移動政調会

 自民党第9選挙区支部の移動政調会で、日高管内東部3町を訪れました。
 浦河町では、医療スタッフの確保と、高速道路の延伸、馬産地としての農家経営の確立などが大きな課題でした。
 次の様似町では、先ずは隅に押しやられている感のある地方自治体の不満から始まり、永年の懸案事項でありながら遅々として進まない課題について、重ねての要請を受けました。
 特に、高校の適配による廃校に伴って、通学バスで通えていた小学生も路線バスに乗ることになり狭い歩道を歩き、交通の激しい国道を横切らなければならない事で、事故の危険性の指摘があり、早急な歩道整備が強調されました。
 最後のえりも町では、海獣特にアザラシによる漁業被害が目立つため、環境省は今年5月下旬に試験的に駆除する事にしていたものが、急遽大臣の判断で中止となり、その理由と今後の対策の説明を求められました。
 また切り立った海岸線を走る国道だけが交通手段であることから、災害の際の避難路となり得る道路の整備が切実な要望として出されました。
 どの町にもそこならではの課題があり、また共通するものも有ることから、それぞれ整理しながら実現に向けての努力をしなければならないと改めて思いました。

安全と安心

 OIE(国際獣疫事務局)は、日本国内では、BSEの人間に与える危険性は、無視できるレベルになったと認定しました。
 これで日本はBSEの清浄国になったと認定されたことになります。
 既に最後の患畜が生まれた平成14年以前の牛は殆ど残って居らず、飼料にも肉骨粉は一切使われていない事で今回の認定となりました。
 3年前厚生労働省が20ヶ月以下の牛については、と畜検査は必要ないとしたものの消費者の不安感への配慮と販売戦略上という、科学的には無意味な検査を多額のお金を使って全頭検査を続けて来ました。
 ようやく今回の認定で、全国一斉に48ヶ月以下の牛のと畜検査については取りやめることになりました。
 安全と安心は別物ですが、それが混同されて多くの無駄を生んでいることにも気付くべきです。

漁業危機突破大会

 世界的な原油の高騰と急激な円安が重なって、経営費の四分の一を燃料代が占める漁業経営が危機的な状態になっているとして、全道から漁業者の代表が集まって危機突破大会が開かれました。
 近年の漁獲量の減少ばかりでなく、魚離れや不況・福島原発事故の風評被害などで漁価も低迷して、一層経営が苦しくなってきています。
 大会では、
1,急激な円高による燃油価格高騰分の緊急対策、
2,「漁業経営セーフティーネット」の抜本的な改善、
3,生産コスト削減の為施設導入の施設導入支援対策。
4,漁業用燃油に対する特別措置の存続を求める決議をして、その場で道や議会に要望書として手渡しました。
 何とかこの危機を乗り切る施策を実現しなければと思っています。

移動政調会

 各地の自民党支部主催で、その地域の声を聞く「移動政調会」が開かれています。
 今日は日高東部の、苫小牧市、安平町、厚真町、むかわ町の4ヶ所で開き、道連政調会長代理として出席しました。
 苫小牧では港関連の要望が多く、輸出入の集積港としての活用や、新幹線開通に対応した観光振興への方策、道路整備・特に高速道路の苫小牧中央インター新設などに要望が集中したように思います。
 そのほかの3町は、道路や、農地基盤整備などの要望の他、特にTPP参加反対の要望が強くいわれました。
 その行方次第ではこの地域に大きな変化がもたらされる事になるからです。
 ここで要望されたことは、今後それぞれ何処がどの様に実現に繋いでいくかを整理して書面で答えることになります。
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消防訓練大会

 春の消防団総合訓練大会が各市町村で開かれていますが、今日は羅臼町と別海町で開催されました。
 羅臼町は風もなく、日の差す絶好の天気の中、100人を超える団員が集合し、小型ポンプ技能競技や、ホース巻きリレー、バケツ消火リレー、ジェットシューター消火競技などの競技を6つの分団毎の対抗戦で繰り広げました。
 別海消防団は同じく7つの分団対抗で、ポンプ車を使った標的落下訓練を行いました。
 何れも日頃の訓練の集大成としてや、連携を重視した訓練として行われています。
 こうした訓練は、必ず万が一の火災などの時に役立ち、住民を守ることになります。
 日ごろの努力に敬意です。
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羅臼消防団と                 別海消防団

幸せな季節

 今年は寒い春が続いて草の伸びが悪く、遅れていた乳牛の放牧がようやく始まりました。
 私の牧場ではフリーストールで飼っているので放牧はしませんが、牛にとっては待ちに待った幸せの時です。新鮮な柔らかい牧草を腹一杯食べて、数日の中に1頭あたり5キロほども乳量が増えてきます。
 貯蔵した餌で同じくらいの乳量を出そうとすると、相当沢山の飼料を食わせなければなりません。
 それでも放牧できないのは、土地条件や、安定した乳量の確保の為という人間の勝手なのです。
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サイタサイタサクラガサイタ

 毎日寒い話ばかりでしたが、中標津の街中で桜が満開になっているのを見つけました。
 遅れてはいましたが、咲いたのです。
 一昨日根室振興局へ行ったとき、その前庭の千島桜が咲いていて、写真に撮りましたがこれが根室市で早めに咲いた桜ということでした。
 中標津の開花もいつもの年より1週間程度遅いのですが、一昨年も6月1日で、まだ街中で咲いていましたので、それ程気にするほどではないのかも知れません(一昨年は暑い夏になって、作物の遅れは解消できた)が、気になります。
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根室の千島桜と、          中標津の山桜

太った狐

 寒い春となっていますが、今年は山も雪もいつもより随分多く残っています。
 それは知床横断道路が未だに開通していないことでも解りますが、この地域で種蒔き狐として知られている、知床連山の遠音別岳の「見返り狐」が、太ったままで まだそれとははっきり判別できないことにも現れています。
 このままだと今年はどうなるのだろうと心配になります。
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2008年5月8日はこんなに痩せていたのに   今日はまだこの状態です。

根室管内重要課題勉強会

 昨年から年一回ですが、松浦道議と共に根室管内の重要課題について意見交換をするための会合を持っています。
 今日は根室振興局に行き、担当各課から医療、福祉、観光、水産、農業、交通、安全、教育など全般にわたって現状と、取り組んでいること、今後の課題について説明を受け、意見交換をしました。
 どの地域にも様々な課題がありますが、やはり、医療や、産業振興、教育のレベルアップなどはこの管内の特に重要な課題と思われます。
 これからも様々な現場でこうした意見交換や、今後に向けてのアイデアや考えを集めて行きたいと思っています。

所得倍増計画

 NHKでオランダのハウス農業についての番組が放送されていました。
 企業農家による完全IT農業とでも言うのでしょうか。
 膨大な広さの栽培ハウスの中で、炭酸ガスや温度、湿度、肥料注入までコントロールして工場生産同様のトマト栽培をしているものでした。
 日本でも似たような試みがされている例も紹介されていましたが、企業参入はこのようなところからとでも言うような番組でした。
 環境を完全にコントロールして、最大の生産を得る事が、未来の農業生産のモデルとなって、日本農業を輸出産業へと導くような言いぶりでした。
日本中がこのようになるものではなく、依然として大部分は天候に一喜一憂し雑草と戦い、味や見た目に振り回されながら不安定な価格で販売しなければならないのが現場の実態です。
 政府にも現地の実態をよく見て国民の食糧確保を基本にする農政を構築して欲しいものと思います。