公営企業

 北海道は、採算面で民間が運営することの難しい広域的な事業について、公営企業という名目で事業運営を行っているものがあります。
 「道立病院」「電気事業」「工業水道事業」の3事業がそれですが、いずれも赤字から抜けきれないというのが現実です。
 勿論採算的に難しいけれど必要なものを担っているのですから、黒字は期待しにくいものではあります。
 それでも、正常に運営されていてせめて収支が均衡するところにまでは行って貰いたいというのが、財政の厳しい北海道の願いです。
 電気事業は、北電と収支均衡の出来る買い取り価格で10年間は契約していますから、見かけ上は黒字を出しています。
 あとは再生可能エネルギーに対する国の方針次第というところです。
 工業用水は石狩新港地区が大幅な赤字を続けていて、解決しなければなりませんし、道立病院事業は、本当に苦しい状況です。
 決算特別委員会で議論のあるところです。、

負けるべくして

 プロ野球パリーグで、期待の日ハムが8対1という大差で3位の西武に負けました。
 8月下旬からの失速で、予想はしていたものの残念な結果でした。
 これで最終ステージに進めなくなり、悔しい思いです。

 今年のシリーズ開始時には、投手力はややあるものの、打者にもこれという選手がいなく優勝争いに顔を出すことを予想した解説者はいなかったと思いますが、予想に反して負けない試合を続け、一時は貯金が24もあり、3位に15ゲームもの大差を付けてソフトバンクと共にダントツの成績を続けていました。
 夏の疲れが出てきたのか、梨田監督がシーズン途中にも拘わらず退任の意思表示をしたせいか、8月下旬から大きく失速し、ついには3位と1ゲ−ム差まで詰め寄られたほどでした。
 今日の試合も勢いの差がはっきり解るほどの試合で、負けるべくして負けたなと言うことを感じました。

TPPに入って行こうとしている民主党政権とよく似ている気がしてとても不安です。  

石波茂氏

札幌パークホテルを会場に、自民党道連のセミナーが開かれ、前政調会長の石波茂氏が講演をしました。
 今後の政局についてでしたが、3年前、何故自民党が負けて野党に転落したかを丁寧に分析しながら講演しました。
 石波氏が当選してから25年経っていますが、この間総理大臣が13名交代していること。
 防衛大臣や農水大臣も氏が就任するまでの2年間で、3人交代しているなど、政治の継続性が無く、じっくり政策実現に取り組めないとか、外国との付き合いが出来ないために、交渉など有利に出来るわけもないし、諸外国から信頼されもしないことになるとのことです。(当然)
 民主党政権もひどい状況ですが、自民党もまだ信頼を得るところまでは行っていない。
 基本的な政策をしっかり決めて、国民に十分説明して進めなければ信頼は回復できないということです。
 今話題になっているTPP交渉については、先に述べたような外国と交渉できない日本がこの中に拙速に入り込むことは非常に危険だと言うことですが、一方でまた農業のあり方が今までのままで良いのか、誰が農業を支えるのかを考えて、反対運動を考えるべきだと思うと言うことでした。
 最後に、痛みを伴うことがあっても、国民にしっかり説明して、理解を得るのが政治だとして講演を終えました。
 反対や、美味しい話ばかりでは自民党は再生できないと言うことなのでしょう。
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 ぎっしり詰めかけた聴衆と、挨拶をする伊東道連会長

1日中書面審査

 様々な行事も入ってなかなか1日中決算の書面審査に専念できていませんでしたが、ようやく今日は委員会で質問する項目について整理することが出来ました。
 今回は、北海道が抱えている「公営企業」(発電事業と、工業用水事業)の問題点や、今後について考えを交えながら質問していくことにしています。
 採算が合わない事業で、公共的に必要な事業を背負い込んでいる形になっていますが、本当にそうしたことで良いのか、北海道が自ら行うことが良いのかなど考えるべきことはたくさんあります。
 特に工業用水事業では、石狩湾新港地区で行われているものが、利用率が低く大幅な赤字を続けていて、それを道からの借入で補っており、すでに累積債務が200億円を超えています。
 道財政が苦しく道民に我慢をお願いしながらこうしたところでお金を失うようなことでは駄目だと思います。
 事業の中止も含めて考えてみたいと思います。

十勝地区移動政調会

 十勝管内(第11選挙区支部)の移動政務調査会が開催され、新しく支部長となった中川侑子氏や、小野寺、大谷両道議と共に音更町、士幌町、上士幌町、鹿追町の各町を訪ね、地域の課題を聞かせていただきました。
 農業王国らしく、農業基盤整備の促進や、戸別所得保障について、9月上旬の台風による大雨被害についてTPP交渉不参加への意見、医療の充実、再生可能エネルギーの活用促進などの意見が多く出されました。
 言葉には出さないものの、今の民主党政権から早く自民党政権に戻って、まっとうな政治をやって欲しいとの雰囲気が強く、責任を感じた政調会でした。
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怒りのTPP反対集会

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 北海道農民連盟主催の「TPPに反対する全道農民集会」が、札幌大通りで開かれ来賓として出席しました。
農民連盟と言えば、民主党支持の多いグループですが、このことに関して言えば農民の声を聞かない今の政権に怒りを持って抗議しています。
 一番影響を強く受けると言われている農業だけでなく、医療も、労働も、建設工事入札も大きな影響を受けることが予想されているにも拘わらず、何の対策案も示さず説明もないままに前のめりで進めようとしている民主党政権に怒りを込めて全道から盟友が集まったものです。
 こうした集会は全国あちこちで開かれ、抗議の意思を表していますが、アジアで孤立するとか、世界から取り残されるという説明にはならない言い訳で強引に進めようとしていることに、現場を知らない政権党の恐ろしさを感じます。         

医療の立場から

 議会に戻り、決算書面審査の合間に、自民党団体政策懇談会にも出席しました。
 
 丁度午後の最後が医師会との懇談で、医師会側からも、TPPに参加したとき、アメリカ流の株式会社の医療参入(今の日本では、医療法人の形でしか認められていない)により、混合診療や、利益第一の経営など、今の日本の医療体制が破壊される恐れが強い、との懸念が示されました。

 また、医師の地域偏在の問題や、看護師などスタッフの不足、研修病院の不足などについても改善の要望が出されました。

 とかく高収入で、自分本位ととられがちな医師ですが、社会的な役割を果たそうとする方が殆どということも改めて感じました。

 また、道内、特に地方に医師を確保するためにも地方から医大に進学できる教育の力を付けるべきという意見も出されました。

 まさに然りです。

大学同窓会

 卒業してから40年を過ぎた北大農学部畜産学科の同期卒業生同窓会に参加しました。
 
 もうみんな60才を超えて数年と言うことで、すでに退職して悠々自適の生活に入った者、系列会社に移って責任者として働いている者、まだ第一線で頑張っている者と様々ですが、業種の違うところで永年過ごしてきた仲間は、例えばTPPのような、経済界と農業界で意見の分かれている問題などはその考え方も様々で、大いに参考になります。
 農業側からの考えも充分伝えられ、また輸出入に関わってきた商社マン側の考えもよく聞くことが出来ました。これは決して農業だけの問題ではなく、社会のあり方そのものの問題だと言うことも確認することが出来ました。
 こうした意見交換が十分出来ていないことが、今の政府が進めている中での最大の問題ではないでしょうか。

記録的円高

国際的な環境の中に日本も否応なく置かれていると感じるのは、75円台に突入した円高です。
多国間での関税撤廃を目指すTPPに参加しなければ、日本は世界の孤児になり、輸出産業は国外に行かざるを得ないという製造業界の言い分ですが、このような円高の下ではそれ以前に、日本の輸出競争力は更に低下し、国外生産に移行せざるを得ないとのコメントは何を示すのでしょうか。
投機的な円高に何の対応も出来ない政府・日銀は、TPPを論ずる前に国内生産と輸出を守るためにすることがあるのではないでしょうか。
私は、財界が恐れる輸出力のついた韓国のウオンが何故こんなに安いのか解りません。
国策に問題が有りはしないでしょうか。

実りの秋

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 今年は、山の木の実が少なく、そのせいもあって熊がいつもより人里に多くおりてくると言われています。
 街の中では、議会に通う道の途中にあるいちい(オンコ)や、北3条通り道庁正門前のいちょうにも沢山の実(銀杏)がなっています。
 今年の北海道は、米も畑作も基本的には豊作でしたが、9月の台風と、雨が多かったこともあって収穫に入って苦労したり、品質が落ちたりしたところもありました。
 自然の恵みと、自然の気むずかしさの中で私たちは生きていると言うことを改めて感じます。

 人間の力など小さいものですね。