一隅を照らす

 今日は、中標津町の第45回福祉大会でした。
 私も来賓として招かれ、挨拶までさせて戴きました。
 100人くらい集まった人達はいずれも何らかの形で町の福祉向上に努力されている人達です。
 この人達に、天台宗を開いた最澄が、弟子に語ったという、「一隅を照らせ」という話を紹介しました。
 「一人一人が世の片隅にいる人達に光を当てる事で、世の中は隅々までその光が行き届くことになる。だから皆は一隅を照らす人となれ」と。
 今日集まった人達はみんな光の当たらない人達に小さくとも光を当てている人達です。
 その光を周りの人達みんなと光らせることが出来たら、世の中は本当に明るくなるはず。
 勿論、私のように行政や、政治に関わっているものは、もっと大きな光を出すようにしなければならないと思っています。
 みんなで大きな光を作って行きたいものです。

帰りそびれて

 今日は休会日で、午前中昨日意見交換した中でもう一度答弁をもらいなおした分野、再質問について政審で協議した後、様々な打合せや説明に次々と職員が訪れて、ついに飛行機の時間までに空港へは行けなくなり、明日の朝帰省に切り替え。
 時間の使い方も下手で、いつも居残りますので、まあ7時半に帰れたから良いかと思わなきゃ、です。
 デスクの上は書類でいっぱい、片付けても片付けても次々と持ち込まれます。
 早くIT化になって、タブレットか何かで説明するようになら無いかと思います。
 まあ、それはそれで使いこなすまでに苦労はするでしょうが。

一票の格差

 またも、今年の参議院選挙に関して、一票の格差が大きすぎて、憲法違反として選挙無効の判決が出ました。
 次々と起こされる裁判ですが、翻って北海道議会議員選挙の格差を見ると、前回の国勢調査を基準にした選挙区間の格差は、やはり3倍を超えるところもあります。
 これを少しでも是正するために定数問題協議会を開き、検討しています。
 こうした動きなどを見る度に、地域代表としての議員の性格と、地域との関連の薄い選挙区の議員のことを思います。
 地域代表の性格の強い議員の地域はどんどん人口が減り、繋がりの薄い政令指定都市の人口は増えて、結果一票の格差が拡大し続けていきます。
 それを有権者数に合わせて是正するほど地方の議員定数は減っていきます。
 自治体の権限は、道府県とほぼ同等のものを持っている政令指定都市から選出された議員も、全体の利益を考えて議員活動をしていると言いますが、それなら、一票の格差がどれ程の問題なのか、私には解りません。
 一票の重みが大きくなる地方に住む人の様々な格差を誰が是正してくれるのでしょうか。
 格差がなければ、都会へと人口は移動しないはずです。
 一体どんな不利益があって一票の格差是正を訴えているのか、どなたか教えて戴けないでしょうか。

日本フードピア構想

 北海道が食をテーマにして地域振興を図ろうと、「国家戦略特区」に申請をしたものの一つです。
 目指すところは、食の多様な機能を活かした、健康に良い食品を生産・加工し付加価値を付けて北海道外に売っていこうという戦略で、オランダのフードバレーや、韓国のフードポリスに匹敵するものにしようという構想です。
 今回政府では国家戦略特区を設け、規制緩和をした中で経済活性化を図ろうとして全国からアイデアを募集しましたが、北海道の食・観光・エネルギーの3本柱の提案は意向に沿わなかったようです。
 代わりに提案しなかった農業の特区について北海道への打診があり、この中には農地所有の規制緩和や、農協の改革など受け入れがたいものも含まれていたと言います。
 今回は、フードピア構想の生産部分を活性化すると言うことで、トラクターや、園芸用ハウスなどにかけられている規制緩和を追加提案する事になりました。
 さてどんな反応があるか楽しみです。

特定秘密保護法

 衆議院で、注目されていた「特定秘密保護法案」が可決された。
 野党や、ツイッターでは、「強行採決」「何故こんなに急ぐ」「決められない政治から、ごり押しの政治へ」などと揶揄されています。
 しかし、採決の委員会では、傍聴の野党議員が反対の声を上げていながら、採決に参加すべき議員は欠席していました。
 本会議は勿論賛成多数。
 これが民主主義かという声もありますが、民主主義は、結局多数の賛成で物事を決めて行くものではないでしょうか。
 そもそも、この法案が何故出てきたかの説明が不足している印象はあります。
 マスコミは、戦前の「治安維持法」の乱用を例に、極端な例ばかりを挙げて天下の悪法のように書き立てるため、疑心暗鬼を膨らませて、国民に懐疑的な雰囲気を作ってきました。
 この法案が必要と感じたのは、1月のアルジェリアでの人質事件で、日本人人質7名が死亡するという事態からだったと記憶しています。
 この事件の時、情報を持っているイギリスやフランス、アメリカなどが、日本政府に対して、テロリストなどの情報を知らせてくれなかったことがあり、その理由が、「日本政府に知らせると、機密保護の規定もなく、すぐに外部に漏れてしまうから」だったことにショックを受け、日本人人質の命を守れなかったと言うことに発しています。
 そうした報道をしたマスコミを私は知らない。
 政府がそう説明したかどうかも解らないので、軽々なことは言えませんが、そうした裏があることをどれ程の人達が知って反対しているのでしょう。

防空識別圏

 中国が突然、尖閣列島を自国の領土とする主張を補完するためにこの空域に防空識別圏を設定すると発表した。
 日本がこれまで設定していたものと重なる形で、場合によっては、戦闘が行われる可能性を持ったとても危険な行為といえる。
 かつて、鄧小平主席の時代、周辺国の懸念に対して、「中国は(アメリカのように)覇権を求めない」といっていたのに、経済力がついてくるほどに、周辺国、特に中国より弱い国々への攻勢を強めて、領土を拡大しようとする態度には不信感が強まるばかりです。
 過去の不幸な歴史があることを認めながら、隣国としてその反省に立って永遠に友好国としてよき隣人であろうとしている日本に対する大国の態度とは到底思えない行為です。
 日中関係の行方を世界は息を潜めて注目していることでしょう。

全て引き取り

 昨日から我が家の5匹も含めて、合計11匹の子犬の里親を引き受けてくれる譲渡会を、中標津のショッピングセンターのご協力でひらき、私も二日間手伝いをしました。
今回は特別のようでしたが、新聞社や、東武サウスヒルズ様のご協力もあり、23日に6匹、今日は朝開始からわずかの時間で4匹の子犬は全て里親が見つかり、遅れてきた5ヶ月くらいの犬もまもなく引き取られました。
この犬たちはかろうじて捨てられたり、薬殺されたりすることを免れましたが、こうした子犬を作らないためにも不妊手術は必要と改めて思いました。
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わんにゃん一家

 中標津町で捨て犬・猫や、捕獲殺を防ぐために、子犬や、捨て犬・猫の里親を捜すNPO法人の「わんにゃん一家」という団体が活動しています。
 農村部では、野良犬やねこがおおく、それがまた牛舎や、牧草庫などで子供を産むということがままあります。
 こうした犬猫が野良となり、最後には捕獲して殺すという事にならざるを得ません。こうした事を防ぐためにも、先ず飼っている犬などの不妊手術をする事、また生まれた子犬たちを野良にさせないために飼い主を捜したりする団体は各地にあります。
 こうした団体を通じて、北海道に欲しい犬やねこの種類や色、大きさなどを登録しておくと、保健所などに届けがあったら連絡が来る制度もあるとのこと。
 今回係わって初めて知った次第です。

サハリン交流15周

 午前中から、役員会、道幹部との重要課題検討会、政審全体会議での代表格質問内容検討と会議続きでしたが、夕方、18次からは、北海道とロシアサハリン州交流15周年行事の一環として「2013サハリン経済ミッション」が開かれた後のサハリン州側からのレセプションが開かれました。
 昨日は、北海道側の歓迎レセプションが開かれましたが、私は参加しませんでしたが、今日は多くの議員仲間と参加しました。
 サハリン州とは、北方領土問題を抱えてはいますが、サハリン州側では、そのことは国が解決することで、州としては互いの経済発展のためにそれぞれ持っていないものを交換する(売り買いする)ことによって、お互いの経済発展を達成しようと考えています。
 少なくとも、「反日感情」がない隣国として、ロシア極東地域との経済を含めた密接な交流が、北海道にとって有意義なことです。
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定例会に向けて

 先週から始めていましたが、今日は午前中の北方領土現地視察を終えて札幌に戻った後、政策審議会3役と質問予定者で、次の定例会に向けての代表質問の内容について検討を行いました。
 財政問題から、教育問題まで、会派議員からの様々な提案や、専門員が各部から聞き取って集めた問題点、次の定例会に提案される重要課題など数十項目に及ぶ内容となっています。
 時間の制限もあって、全てを代表(格)質問で取り上げることにはなりませんが、そこから外れたものは各議員が行う一般質問に回して質していくことになります。
 次々と明らかになるJR問題や、TPPに係わっての農業政策の改革、今後の北海道にとって重要な経済対策などについて追求や、質問を繰り広げることになっています。