質問へ向けて

 今日は一日議会に留まり、次の第一回定例会で道の考えや、私からの提案などを質問としてするための聞き取り調査をしました。環境生活部からは震災のがれき処理や、エゾシカの捕獲と利活用について、農政部からは稲作の23年度の結果と戸別所得保障について、総務部からは、重要課題に対する特命職員の組織的な配置や、外部団体との繋がりについて、など、じっくりと聞き取りをしました。私が単純に考えるようなことにはなかなかならないものの、急いで実績を上げなければならないことも多く、様々な方面からの検討が必要と思いました。

北海道の知的クラスター形成

 北海道大学北キャンパスに、「北大リサーチ&ビジネスパーク構想」が打ち出され、すでに約10年を掛けて拠点施設と研究体制が整備されてきました。
まだ完成という段階ではないものの、かなり多くの研究室と研究者、それに民間の会社の研究部門も加わって、基礎研究から応用研究、知的資産を活用した経済活性化へと繋ぐ部門などの整備が進んできています。
今日はその中で、北海道の食材などを活用して食と健康、医療へと繋がるヘルスイノベーションへの展開をしている現場の研修をさせていただきました。
腸内での微生物の分布や、消化吸収などを分子レベルで研究している綾部教授の研究、世界で唯一の同位体顕微鏡で、宇宙の起源を探る(あの、ハヤブサの持ち帰ったチリの分析もここで)と共に、細胞内での脂肪や、その他の成分分布などの解析、その細胞内に色を付ける、ノーベル賞の鈴木カップリングを応用した技術、その研究から、治験用細胞や、着色料などの販売へと繋ぐ会社など、一連の流れを知ることが出来ました。
北海道は食材の宝庫でありながら付加価値という面では、今ひとつというところですが、こうした世界最先端の技術研究を進めることで、高付加価値健康機能性食品の製品かを図ることが出来ると期待されています。 他の分野も含めて、一層こうした取り組みを推進する必要があります。
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北海道農民管弦楽団

 北海道農民管弦楽団の演奏会を聞きに行きました。
 フィンランディア合唱付きや、酪農賛歌、大地讃頌と北海道の農民らしい合唱曲のあと、中標津町の中学1年生、土井上君のピアノ演奏を加えた曲など中標津での演奏会に相応しい選曲で、しかも本当に丁寧な演奏で皆さんを感動させてくれました。
 北海道の農村に根付いた文化として継続させたいものです。
 後援会が組織されていますので、支援の輪を広げませんか。
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28日のリハーサル                    本番

農民管弦楽団


 明日29日、北海道農民管弦楽団の第18回定期演奏会が、「中標津町文化会館ホール(しるべっとホール)」で開かれます。
 中標津在住の北大オーケストラのOBと、この楽団のリーダーの牧野時夫さんが同期という関係から、中標津で開かれることになったそうです。
 今日はリハーサルに顔を出しましたが、冬限定の練習ながら、いい音を響かせていました。
 明日はシベリウスのフィンランディア(合唱付き)や、酪農賛歌、大地讃頌など地元の合唱団も参加しての演奏会となる予定です。農村にもこんな文化の香りがするようになれば本もののゆとりある地域となって、一層あこがれの的になるのではないでしょうか。

施政方針演説

 国会が召集され、野田総理の施政方針演説が報道されています。
 「与野党協力して国民のための政治を実現する」と言う、かって福田総理の施政方針演説にあった文言や、「消費税を含む負担と年金福祉の一体改革を進める」という麻生総理の言葉をそのまま引用して、野党たる自民党に協議の場に乗らない事への皮肉と挑戦を込めたもののようです。
 確かに一面では正しいもののようですが、両総理がこう言ったときに全く応じようともしなかったのが、今の民主党です。
 しかも政権を取るために出来もしなかった美味しいマニフェストを並べ立て、自民党の「10%へ引き上げ、年金財源を確保する」という公約に対して「消費税は当面引き上げない」としていた党が、今その反対の提案をしようとしています。
 事は緊急を要することなので、協議・あるいは審議に応じないとしている自民党の姿勢は褒められるものではありません。
 然し、これほど約束違反だらけの、国民をだました党が政権を運営しているのもおかしいものです。
 そのことを清算したうえでという自民党の入り口論は、間違ってはいないものです。

一体改革論議と家族の崩壊

 税と福祉の一体改革が議論になっています。
 特に、少子高齢化の中で、一定の年金財源を掛け金だけで確保する事が難しい事から、老後や、年金への不安と不信が高まっており、改革は待ったなしのようです。
 議員になってから北欧へも行き、高い消費税ながら、医療、福祉、年金などへの不安がない事による社会の安定が得られているのを見て、日本でも導入が必要と考えるようになった私としては、ようやく動き出したかとの思いです。
 然し、気になることがあります。それは、消費税導入に対する考え方にあります。
 「このままだと若い世代にばかり大きな負担がかかってしまう」という台詞です。
 私は年老いた両親と同居していますが、それはそれは大変です。特に妻にかかる負担は、精神的、時間的に大きいものがあります。
 それを支えているのは、「親子だから」の一点です。
 古来、年老いた親の面倒を見るのは子供の役割と決まっていました。
 今は、職業選択の都合などで、同居できない家庭が多い為、年金や福祉施設に頼らざるを得なくなっています。
 事情はあるにせよ自分の親を他人に面倒見て貰うことを当然と思って、負担が重いとは、日本の家族もここまで崩壊したのかと、暗然としてしまいます。
 どんなに貧乏しても、子育てをしながら、自分を育ててくれた親の面倒は見てきたのが日本社会だったのではないでしょうか。
 自分のことだけ守れればというのは利己主義と言うべきでしょう。
 議論の根本に「親子や、家族のあり方」があってしかるべきではないでしょうか。
 今更こんな事を言っても始まらないか?

しんしんと

SN3P01720001雪降り.jpg 今日は一日中しんしんと雪が降っていました。
 ここしばらくは良く晴れて、シバレ込む日が続いたので少し緩んではくれないかと願っていましたが、いざシバレが緩んで雪が降ると、あまり降らないようにとは、勝手な人間です。
 今日はさほどの積雪にはなりませんでしたが、明日に掛けてはかなりの積雪になるとか。
 羅臼沖には流氷も見えてきたようで、今年は冬らしい冬となっています。
 こんな年は夏の天候も順調で、豊作になると言われており、余り良い話がない北海道にとって「災い転じて福となす」となるよう祈りたいものです。

農政通

 道議会議員の私は、良く皆さんから「農政通」と言われますが、出身が酪農だからと言ってそれ程「通」ではないと思っています。
 勿論、現場でのことは仕事ですから良く承知をしていますし経営の苦労も知っているつもりです。
 だからといって農政全般に通だとは思っていません。
 よく「族議員」の批判を見聞きしますが、私はその何処が悪いのか解りません。
 官僚政治ではなく、政治主導でなければ・・、と言いながら、専門に精通した議員を「族議員」として揶揄するのは、矛盾以外の何物でもないと思うのですが。
 精通していない議員が、長期的視点や、現場に即した視点で政治が出来ると思うかたは、ご意見を下さい。
(一番下に、「メールはこちらへ」と言うところがあります。

新春交礼会を開きました。

 1012年新春交礼会を開きました。
 連日マイナス20度にも達しようという冷え込みの中でしたが、会場いっぱいの支援者の方々が、暖かい言葉をかけてくれました。
 中標津、標津、別海の3町長の他、小畑道議や、モスクワから帰ったばかりの伊東代議士もお祝いに駆けつけてくれました。
 道議になってからもう9回目の開催となりましたが、いつになっても自分の挨拶になるとドキドキして話すべき事が解らなくなるので、今回は項目をメモして望みました。
 相変わらず丁寧に説明しようとして、時間オーバーとなりましたがそこは優しいスタッフのこと、何とか時間をやりくりしてくれました。

 今年は、TPP始め、原発の再稼働、東北の復興支援、エゾシカの管理強化、がん防止のための施策強化など、重要課題の多い年となります。
 大きな役目のない今こそ、しっかり皆さんの意見を集めてより良い施策につなげていくことをお話ししました。
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中標津町表彰式

 毎年、各町が地域発展に功労のあった方を表彰する表彰式が開かれますが、今日は、中標津町表彰式で、11名の方々が表彰を受けました。
 6期18年の長きにわたり農業委員・農業委員長を務めた藤原氏が、自治功労者に、民生・児童委員を13年間務めた中谷幸子氏が社会事業功労者に、25年間教育委員や、委員長を務めた近野了二氏が教育功労者に、37年の長きにわたり中標津バレーボール協会長を務め、小中学生が、全道全国へと進出する道を開いた増地氏が体育功労者にそれぞれ選ばれました。
 この他、多額の寄付をした3名が善行功労者に、昨年全国中学スケート大会500メートルで優勝した佐々木奨之君が教育文化奨励賞に、また、川松氏、鎌田氏、光野氏が、卓越技能者に選ばれました。
 いずれの方も、長い間地道な努力により、それぞれの道で、実績を上げ、地域の安定・発展に尽くした事を評価されたものです。
 こうした沢山の方々がいて地域が発展を続けられるものと、敬意を表します。
 おめでとう御座います。