経済部へ質問

 予算特別委員会2日目は、月曜日なので午後からの開催でした。
 経済部所管の質疑が行われ、私は、「エネルギー政策について」と「人材確保」について質問しました。
 原発が停止したままの状態では、電力供給がぎりぎりの中で毎日が送られています。
 道では、省エネ・新エネ条例の中で、原発を「過渡的エネルギー」と位置付け、将来の脱原発を目指していますが、そこに至る新エネルギー(再生可能エネルギーなど)の割合や、どうやって量の確保やコスト低減を実現するかの道筋を示してはいません。
 道民の中には、反原発の機運がそれ程大きいとは思いませんが、当面再稼働するとしても、新しい原発への更新はせずに新エネルギーに転換すべきというのが大勢で、私もその方向の支持者です。道は早く目標割合とその道筋を提示すべきという質問です。

農業委員会

 予算特別委員会一日目、水産林務部所管の質疑の後、農政部所管の質疑がありました。
 私は、農業問題として、今回の政府の農業、農協等改革について質問しました。
 特に、農業委員会改革については、公選制を廃止、首長の選任制にすると言うことや、委員数を半減して、新たに農地有効利用推進員を設けることなど、北海道でしっかり行っている農業委員会の機能を弱めるような改革についての疑問点を指摘しました。道側も同様の想いを持っており、国に働きかけるとの答弁でしたが、全国農業会議所が、認めてしまっていることから、難しいかも知れません。
 北海道以外では、初期のような農業委員会ではなくなっていたのかも知れません。
 このほか、酪農の個別の農家にも、補助事業で機械や設備が出来る方法をとって、家族農業でやっているところでの、生産増強が出来るようにすべきとの提言をしました。
 現在は、公共との見方から、共同化、法人化した農場にしか補助はなく搾乳ロボットなどを入れようとしても、個人経営には出来ません。
 地域全体で生産量を維持、増強するという新たな考えで取り組む必要があります。

防衛とは?

 今日は一般質問の最終日。
 民主党の皆さんは、殆ど揃って再々質問に行きます。
 最後にどこで理事者側を追い詰めるかの戦略なしにそこまで持っていくのは、単なるパフォーマンスに過ぎなくなります。
 一番最後が、一人会派の共産党議員、福祉や医療関係ではその通りと頷ける質問をしますが、こと国政の問題では、単なる自民党批判の質問を知事にします。
 今慎重に議論されている、集団的自衛権については、自衛隊が海外で活動すると、自衛隊員に死者が出る可能性があるとして、とんでもない憲法解釈だと言います。
 国と国民を守る為に命がけであたろうと覚悟して、日々の厳しい演習を繰り返している自衛隊員に失礼な話です。
 抑止力を理解できない平和ぼけ国家はかならず何らかの不利益を他国から受ける事は、歴史が証明しているのですが、一番近くの失敗例しか見えてないのですね。

セクハラ

 東京都議会で、セクハラやじの問題があり、やじった議員が質問中だった女性議員に謝罪する場面が報道されていました。
議会でのヤジはままあることですが、セクハラとなっては何とも言いようがありません。
言ってはならないことを言ったという事は許せませんが、ヤジとは違うところでは、そのように思っている私がいます。
日本の人口減少が問題となっていますし、地方での減少は地域の消滅につながると、今回の議会でも集中的に取り組んでいます。
少子化や、子育て支援は必要としても、結婚しない、しても高齢(30才以上)では、せいぜい子供が持てても二人くらいとあっては、人口が自然減し、高齢者割合が高まってくることは防げません。
このままでは滅びに向かって突き進むことにしかならないと、何でも自由になって個人主義にしてしまった社会の中で嘆いても遅いのでしょうか。

JR

昨日、JR北海道でまたも脱線事故がありました。
 今回も、江差線でJR貨物の脱線事故で、ここ3年で3回目となる脱線事故です。
 以前の2回目の事故原因についても、国の事故調査委員会での結論が出ていませんが、3回とも3キロ以内の狭い区間での事故で、単に線路管理の問題だけではないように、素人考えですが思います。
 今日の一般質問で、これまでの事故とは違って、JR北海道に社外取締役をだし、知事自身も第三者委員会(安全推進委員会)のメンバーとなっている事から、急遽道の対応を大崎議員の観光に関する質問の中で質しました。
 答弁は安全対策を万全にするよう求めるというものでしたが、観光や、物流にも大きな影響が出ることなど北海道経済の根幹にかかわることだけに、早くその原因と対策を明らかにしなければなりません。

ハナミズキ

 駅前の日生ビルの道路沿いに、ハナミズキの花が咲いています。
 花と言うよりは、見た目、花のように見えるのは実はガクの部分だそうですから、紫陽花のようですね。
 4月中旬東京に行った際、小さな裏通りが、このハナミズキの真っ盛りでしたので、2ヶ月以上も遅い開花と言えるのでしょうか。
 この花は、日本名は「ヤマボウシ」と言い、秋には種類によっては小さなオレンジ色の実を付けます。
 ちょっと甘みのある実で、岩手県の小岩井農場で初めて見たときはなんだか解らずに、土地の人に訊きますと「ヤマボウシ」と言うことを教えてくれました。
 つい最近まで、この二つの名前が、同じものとは知りませんでした。
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農業委員会

 競争力のある強い農業を目指すとして、内閣の諮問機関の規制改革会議が答申した、農業分野の中で、農協改革は現場の意見を受け入れて極端な改革を修正したが、農業委員会については公選制を廃止して、市町村長の専任制に変えるというもの。
 しかも定数を半減し、農業委員会の元に[農地利用最適化推進委員]を置いて、農地集約や耕作放棄地対策を行うという、屋上屋を作ろうというもの。
 これで農業のどこが強くなると言うのか、北海道の農業関係者としては全く理解できない答申である。
 公選制は、立候補者が定員以内になっていて、実際の選挙が行われることはまれと言うことで、実質専任制となって居ると言うが、それでは町村議会はどうなのか。
 少なくとも、私の知る限りでは、農地を簡単に転用させないことや、担い手に集約することなどでしっかりとその役割を果たしています。
 改革とは、何を目指していることなのでしょうか。
 政治力が弱いからと言って、こんな所に手を突っ込んで成果としようとすることが許せません。

防衛とは?

 竹島での韓国の演習、中国の海洋進出拡大、韓国での従軍慰安婦問題への主張強化など、日本周辺での国家間摩擦が多くなっています。
 そうした中での集団的自衛権の議論です。
 300万人以上の犠牲を払った太平洋戦争の後制定された憲法では、[国際紛争を解決する手段としては、永久に武力行使を放棄する]としていることの解釈を変えて、国際的には認められている集団的自衛権を認める解釈変更をする、認め無いと言った議論がされています。
 国を守ると言うことがどういうことなのか、平和の中で経済成長を成し遂げてきた日本人には、なかなか理解しにくいことかも知れません。
 韓国や、中国が、日本の後から必死で経済成長をさせて、追い越すまでに経済成長を成し遂げたにもかかわらず、日本たたきを強め中国のように眠っていたライオンが目覚めたように周辺諸島への権利を次々と武力を持って主張していることは、改めて防衛とは何か、どうあるべきかを考えることにつながるのではと思います。

代表質問

 今回は第2回定例会ですから、正式には[(代表格)一般質問」なのですが、会派を代表して施策全般について質問するので、代表質問として扱っています。
 私たちの会派は、道見重信議員が代表して質問をしました。
 内容については、人口減少問題を主要テーマにして、それに関連する施策についての総点検という形を取りました。
 自民党会派では、与党として再質問をしないという慣例になっていましたが、今回は知事3期の総点検という意味合いもあって敢えて[人口減少について][自立経済について][電力の電源構成について]の再質問をしました。
 人口減少問題では、知事の施策の総点検ということで、知事の自己評価を求めましたが、答弁は知事の言っていたなかなか思うように行かないという事とは違って、自画自賛の、北海道の現状に対する危機感に欠けたもので、がっかりするものでした。

意見交換

 質問の議論は、本来議場で直接するものですが、時間制限と、効率を上げるためにあらかじめ答弁について意見交換をしておくのが北海道議会の慣例になっています。
 今日持ち込まれた答弁の大部分に予測されている地域が消えるという危機感が足りなく、修正を要求されることを予想したような答弁を、お返ししました。
 得てして施策に対する答弁のみでなく、総体の施策を統合して考えるべき部署の力不足が、時々見受けられます。
 指揮官がしっかりしていなければ、部下はどう動いて良いか解らず、良い仕事が出来無いものです。
 会派の政策部門たる政策審議会員長の私にもそのまま言えます。
しっかりしなければ。