2014年も今日で最後。
今年もいろいろありましたが、皆さんにはそれぞれの場面でお世話になり、教わることも多い一年でした。
景気浮揚の期待が大きかったアベノミクスでしたが、北海道へはなかなか届かず、消費税引き上げと原発停止による電気料金の値上げ、円安も加わっての燃料高、飼料高騰など不満の多い中での農業への規制緩和要求と、決して北海道民にとっては良い年と言えなかったことは、先の総選挙の結果に表れています。
人口減少から、消える都市(地方)、一極集中の是正も込めて地方創生と言いながら、頑張るところへの支援などと、やはり競争原理かよ、と言いたくなる今の政権には言いたいことが沢山ある与党議員です。
選挙ではこういった不満に同調しながら、その是正の出来る自民党議員の議席を守ろうと必死に駆け回りながら薄氷を踏む思い出の当選でした。
こうした地方の現状を安倍総理はどう思っているのか聞いてみたいものですが、そんな機会もなく来年春の統一地方選挙を迎えます。
自信を持った連合軍が攻めてくる気配を感じながら、それでもひたすら地域のために頑張らなければならないと思っている地方議員の大晦日です。
今年も一年生かされたことに感謝して、皆さんにお礼を申し上げます。
どうぞ良い年をお迎え下さい。
月: 2014年12月
中標津高校の快挙
私の母校、田舎町の小さな高校ですが、伝統的にラグビーが盛んで今年も久し振りに花園出場を果たしました。
私が高校生だった50年ほど前は、体育の授業は殆どラグビーで、校内大会も毎年クラス対抗で開かれていました。
何度か事故があって今ではそのような事がなくなり、野球部やサッカー部が盛んになって今年の北北海道予選時点では部員が17人しかいない状態でしたが、見事花園切符を手に入れました。
昨日行われた1回戦では、タックルとスピードあるバックスの活躍もあって36対12で、岡山県代表の津山工業高校に勝つという12年ぶり2度目の快挙を成し遂げました。
北海道予選後に、野球部などから助っ人を得て20人をようやく確保して、怪我等で不戦敗とならない体制を作ったとのこと。
2回戦は30日、Bシード校との対戦ですが、思い切り戦って旋風を巻き起こして欲しいものです。
地方創生
政府が経済対策と26年度補正予算を発表しました。
補正額は3兆円程度と控えめの中で、これまでと違って公共事業などが殆どなく、地域生活支援や地方創生先行型などの予算を含んでいることです。
人口減少、消える都市(町)というショッキングな予測が発表されて、地方創生を意識しての補正予算ですが、面積が広大で、社会資本整備が遅れている北海道から見ると、少し違うのではと思うところがあります。
コンクリートから人へと、都会感覚の民主党政権からようやく復帰した自民党政権ですが、やはりその傾向は依然引っ張っているなと言う思いです。
1000兆円という膨大な財政借金を抱えた国の事情は解りますが、地方にも村が存続できる程度の人口を維持したいという「地方創生」の中では、人が住み続けられるための便利さや安全対策は必須で、それがないためにこれまでどれ程の人がふるさとを離れていったことでしょう。
そのことを忘れて地方創生はあり得ないと思います。
海外交流
インドネシアとの交流に、力を入れていましたが、今度はフィリピンの島との交流を実現することにも関わることになりました。
中標津の知り合いの親戚の方の仲立ちで、フィリピンの西ミンドロ州選出の国会議員と会いました。
人手不足の酪農に研修生を迎えることや、技術的に遅れているフィリピンに農業技術支援をすることなど、双方にとってプラスになることが多い交流になると思います。
この島に限らず、フィリピンでは子供がとても多いそうで、今後の経済成長もかなり長期に見込めます。
今回来日したジョセフィサトウさんは、アキノ大統領の側近と言うことで、この出会いを大切にしていきたいと思います。
地方創生の前に
政府自民党は、今後の最重要課題として地方創生を掲げています。
それはそれとして必要な施策と思いますが、その為には各地が競ってアイディアを出すこと、その活性化策を審査して頑張るところへ支援すると言うことです。
しかし、頑張っていない自治体があるのでしょうか?
しかもそれを審査するのは、何だか改革会議のような現場感覚のない人達なら、勘弁して欲しい。
それと、今回の爆弾低気圧の被害を受けた羅臼町のようなところで、公共事業抑制等と言って海岸の安全対策が遅れるようなことがあれば、何処に担い手が育つのか、農業基盤整備が停滞したら、農業の競争力強化も、新規の担い手確保も出来ようがなく、何処に地方創生が成るのか、そうしたことを全て勘案しての地方創生にしなければならないと思います。
冬至が過ぎ
冬至が過ぎて、今日からは一日1日と日が長くなっていきます。
まだまだこれからが冬本番ですが、こんな小さなことでも、先への希望となります。
人はやはり希望がなければ生きられないと、様々な事に接しながら思います。
経済成長が、韓国や中国の台頭で止まった小渕政権の後、小泉政権以来日本はアメリカ式の市場原理、競争原理を取り入れ、「努力したものが報われる」ことを目指してきました。しかしそのことで非正規雇用や失業を生み出し、格差が拡大し、社会にゆがみが出てきました。
今回の総選挙では、自民党が形の上では大勝しましたが、その下で、北海道と沖縄が議席を減らしたことと、共産党が議席を3倍増したことは、その表れだと思います。
このことをしっかり捉えて中間層を増やす政策をとらなければ、夢のない若者が増え、日本社会の活力がもっと失われていくことになる事に気付かなければならないと思います。
みんな努力しようとしているのです。
高潮被害
19・20日と二日間にわたって今回の爆弾低気圧被害の調査で、伊東代議士(19日)高橋知事(20日)と同行して別海町走古丹から羅臼町相泊までの海岸を歩きました。
羅臼海岸では高潮の波によって、海岸に設置された護岸ブロックが簡単に崩されたり、海岸近くに建てられている昆布番屋などが、無残にばらばらになっていたり、来シーズンに向けて保存していた道具などが流出していました。
別海町方面では、床上浸水の被害や、海岸が大きく削り取られたり、道路に波が上がり通行止めになった様子がありありと見られるあとが見られました。
今後、北海道強靱化計画によって、整備の促進や、被害にあった皆さんの救済策が必要です。
高潮被害調査その1
16日から18日にかけての爆弾低気圧による高潮被害の調査に歩きました。
朝の便で帰ったあと午前中別海漁協に行き、全体の被害状況を聞いた後、漁協の旧荷下ろし場や、加工施設などの浸水現場を見ましたが、40センチほどの浸水にもかかわらずシャッターの下部は押し曲げられてレールから外れ、開け閉めできない状態に。(その後訪れた野付漁協の荷下ろし場のシャッターも同様になっていました)
その後走古丹地区に行き床上浸水した家を訪れましたが、見た目ではそれ程低い所に立てられているように見えませんでしたが、周辺には時々水が浸入してくるところとのこと。
ここでは住民が声を掛け合っては早めに避難しましたが、50戸ほどの集落での人の繋がりが、これからの地域的な避難のあり方のモデルになるのではと思いました。
港へも行きましたが、最高に海面が高くなった時間には港の1.5メートル以上ある防波堤が見えなくなって、どこまでが港か解らなくなったとのこと。
950hPaより発達した低気圧と満潮と、風によってこうなったようで自然の猛威を感じます。
定例会が終わりました。
総選挙が挟まって、非常にばたばたした定例会でしたが、全て終了しました。
追加の補正予算や、条例改正案の議決と共に北海道としての言い分を示すために、農業委員会改革や、農協改革について北海道の現状を踏まえて決めていくべきと言う国に対する意見書も議決しました。
先日も書いたとおり、大勝した自民党政権の末席からではありますが、北海道の主張すべきことはしっかり主張していくという姿勢の表れです。
政府には、地域の実情に沿った幅のある決め方をして欲しいものです。
事実上の出馬表明
今日は予算特別委員会の最終日、知事総括でした。
人口減少問題や、社会福祉施策、農業対策、経済対策などの質問の最後に、布川自民党議員会長が、「これ程の北海道存亡の危機的状況の中で、抱えている課題の解決は、高橋知事自身の手で行うべきではないか」と質したことに、知事は事実上の出馬表明とも言える答弁をしました。
私たちは知事与党ではありますが、議会の立場から直言すべきところはしながら北海道のために尽くして行くと言うことを決意しています。
明日は最終日ですが、その後は一気に選挙に向かっていく事になります。
支持して戴いている皆さんのためにも、引き続き全力で働いていきます。