東南アジアの経済成長

 昨日の新聞記事で、東南アジア訪問中の玄葉外務大臣がAPECプラス3もしくは6の枠組みでの自由貿易協定(FTA)の推進を表明したとの記事がありました。
 アメリカ主導のTPPに対する国内での反対が強まってきて、政権の命運をかけることになりそうだとの判断でしょうか?
 私達のような素人でも、アジアの成長を取り込むためには、TPPでなくASEAN自由貿易圏に日本が主体的に関わることだと思えるのに、です。
 何故民主党政権がTPPにのめり込むのか、財界が強力に推進しようと主張するのか、もし自由貿易だけの理由でなかったら、そのことを明らかにすべきなのです。
 やはり日米同盟維持の故でしょうか。
 自民党もまた聖域なき関税撤廃を前提にする限りTPPの推進には反対するとしながら、ASEANとの自由貿易拡大を推進するという施策を打ち出せないでいる間に、民主党政権側からこうした方向が出されたことにもどかしさを感じます。
 本当に再び政権交代をしようとするのなら、政策で勝負すべきではないでしょうか。

日中友好協会歓迎レセプション

 中国の「中日友好協会の唐家璇会長ご一行」の来道を歓迎するレセプションが開催され、多くの関係者に混じって出席しました。
 会場の京王プラザには300人ほどの多くの関係者が集まり、唐家璇会長を始め友好協会や、外務省などからの随行者を歓迎しました。
 今年日中国交回復40周年と言うことで、各地で様々な記念行事が予定されていますが、観光を始め物産交流など年々活発に交流が広がっています。
 以前中国首脳としては北海道を初めて訪れた「江沢民氏」が書き残した「以徳為隣」という書を飾ってありましたが、まさに外交の基本とも言える言葉と思います。
 今回の訪問を機にますます交流が深まるようにと願います。
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一行の皆さんと       唐家璇氏(画面中央のめがねをかけた方)

TPP反対集会

 札幌でTPPへの拙速な参加に反対する全道総決起大会があり参加しました。
 午前は道民集会として、TPPの国民生活に対する影響の講演を聞き、午後2時から総決起大会を開きました。
 会場の札幌市民会館には約1500人の農業者などの皆さんが集まり、月末に訪米する野田総理が国内世論を無視して参加の約束などしてこないようにと気勢を上げました。
 自由貿易を否定する人は多くはないのですが、例外のない全ての国境措置をなくそうというのは余りにも短絡的で乱暴な話です。
 どの国にも最低限守らなければならないものがあり、それ方の国と違うからと言って、全て撤廃すると言うことは、国の独自性をも否定することになります。
 政府はそこのところをしっかり踏まえた外交をすべきと思います。
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BSE

 アメリカで6年ぶりにBSEの牛が発見されたとの報道がありました。
 日本でも、最後の患畜が発見され、その牛が生まれた日を起点に10年目を来年春に迎えます。
 来年春頃には、OIE(国際獣疫事務局)という機関に申請を出し、認められると、清浄国に戻ることが出来ます。
 今回のアメリカの患畜発見は、アメリカによると、検査が正常に機能している証拠と言いますが、アメリカのそれは、日本の全頭検査と違って0.1%程度(約4200万頭の中検査をしているのは4万頭、つまり1000分の1)のサンプル検査で、到底、そのほかの牛肉は全く問題ないとは言えないもので、日本の消費者にしてみると検査をしていないも同然と言えるものです。
 勿論、BSEは伝染性の病気ではなく、伝達性(食物によって移行する)もので、家畜の脳や脊髄など危険部位と言われる部分を除去すれば殆ど伝達することはないと言われてはいます。
 今回のアメリカの発表は、食物の安全に対するアメリカと、日本の基本的考え方の差を表しているとも言え、TPP交渉など市場開放における「安全」という非関税障壁の議論にも繋がるものです。

協定調印式

 今年、65才となることから、農業経営を後継者に移譲することになり、今日、町役場で農業委員会と農協主催で、家族協定の調印式をしていただきました。
 今回が33回目だそうで、この間240組余りが協定を結んで営農を継承したとのとです。
 私達の農業経営は、約30年が一代で、私が経営を受け継いだときはこのような協定はなかったのですが、選んだ職業として仲間と共に向上心に燃えて、様々な新しい取り組みをしました。
 私もこの30年くらいの間に、次の代に引き継ぐことなく農業から離れざるを得ない人達を随分見てきました。
 今日こうして無事引き継ぐことが出来たのは、農協など関係者の指導と支援、そして家族の頑張りのおかげと感謝しています。
 今日引き継いだ後継者達には、人間の最も大事な食糧を生産しているという誇りと責任感を持って、家族を養いみんなを養う為に努力して欲しいものです。
(残念ながら写真はありません)

またも悲惨な事故が

 今朝、京都府亀岡市で、登校途中の児童の列に無免許運転の少年が運転する車が突っ込み、3人が死亡し(妊婦とその胎児を二人と見て)2人が重体など、また悲惨な事故となりました。
 つい先日、京都の中心街でも7人が死亡するという事故があったばかりです。繰り返されるこうした事故を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
 普通に走行している車の事故は、警察による厳しい取り締まりや、飲酒運転の厳罰主義などに加え、運転者の意識も変えて減らすことに成功していますが、病気や無免許運転などによる重大事故は防ぎようがないようにも思います。
 原発に反対する活動が拡がっていますが、放射能の影響の大きさを除くと、交通事故の方が余程問題で、車を全て廃止すべきという運動が出ないことが不思議なくらいです。

暖かい1日でした。

 今日は行事のない日曜日でした。
 とは言っても、午後からお寺の役員会に出かけました。
 来月に予定している総会に向けてのもので、事業報告や、決算、予算などについて会計・庶務担当がまとめてくれたものを承認しました。
 私達のお寺では維持費を「秋初穂(あきばつと読みます)」として理事の皆さんが一軒一軒まわって集めてくれますが、宗教心が薄れた時代を反映して協力してくれない家庭がかなりあるとのこと。
 一件の基準が、1年7千円ですから、決して無理な金額ではないし、無理な方には収入に応じてで結構と伝えています。
 お寺や、宗教が人の心を支えている事が理解できなければ、居留守を使ってでも負担を拒否することになるのでしょう。
 お寺の住職といえども、宗教家の一人としての自覚を持ち少なくとも檀家の人達にその宗教の意味を教えることが必要と思います。
 私達役員はいち早くそのことを理解し、手助けしなければならないと思います。

日本の進路

 札幌で石場茂氏の講演があり、日帰りで聞きに行きました。
 自民党きっての論客と私は思っていますが、国のあり方、防衛、外交など日本という国がどうあるべきかという話には、聞く度に感銘を受けます。
 今回は、今の民主党政権の余りにもひどい国政運営という追い風がありながら、自民党にも支持が集まらないことに触れ、「国民は、民主党にはあきれているが、従来の自民党にも飽き飽きしている」として、自民党自体が変わらなければならないとも述べられました。
 私達もまたそう思っていますが、それがどういう政策なのかなかなか見えてきていません。
 地方にいる私達から提案するようでなければならないとも思います。
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担い手

 午前、道東あさひ農協青年部総会に出席。
 これからの地域農業で、一番の課題となる担い手と、東アジアでの経済発展に伴う穀物需給の逼迫にどう備えるか、について述べさせていただきました。
「団塊の世代という、ひとかたまりの戦後数年間に生まれた私達の年代が引退の時期を迎えています。後継者のいるところでは、経営の引き継ぎが出来ますが、いないところもかなりあり、その跡を誰がどの様に引き継いでいくか、様々な考え方と方策を講じていかなければなりません。また、東アジアの経済発展は、食糧需要をも強めていくことが予想されています。今私達の酪農や畜産が家畜に与えている穀物が高くなり、採算が合わなくなることにもなる事から、土地資源を生かし、自給飼料による牛乳生産という本来のあり方に戻る事が急がれます。」と言うような挨拶をしました。
 午後からは、「北方領土復帰期成同盟根室支部」の総会に出席。
 ここでも高齢化してきている運動の担い手をどう育成していくかが課題となっています。
 昨年私が提案した大学生への働きかけと運動への参加については、少しずつですが前進しています。
 今後も様々な担い手の確保と育成に力を尽くさなければならないとあらためて思います。

地域活力のもと

 中標津商工会女性部の総会があって出席してお祝いを述べさせていただきました。
 部員は賛助会員を加えて73人と、丁度商工会青年部や、農協青年部と同じ規模。
 この3団体に農協女性部、中標津青年会議所を加えた青年・女性団体が、様々な工夫を凝らしながら活発に活動している事で、この町の活力が出ています。
 勿論この活動だけが活力の元とは言えませんが、青年が将来に意欲を持ち、女性が輝くことは、どんな活性化策よりその効果が高くなります。
 自民党が、「自助・共助・公助」と言っていますが、まさにこうした事を言っています。
 管内各町でもこうした団体がイベントなどの活力を支えています。
 これがもっと広い地域で繋がっていけばもっともっと大きな力を発揮できることと思っています。
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会場いっぱいに集まった女性部の皆さん