今日で七月も終わり。
福島原発の放射能問題に始まり、新潟・福島の豪雨という災害で終わった一ヶ月でした。
天災は兎も角として、原発は人災で直ちになくすべきという意見も多く聞きます。
人間の制御が出来ない事が良く分かったので、原発は廃止すべきだと言うのももっともですが、日本の成長を支えてきた産業や、雇用はどうするのかといった視点で見ることも大事だと思います。
福島の教訓をどう、どちらに生かすか、これからの日本の行方を決める重大な場面に直面しています。
菅さんの思いつき政治では打開できないと思います。
月: 2011年7月
今年こそは!
好天が続いています。
昨年、一昨年と湿害のため不作が続いて居ましたが、今年は春のスタートこそ低温と多雨のため心配されましたが、その後の好天により回復しており、今年こそは豊穣の秋をとの期待が高まっています。
ただ、聞くところによると、十勝の小麦は、昨年同様急に気温が上がったため実が細く、平年の七割程度とか。
もう一つの食料生産地の東北が揺らいでいる今年ですから、何とか北海道が豊作になって、日本の食糧自給率を支えさせて貰いたいものです。
ロシアトロール船
毎年スケソウだらのシーズンになると国後沖に現れるロシアのトロール船が、安全操業で漁が許可されている海域で設置している漁具を破るなどの被害が出ることや、根こそぎとるトロール漁法によりスケソの資源が極端に少なくなっています。
毎年羅臼町と漁協では道や国にその中止を申し入れるように要請しています。
しかし一向に改善されないことから、今日羅臼町の各団体が合同で道に要請に来ました。
スケソウダラの資源量も枯渇しつつあるとも思われこの観点からも検討する必要があります。
いずれにせよ、羅臼町にとっては、これまで資源保護を意識しながら操業してきたにも拘わらず、こうしたトロール船の出現により年々漁獲量が減少していることは事実です。
思い切った方法をとるか、このまま資源回復に期待するかの瀬戸際になって居ます。
林業事故
釧路市で、釧根林活連絡会議があり来賓としての出席でしたが、総会後行われた講演も聞きました。
講師は労働衛生コンサルタントの栗山茂氏で、永年労働安全関係に携わってきた中から、「林業の労働災害に思う」と題して、林業労働者の1000人あたり事故率の高さについて多方面から分析したことを話されました。
昨年は、9件の死亡労働災害が起き、これは同じ地上作業である建設業の実に6倍の千人率になると言うことです。
倒伐木の下敷きになる事故が多く、それも経験20年以上の50才以上の ベテランの事故が多いことに注目すべきだと言うことです。
経営首脳者、職長・現場責任者・現場作業者がやるべき事をちゃんとやる事で防げるものと力を込めてお話になりました。
目くそ鼻くそを笑う
中国で高速列車の追突事故があり、多くの方が死傷されました。
日本の新幹線ではでは信じられない事故ですが、一般の列車事故としてみるなら日本にも枚挙のいとまもないと言えます。
つい一ヶ月前にも紅葉山線で特急列車が脱線の上火災を起こし、犠牲者が出なかったのが不思議なほどその対応のまずさが報道されたばかりです。
今回の事故も、中国の信じられない安全対策を日本のそれと比較しながら、多くはそのいい加減さを強調するものになって居ます。
そして、中国の鉄道当局が、「中国の高速鉄道は安全だ」と、記者会見で述べたことに、報道陣が詰め寄るシーンが報道されていましたが、丁度原発を巡る東電のあり方とよく似ていると思ってみています。こういうのを「目くそ鼻くそを笑う」というのでしょう。
秋鮭来遊間近
7月も最終節に入り立秋まであと2週間、昨今の気候は夏本番らしからぬ涼しさで、一足先に秋が来た?(まさか!)
でも、来月中旬頃には、もう秋の使者、鮭が川に遡上する頃となります。
最近は、オホーツク近海以外は不漁続きですので、今年こそという期待は強いものがあります。
しかし、一方で放射能の不安もぬぐいきれず、特に全道の漁獲の5〜60%もの量が中国をはじめとした海外に輸出されており、風評被害も含めた輸出不振が懸念されています。
これを払拭するには、検査証明書の添付が必要となります。
国は、今回の事故を受けて、中小規模の加工場の製品検査には90%、大規模には50%の検査料補助をすることになって居ますが、問題は多くの検体を検査する機関が不足していることです。
体制整備を万全にしなければなりません。
野の花(やち萩・正式名はホザキシモツケ) (ヤナギラン・通称ぼんばな)
放射能が、ここにも
昨夜遅く、道農政部食の安全担当課長から電話があり、道内で買い入れた宮城県産の稻藁からかなり高濃度のセシウムが計測され、その藁を食べた牛の追跡調査をしているとのこと。
それもすぐ近くの浜中町でのことと聞き、他人事ではないと感じました。
今日出された検査結果では、釧路の畜産公社屠場に送られていた4頭の中、2頭から暫定基準値より遙かに少ないけれどもセシウムが測定されたとのことです。
直ちに健康に影響が出ることはないと言うことですが、子供には気になることです。
標津川
標津川の河口部が土砂堆積のため鮭の遡上に差し障りがあるので、掘削して欲しいと言う要望が伝えられましたので、釧路建設管理部中標津出張所や、さけます増殖協会などを訪れ聞き取りをしました。
以前からこうした要望を受けて河口部の掘削をしてきましたが、その場限りのためすぐにまた堆積するという”いたちごっこ”を繰り返しており、根本的な対策が必要ではないかという事に関し、現在詳しく調査中で、8月下旬頃には結果が出ると言うことでしたが、これでは鮭の遡上に間に合わないと言うことで、増殖協会に行って聞きました。
今の状態だとすぐに鮭の遡上に差し支えるほどではないと言うことで、河口部を今少し掘削するという措置をすることにしたと言うことでした。
ただそれよりこうして常に大量の土砂が流れてくることをもっと問題にして、上流の河岸管理まで検討しなければならないと言うことにきづかされました。
開発期成会
根室地域開発期成会(行政、議会、商工会、などで構成)による道・議会・開発局などへの陳情が大なわれました。
議会へもそれぞれの長の立場にある方達から、改めて地域の要望を受けました。交通網の整備、農業基盤整備の促進、水産基盤の整備、北方領土対策の促進、など多岐にわたっていますが、いずれも普段地元の関係者と話し合いながら私も要望していることですので、今後更に粘り強く実現を図って行くことにします。
中央要請二日目
担当する北方領土に関する政府に対する要請二日目は、内閣府・外務省に対して行いました。
内閣府では、小河北方対策本部審議官、久保田参事官への要望と懇談をしました。この中では、返還要求運動の促進について今年度予算で計上した予算で、青少年向けの啓発活動を強化することや、全国7ヶ所でのシンポジウム開催をすることなどが明らかにされました。
外務省の小寺欧州局長への要望は、強力な外交の推進でしたが、交代している感の強い対ソ外交を立て直して行くには、安定した政権の確立しかないように思います。
経済交流については、日本の法的立場を犯さないという一点で、非常に微妙なところがあり相手に将来に渡ってのつけいられる口実を残さないようにどうするか、慎重に検討すべき事と言われました。
難しいことですが、進めなければなりません。