アメリカの農業5団体が、関税撤廃に応じない日本に業を煮やして、日本を外して決着すべきとの声明を出したと報道されています。
アメリカが進めようとしている新自由主義は強いものが弱いものを席巻するという点で、決してそれぞれの国民に利益を与えるというものではありません。
その格差を埋めるのが物品でいえば関税で、特に食糧のような命に関連のある重要品目はその対象にすべきものでないことは、当のアメリカが一番良く知っていると思います。
豚肉協会や、米、小麦、乳製品などの団体ということです。
日本は既に飼料用の穀物を大量に無税で輸入しています。
こうして強いものが圧力をかけて自分に有利にしていくことの結果が、先の大戦につながったことを知らないとでもいうのでしょうか。
アメリカ、中国、ロシア、皆その力を誇示しながら他国の大切なものを勝手な理屈で奪い取ろうとします。
TPPから日本は抜けますと言ってみたらと思います。
月: 2014年5月
強い政府の交渉力
先ほど安倍総理が、北朝鮮が拉致被害者の再調査をすることになったと発表。
スエーデンで行われていた北朝鮮との交渉で、条件付きで合意したとのこと。
これまで何度も期待されながら、暗礁に乗り上げることを繰り返してきた再調査が今回は行われる見込みが強くなった。
北朝鮮と中国、中国と韓国などの関係が微妙に変わってきたこともあるのでしょうが、安倍総理を中心とした日本政府が、安定し、強力になったことも、交渉を前進させる原動力になったものと思われます。
いつ崩壊するか解らない、閣僚の交代を頻繁にやりながら政権維持を図るような国は、信頼を置いて交渉することなど出来なかったのが、これまでの日本でした。
やはり強い政府を作らなければ駄目というのが良く解った事例です。アメリカにも配慮しつつ、日本の主張をしっかりする姿勢は、必ずやTPP交渉や、北方領土交渉でも活かされてくると期待が高まります。
道外調査
北方領土特別委員会の道外調査に出ています。
今回は、四国と国会での調査ですが、私は地元の期成会の総会があって、1日で帰りますが、今日は愛媛県松山市で、勝山中学校が日露戦争当時のロシア人捕虜が、戦傷や病気でなくなった時のロシア人墓地を20年余りの期間毎月清掃奉仕をしている様子を、生徒会長や、校長先生から聞かしてもらいました。今では月一回土曜日に約100人もの生徒が参加して清掃しているとあって、その後訪れたロシア人墓地は、本当にきれいな状態が保たれていました。ここには、ロシア大使や、小泉総理も訪れたとのことで、民間のこうした交流がロシア人の日本に対する見方を変えてくれるかも知れない大事なことだと思いました。
その後、愛媛県議会を訪れ、愛媛県民会議で理事や事務局長をしている皆さんから、愛媛県での取り組みを聞かせていただきました。昨年一年間で31,776人もの署名を集めており、北海道ももっとしっかり取り組まなければとの思いが強くなりました。
ロシアトロール船
今日は、根室管内の国後島に面している羅臼町・標津町・別海町から、町長や、漁業組合長が道庁や、議会を訪れ、根室海峡でのロシアトロール船の操業停止を要望されました。
ロシアトロール船は、昭和63年から羅臼沖のスケソウを取るために現れ、当時10万トンを超えていた漁獲が、たった5年で一気に4分の一に減少し、今では一万トンはおろか、5000トン以下にまで減少して来ています。
その上、以前は操業しなかった標津や、野付沖の水深10メートル程度の海域まで範囲を伸ばしホッケや、コマイやカレイまでがその資源を無くしています。
毎年羅臼では道や国に資源保護のため操業停止を要望してきましたが、北方領土問題も絡んで、ロシア側では民間のやっていることとして応じようとしません。
なんとしてもこの海域でのトロール漁を止めさせなければ、漁業者が生きていけなくなるばかりか、大切な資源が完全に枯渇してしまう事をロシア側にも知らしめなければなりません。
移動政調会
自民党第9選挙区支部の移動政調会が開かれ、今日午後の白老町と、苫小牧市の会合に副政調会長として出席しました。
要望は、町や市からのものと、各業界団体からのものがありますが、地域のインフラ整備の他、減少している人口問題に端を発した商店街の問題や、建設業等に於ける設計価格と資材の実勢単価のずれ、人件費と年金、消費税引き上げの商店に対する負担増加など、幅広く意見が出されました。
この中から、来年は一つでの二つでも要望が減るように、私たちも努力をしなければと思いました。
安心
消防団の春期総合訓練、今日は羅臼と標津で行われました。
消防団は出動した際に日当が出る準公務員とはいえ、有償ボランティアで、火災をはじめ災害の際には、消火、防災、避難誘導、救助、捜索など地域にあって住民の身体・生命・財産を守る重要な役目を果たしています。
勿論団員は生業をもちながら、定期的に訓練を積み、万が一に備えていますし、火災などの際にも、駆けつけ消防といってどこにいてもサイレンが鳴ったら駆けつけて対処にあたります。
今日はその訓練の成果を、分団毎に競う技能競技大会として開かれましたが、どの分団も、素晴らしい技能を見せてくれて、この管内の消防団のレベルの高さを示してくれました。
こうした人達がいて、地域の安心が確保されますが、なるべくなら出動がないのが一番です。
羅臼消防団の小型ポンプ技能競技と、整列した標津消防団員
外来種
今年の春、生物多様性条例の関係で、ニジマスを外来種に指定するかどうかをめぐって、釣り愛好団体からの要請がありました。
ニジマスは95年ほど前に支笏湖に放流されてから、全道的に養殖等で拡がり、今では、殆どの河川に生息しているといわれています。
ニジマスは他の魚を食べる生活力の強い魚で、増えた河川ではオショロコマやイトウなどに影響を与えている可能性があり、やまべの減少も見られるところです。
北海道ブルーリストで、防除対象を検討するとした「カテゴリーA2」に分類され、今後調査検討の上外来種として駆除するかどうかを決めていくとしていますが、様々な方策も合わせて検討する必要がありそうです。
緊急輸入
国内で、バターと脱脂粉乳が不足する見込みとなり、バターを7000トン、脱脂粉乳を4178トン緊急輸入するとの発表がありました。
国内の生産は、価格引き上げや、加工原料乳補給金の引き上げにもかかわらず、特に北海道での生産減少が続き、また発酵乳や、チーズ向けの需要が高まっていることから、バターや脱脂粉乳の生産が減少しています。
伸び続けてきた酪農生産ですが、経営者の高齢化や、購入飼料や燃料価格の高止まりなどで、経営が厳しくなっていることに加え、TPP交渉への参加で、将来に対する不安感から、投資意欲が低下していることなど、複数の要因が重なっての減少と言えます。
今後この状態を打破するために何をすればよいか、酪農家の意見を聞いて歩かなければならないと思います。
この様な不足状態の中で、海外からの輸入について、関税をかけて防ぐ意味が無くなってしまうことを心配しています。
二つの判決
今日は、地裁での一審判決とはいえ、二つのある意味でショッキングな判決が出た。
一つは、大飯原発の再稼働を認め無いもの、もう一つは、厚木基地での夜間飛行差し止め判決です。
国益とは何か、住民の生活権とはどうあるべきものかというこれまでの常識を変えるものとも言える判決でした。
利益と利便性と安心を求める国民の要求に応えようと進めてきたことをある意味、否定するものではないでしょうか。自由にものをいえ、自由に行動することが出来るようになった今の社会は私たちが求めてきたものですが、こうして反対する人達は、どういう世の中を思い描いていて、どうやってそれを実現しようとしているのか知りたいものです。
独りよがりでなければいいのですが。
TPP交渉と農業団体
TPP交渉が、シンガポールでの閣僚会合を終えて、一定の前進があったとの共同声明を発表した。
日本側も8カ国と2国間協議をし、協定をまとめるために前進しようとしています。
アメリカとの交渉では、豚肉や牛肉で関税引き下げなどでの対応で妥協しようとしていた?アメリカ政府に対して、農業団体の強力な圧力がかかって再び関税撤廃の方向を主張していると見られたいます。
アメリカの農業団体も、日本の酪農や畜産を衰退させると、今関税なしで日本が輸入している2千万トン以上の穀物の輸出先を失うということでもあると言うことを考えるべきだと思います。