ビザなし訪問の続き報告です。
以前から、択捉の住民は領土返還には四島の中で一番否定的だと聞いていましたが、今回はそのことには全く触れなかったので、あれほど友好的に接してくれたのかも知れないとも思います。
ギドロストロイという漁業会社が豊かな漁業資源を背景に住民生活を安定させていることで、住民の皆さんも自信を持って暮らしているとも言えます。
私が訪問した家庭の母親はウクライナ出身で、ここへ来てから20年。
通訳の話によるとチェルノブイリ原発事故で避難した人達が結構ここへ来ているとのこと。
この方もそうだったのかも知れません。
すでにここを永住の地と定めている人達に抵抗なく返還して貰うことなど出来ない事でしょう。
クリル発展計画で投資されて着々と基盤整備されるのも、私達は不満でも住民にとっては歓迎すべき当たり前のことでしょう。
今後のことを考えると、単純には行かないと実感します。
整備されてきている港(クレーンも見える) 交流会場となった芸術学校
その隣にある行政府庁舎 日本時代の紗那郵便局舎(屋根は落ちて、骨組みだけになっている)
舗装整備されている通り 別飛のギドロストロイ水産加工場
月: 2012年5月
択捉島に行ってきました
長らく休んでいましたが、25日から28日までのビザなし訪問に参加して、択捉島へ初めて行ってきました。
北方領土返還が実現しない中、元島民の方々を何とか行かせてやりたいという思いから始まった、主権を棚上げした格好のビザなしで島のロシア人と訪問し合うという交流も、もう20年を経過してきました。
今回は、65名の団員で、択捉島紗那へ行き、現地の視察や、そこに住むロシア人住民との交流などを行ってきました。
今回は領土問題には触れないと言うことで、行政当局や、訪問受け入れ家族の方々は、とても友好的で、温かく迎えてくれました。
島は、きれいな建物が増え、街の中は一部舗装もされ、学校・保育所・港湾・空港などの整備も着々と進められていて、ロシア領としての既成事実作りが進められていることを感じました。
こうした親しい付き合いが、領土問題解決に繋がらないとは思いますが、外交的に何らかの結論を出すときには、相互理解しやすい環境を作ると信じて、今後もこのビザなし訪問を支援得いていかなければならないと思います。
皆さんに見送られ 新造船のエトピリカに乗って
爺爺岳を望みながら 択捉島紗那に着き
ファミリーや 皆さんの歓迎を受けました。
地域課題検討会
根室管内の、様々な問題について、聞き取りと意見交換をするために、根室振興局で松浦道議と共に課題検討会をしました。
それぞれの担当課長から重点課題の説明を受け、意見交換をしましたが、観光振興、エゾシカ駆除、医師確保、老人ホームの整備、飼料自給率向上施策、学力向上など、幅広い分野に多くの課題があることも解りました。
今後これらの課題を一つ一つ解決していくことで、管内の振興を図らなければならないと思っています。
出身の学校で花見
今日の日曜日は、絶好の天気に恵まれて、管内あちこちで花見会が開かれました。
掛け持ちも出来ないので、今日はふるさとと言うよりは母校の武佐小中学校の校庭での花見でした。
武佐小中学校は、自然を大事にしながら維持されてきた学校で、ニレ、こぶし、センの木、楢などの大木や、校庭一面に植えられた40本余りの桜の古木、小川もある学校裏手の学びの森など教育環境には最適の学校です。
今日はここに、この学校を母校とする「中標津武佐会」の先輩達や地元のメンバーが集まってのバーベキューパーテーでした。
武佐地区は、今年、開基100年を迎えますし、学校も95年を過ぎる歴史を持ち、一緒に100年記念式典を9月に開催する予定になっています。
桜は5分咲ですが、話は満開でした。 近所のお姉さん達に囲まれて幸せ
少し怠けましたが、写真を入れましたので、遡ってご覧下さい
標津消防団の、総合訓練大会の様子(5月13日)
日高東部移動政調会(5月16日)
北方領土復帰期成同盟総会(札幌) 赤れんが庁舎〜議会までに咲いた八重桜。(5月18日)
キノコの植菌指導
今年、我が家で古くなってぼろぼろになった椎茸の”ほだ木”を作り替えることにして、根室森林室や、振興局林務課の皆さんと共に、実習をかねて椎茸とナメコの植菌作業をしました。
ほだ木は2月に切っておいたものを使い、椎茸は楢の木に、ナメコは谷地ハンノキに植えました。
種菌の駒を植え込むのは、5センチメートル×20センチメートルぐらいの間隔でドリルで穴を開け、そこに木槌で駒を打ち込んでいきます。
またナメコは挟み込みという方法も試すことにし、種菌と米糠と広葉樹のおがくずを水で練ったものを15センチほどに玉切りした木に挟んで植生させるというものです。
今から2ヶ月ほど棒積みにして寝かせておき、その後立てて並べ、もう一度その木を上下ひっくり返すという作業を重ね、早いもので来年の春、本格的には来年の秋頃から出るとのこと。
職員の皆さんの実習を兼ねてのことで、森林室長の指導の下、ワイワイと楽しくでき、また来年の秋が楽しみです。
みんなで分担して しっかり押さえてナメコ用原木の小切り ナメコ菌を練り上げ
切り口に練った菌を塗ってこのあと木を重ねて挟みます 種駒を打ち込んだほだぎ 約2ヶ月こうして寝かします
教育力向上セミナー
今年もTOSSという、教育力向上に向かって研修を積みかさねている団体のセミナーに参加しました。
昨年は、主として「発達障害の子供にどう向き合うか」についての模擬授業でしたが、今年は、各教員が実践している分かり易い授業について、動画や、プロジェクターを使ってみんなに共有して貰うという方法で行われていました。
「100玉そろばん」や、「フラッシュカード」などの教材を使う方法や、「北方領土に関する授業」では、終戦前後のソビエト軍が侵攻してきたことについての事実関係からどの様に歴史を見るかなど、私達が生徒として参加しても分かり易い授業の工夫がされています。
特に基礎の基礎を教える小学校低学年には、教材とその使い方がポイントになると思いました。
このような研究会(研修会)が様々なところで開催され、教師の教育力が向上して、実績を上げてくれればと思います。
(写真は後ほど掲載します。)
青連協総会
北方領土もと島民2〜3世で結成している、「千島歯舞諸島居住者連盟青年部、根室管内連絡協議会」総会が開かれ、その後の「現地青年の集い」と共に出席しました。
特に青年の集いでは、各支部長から、再び大統領になったプーチン発言について、期待や警戒感など様々な意見が出されましたが、組織としてはあくまでも「四島一括返還」は譲れないところとしながらも、5年間継続してまとめた北方領土に住む若い人達との対話集、「共住への道」で明らかにしているように、返還が明らかになれば、そこでロシア人と共住すると言うところまで踏み込んだところが、新しい時代を作る若者らしいところです。
国家戦略
最近の科学技術立国が崩れた日本を見ていると、この国はいつの間にか国家戦略をなくしてしまったと思うようになりました。
私達が、常に目の前の利益だけを追求している間に、です。
最先端の技術研究は、メーカーに任され、そのメーカーは外国製品との価格競争に勝つために、長期的視点での技術開発が出来なくなり、一方長期的戦略を持って研究開発投資をすべき国は、戦略無きがために研究環境の整備や、研究のための投資を控え、その結果優秀な研究者はアメリカなど環境の整った国へ行ってしまいました。
今では相当遅れていたはずの韓国にさえ追い抜かれる始末です。
資源のない我が国の生きる道は、その勤勉な国民性と、高い教育水準で科学と技術を磨き、世界の中で生きていかなければならなかったのに、豊になったとたんにそのどれもを失って、今ではこうした分野では2流国になりつつあります。
今こそ、国家戦略を打ち立てて10年20年先に再び先頭を走る国にならなければならないのではないでしょうか。
フィギュアスケートのように。
電力需給見通し
昨日委員会終了後、自民党会派で、今年の夏の電力需給見通しについての研修会がありました。
平成10年並みの猛暑になると、1日の最大必要電力は500万キロワットに対し、供給力は483万キロワットと、17万キロワット不足となるとのことです。
猛暑となった場合、かなりの節電をしなければならないと言うことで、大口需要者に対してその要望をすると言うことですが、産業用については出来るだけ必要な供給をすべきではないかと思っています。
平年並みの暑さであれば、ぎりぎり釣り合うものと言うことすが、北海道としても、新聞や、ラジオ、テレビCMなどを活用し、節電メニューとその効果を分かり易く情報提供し、各家庭で少しずつでも出来る節約を呼びかける事としています。
脱原発を目指す事は今後への負の遺産を残さないと言うことでは必要なことかも知れませんが、新しい電源を確保するまで、これまでより一層安全を確保した上で原発を稼働するべきではないかと思っています。