる被害は原発被害とは比べものにならないほどの影響を与え続けている。
と書くと未だに何万人もの避難者が故郷に戻れない中でとんでもないことをいうと言われるでしょうが、もっと冷静に向き合わなければならないことではないでしょうか?
鈴木寛和氏
新聞のお悔やみ欄に「鈴木寛和氏」の名前を見つけましたが、本当かという気持ちでした。
道新の根室版には記事として乗っていましたので、やはりそうなのかと改めて残念な思いでいっぱいです。
元島民の「千島・歯舞居住者連盟(千島連盟)」の副理事長として返還運動の先頭に立ち続けていました。
私が道議になってからのお付き合いでしたが、北方領土のこと、返還への思いなどを何度も聞かせていただき、今北方領土返還運動に向き合う姿勢を形作っていただいたと思っています。
温厚な語り口で、語り部としてソ連が侵攻してきた当時のことや、島の暮らし、強制送還の時の過酷さなどを語っている姿が偲ばれます。
心からご冥福をお祈りすると共に、返還が実現するまで決してあきらめないことを誓います。
一人親世帯の貧困
子供の貧困が拡大しているとのニュースがあります。
家族が崩壊し、個人の自由を大事にすることもあって離婚が増え、その結果一人親世帯も増えていて、仕事と子育ての両立が子育て支援体制の十分でない日本社会のひずみとして現れているように思います。
私も子供は両親が育てるものという考えですが、人には様々な状況があり、早く北欧諸国のように子育ては社会がするという体制を作らなければ、格差解消も人口減少も解決はしないと思います。
TPPの評価
毎日、新聞紙上ではTPPの、特に農産物関税の関税削減率や撤廃率などの情報を様々な視点から報道しています。
みんな得てして自分に都合の良い情報を集める傾向にありますが、政府側のコメントと農業側のコメントの違いもまさにそうなっています。
国会決議が守られたかどうかについては、一方では重要5品目の基本的なところは守ったといい、もう一方では関連する品目の○○%も関税が撤廃されている、と論じます。
大事なのはこれから日本の食糧をどうするか、この国の経済をどうしていくかだと思いますので、そうした視点での議論をしていかなければならないと思います。