北海道新幹線の札幌延伸が認可されました。
但し開通は24年後とのこと。二つの疑念があります。
一つ目は、今のところこの工事費は1兆6千7百億円余りと見積もられていますが、そのうちの3分の1から貸付料を引いた約4千億円は北海道が負担しなければならないということ。財政難にあえぐ北海道が負担しきれるか。
勿論24年かかるのですから単純に割ると1年170億円で、他の施策に影響は出ます。
もう一つは、24年後はどんな世の中になっているか、ということです。
今政治、経済、外交力、子供の学力などが急速に弱くなり、国際比較ではどんどん国力が落ちている中で、開通する頃までに日本がこの工事をやりきれるか、またそのとき今見込んでいるような経済効果が出せるかと言うことです。
そして、この頃には、日本は東京だけ、北海道は札幌だけに一極集中しているのではないかとも思います。
便利になればなる程その傾向が強くなるからです。
さて、新幹線は吉か凶か?
ムラサキツユクサ。露のように消えなければよいが・・・。
月: 2012年6月
一視同仁
北大の山口教授と懇談する機会がありました。
私の仲間の議員3人と道職員会社経営者等と教授の6人で、政治情勢に関する様々な話をしました。
教授が用意した資料から、
県内総生産の伸び率、人口の増減、海外売上高など、どの数字をとっても東京の一極集中
があきらかで、大阪市の橋本市長の主張も、大阪の景気後退と人口減少などに基づいているものと思われること。
また市民がその状況から過激とも思われる発言を支持していること。
また石原東京都知事らの新党構想に大阪府や愛知県などが合流する動きを見せているが、3大都市圏の地域性によるもので、こうした勢力が多数を占めると、全国への均等配分は出来なくなるだろうとの見解を示しました。
その上で、自民党はどうあるべきかとの問いかけに、「一視同仁」であるべきと答えられました。
私達は、分裂含みの民主党の現状から「一志同人」かと受け取りましたがそういう熟語はなく、「全てを等しく慈しむ」という意味の前者だと解りました。
政治は日本をどう守るかが大事で、自民党は本当の意味での保守となるべき。
。
と、これまでの教授の発言から一歩踏み出した見解を示してくれました。
一般質問質疑
今日は一般質問の最終日。
昨日公表された北海道のHAC支援策について、民主党の福原議員と、自民党の高木議員が質問しましたが、視点が全く違い、与党の自民党(高木氏)の質問が本当に厳しいものだったことに驚きを感じました。
民主党の福原議員は、議会が始まり、一般質問の終わる今頃に発表するのは、議会軽視にあたるのではと言うような、愚痴に近いものでしたが、
高木議員は、そもそもHACは民間企業で、いくら公共性があると言っても限りなく支援するわけにはいかないといった視点での質問でした。
また札幌市の果たすべき役割についても、北海道から求めていくべきとも言われました。
HAC再生は、搭乗率の向上と自らの努力での経営の見直しがなければ、達成できないものと思います。
7階草(花が下から段々に7段咲くのでこう呼ぶ) ポプラの種が雪のようです
独立議連研修会
会派の研修期間になっている、「北海道の独立を考える議員連盟」の研修会を開きました。
これまでは、白井教授、浜田道けいれん専務などの講演を聞きましたが、今日は自分たちがどの様に独立に向かっていくかを自由にまとめてみるため、フィッシュボーン・チャート(魚の骨)という方法を使ってやってみました。
道の若手職員も交えて、6〜7人ずつ3つの班に分けてやりましたが、初めてのやり方で、戸惑いの方が多かったかなと思います。
独立に向かったのが1班、経済の自立に向かったのが2班となりましたが、最後のそれぞれのまとめたものを発表して終えました。
なかなか自由な発想というのは難しいものと思いましたが、この中から、今後の政策課題を拾い上げていけば、一歩前進ではないかと思います。
親学勉強会
議会終了後、自民党教育振興議連の主催で、「親学」についての研修をしました。
講師には、明星大学教授で、親学を提唱している高橋史朗先生です。
日本は、敗戦を境に、道徳の国から損得の国になったとの話から始まり、子供が、尊敬する人から両親や大人が消えたことが、子供の性格や、学校で現れている様々な事象の元になっている事。
親から褒められたことがないとか、子守歌を聴いたことがない。
基本的生活習慣の乱れが、脳内汚染と言われる子供の性格を作り上げてしまっている。
祖父母や地域社会の子育て支援能力の低下など、将来を担う子供に大きなマイナスを作り上げている現状から、嘗てあった日本の良さをもう一度見直して行きながら教育を立てなおしていこうとの講演でした。
教育基本法の第10条で掲げられている「家庭教育の充実」を実現するために、「家庭教育支援法」の制定とそれを具体化するための「家庭教育支援条例」の制定も提案されました。
今後議会内で、しっかりと研究協議して、北海道の教育立て直しに取り組んで行きたいと思います。
信頼される自民党に
昨日、自民党中標津支部の総会を開きました。
伊東道連会長も出席してくれ、最近では最も多い35人という多くの方が出席してくれました。
国政は、民主党内の混乱で、一層混迷の度を深めており、いつ解散があってもおかしくない情勢になって来ました。
中標津支部は昨年党員を200人台まで回復し、優良支部として表彰されましたし、今日の総会にも若い党員が参加し、積極的に役割を果たしてくれています。
中央政界での信頼は、まず地域支部での信頼から積み上げていかなければならないものと、この若い人達を見て思います。
今一度自民党はこうした事を再認識して、中央政界ばかりを狙うのではなく地方での活動や、地方支部の意気込みを大事にすべきとあらためて思います。
伊東道連会長挨拶
君が代斉唱 私だけクールビズ
出席者の皆さん
やはり作っては壊しですか
民主党が、税と福祉の一体改革で揺れています。
特に、消費税増税について、小沢派と、政権側で激しく議論が分かれ、ついに本会議で反対した上離党するという動きになっています。
どちらが正しいかは一概には言えません(総選挙で消費税増税は4年間しないと約束)が、こうした重大施策で最終的に合意できない集団は、もはや「党」とは言えないものと思います。
中心となっている小沢さんは、もう何回党を作っては壊しを繰り返したでしょうか。
「新進党」「新生党」「自由党」「民主党」私の覚えているのはこの4つと思いますがいかがでしょうか。
小沢さんが、自民党から出たときには、世界の情勢を的確に見て対処できる惜しい政治家を出してしまったものと思っていました。
豪腕で選挙上手、機を見るに敏というところはありますが、結局政治より政局の人だったのかと残念に思います。
さてこれからどうなるのでしょうか?
議会軽視
今日から本会議での質問が始まりました。
自民党と民主党の代表質問から入りましたので、多くの課題について質問がされましたが、やはり焦点はHACの問題です。
路線の問題、経営が成り立つかという問題、そして運営資金不足への貸出援助などの質問がありましたが、ここで問題となったのは、資金不足への貸出・援助の問題です。
今日の朝刊に「道が2億円を上限に損失保証することで、当面の運転資金を金融機関から融資を求めることや、離島路線での赤字分の中、HACが負担する分の肩代わり、新会社発足時に機体購入費として貸し出した4億円の分割返済分を猶予すること」など詳しく報道されたため、議会で答弁する前にこうした情報が報道されることは、議会軽視だという反発が強く出されました。
議会答弁が前もって報道されることは良くありますが、会派の質問前に理事者と議論を重ね、議会答弁でその結論を引き出すという形を取っているにもかかわらず、こうして報道されてしまうことは、議会の必要性までもが否定されるようで、本当に遺憾なことと思います。
第50回道漁連総会
今日の第50回全道漁業組合連合会総会に来賓として出席。何よりも?感心したのは特別決議として、自らの内向きの経営改善や漁業振興?を決議したこと。
大抵の決議は、「・・・・を行わないこと」だと?か、「・・・を要求する」などという内容。
それ程制度的に恵まれ?なかった組合ですが、それが逆のこうした自立心を育てたとしたら?、政治の手厚い保護は本当に必要なのかと考えさせられます
HAC問題と札幌市
道民の翼との触れ込みで設立された、「北海道エアーシステム」いわゆるHACですが、系列会社として支援を受けていた日本航空からの経営分離と、昨年の奥尻空港での異常飛行による修理と機材繰り困難で、大幅な欠航をした結果、昨年スタート1年目で4億円という大きな赤字見込みとなり、その存続問題が大きな議論となっています。
北海道内の都市間交通網や、離島路線を維持すると言うことが、北海道にとって重要な責任であるが故に大変なお金と苦労を背負っています。
これはこれでやむを得ないことだと思いますが、問題は札幌市の態度だと思っています。
都市間交通と言っても、殆ど全て札幌路線で、この飛行機に乗るのも、地方と札幌を行き来するビジネスマン、会議出席の団体役職員、等となっており、利便性の一番の恩恵を受けるのが、札幌市に本拠を構えている企業や団体では無かろうかと思います。
札幌市が、知らん顔をしているのはどう見てもおかしいのです。
昨年の日本航空からの経営切り離しの時に、丘珠からの撤退も議論されましたが、そのときも、空港ターミナルのことや、周辺整備に20億円もかかった話はありましたが、積極的に存続の議論に乗ってきた記憶がありません。
HACが無くなって一番不便を感じるのは多くの札幌市民ではないのでしょうか。
地方空港を抱える自治体は、路線存続のために、乏しい財源から搭乗奨励金を支出してでも、搭乗率を上げて路線存続をしようと必死になっています。
札幌市がそのような努力をしているとは聞いたことがありません。
ここは一つ札幌市が、北海道の首都として搭乗率向上のために一肌脱ぐべき時ではないでしょうか。