各地で、来年度予算に向けて、総合開発期成会が開かれる時期となり、根室管内でもも今日開かれました。
行政、議会、産業界など地域の振興のために努力している各界代表が集まっての会議で、水産業振興のための諸施策、漁港整備、農業基盤整備、道路網の整備、海岸浸食・高潮対策事業、自然環境の整備と適正利用、地域医療支援対策、防災体制の強化など幅広い事項について重点57項目を含む74項目の開発促進事項を決めました。
北海道議会が出来レースと批判されますが、こうした会議も準備段階で各自治体の要望事項がまとめられているので議論は全くなく、全て原案賛成で終了しました。
議会と会議は違うのでしょうが、前段でまとめるなり、意見交換をするなりの作業は悪ではないと思うのですが議会には通用しないのでしょうか。
例えば全ての議論を公開して延々と時間を費やすのが開かれた議会というのでしょうか?
こうした会議に出席する度にこんな事を思ってしまいます
月: 2011年5月
巨星落つ
隣町で長く副議長や副組合長などを勤めた方が亡くなりました。
地域の核となり、面倒見が良く、豪快な性格の方でした。
大正14年生まれの87才だったそうですが、この頃から昭和一桁生まれの方の中にはこうした人間的に大きな方が多くみられるような気がします。
私たち戦争をくぐらない戦後生まれの、現実主義とは違う深みのある何かを持って居ました。
苦労した戦後復興の時代に、こうした方達の力が生かされて、一丸となって地域や農業の発展に邁進して来たものです。
努力の結果戦後とは格段に豊かになるにつれて、個人主義が拡がり、地域の結束も緩くなり地域力が落ちてきたと思うのは私だけでしょうか。
「危機に滅ぶ国はないが、平和によって国は滅ぶ」という中国の故事が、今の日本にも当てはまるのでは無いかと思えてきます。
大震災にあたっても強い指導力と人をまとめる力のある指導者が居ないのはこうした時代のなせる結果とすれば、不信任してトップをすげ替えてもまた同じようなリーダーしか無いのでは意味がないのではと思います。
(それでも菅さんではとも・・・・。)
エゾシカとの格闘
格闘といっても、直接取っ組み合いをするわけではないのですが、鹿肉の消費促進を目指して鹿肉と格闘している事業者は、中標津にも居ます。
畑作農家の被害防止のため、駆除を進めながら鹿肉を活用する目的で国の補助を受けて設立された「トレジャーボア」がそれです。
社長の鎌田氏にお話を伺いましたが、これまで千万単位でお金をつぎ込みましたが、有効活用は進まないということです。
地元や、各地の料理店やレストランに売り込みを図っていますが、少量なことと値段が安くなっていくことで、コストに見合った販売が出来無いということです。
ここは、駆除から販売までの履歴をはっきりして安全で安心な鹿肉にこだわっていますが、消費ルートは必ずしもそれを評価していないというのが実態のようです。
エゾシカ有効活用に向かって
北海道にとって大きな問題の一つが、エゾシカです。
かつては絶滅が危惧された時期もあったといいますが、今では増えすぎて被害が目立つ存在となっています。
農地を鹿の害から守るフェンスの設置や、各町が行う駆除などに毎年多額の補助が出されていますが、大きな効果はみられていません。
フェンスで閉め出された鹿は、これまでの生息地から、全道に拡がっています。
この鹿を食用にして、駆除と活用を両立しようとして、食肉処理場や、一時養鹿場を経営する方が出来てきましたが、日本人には鹿肉を食べる風習が無く、消費が進まないのが実態です。
様々な販路ががあるということですが、実際はどのようになっているか、昨日日高の2社を藤沢道議と共に訪問してお話を伺ってきました。
加工に力を入れて地場消費に活路を見いだそうとしている事業者、ペットの餌と人間の食べる肉を仕分けしながら、販路の拡大を図ろうとしている事業者が居ましたが、どちらもこれまで様々なことを試みながら今後の継続に四苦八苦している様子が伺えました。
大会
札幌で全道規模の大会が2つ有り、出札して参加しました。
一つ目は、「第21回北海道漁港漁場大会」で、全道から海沿いにある市町村の代表や、漁業組合の代表などが結集し、水産資源の回復と資源増大、小規模漁港を含む漁港の整備促進、漁村及び海岸の防災・減災対策などをスローガンに漁港漁場漁村及び海岸の整備促進についてを協議するものでした。
食料生産の一翼を担う漁業にとって大事なことで、政府の食料自給率向上にも直結するものです。現政府は、小規模漁港整備を中止するとする方針を出していますが、地方の振興を全く無視したものです。
その後全道商工会連合会の総会があり懇親会の席に招かれて出席し、各地域の商工会長さん達と懇談しました。
どの地域も中小の事業を行っている方達の衰退が進み商工会もその運営に苦悩しています。
地方がどう活性化できるか、今回の災害も含めその振興策のあり方を考え直す時期に来ているように思います。
花の咲く中で開会した「愛食フェアー」と、大会で開会宣言をする田中羅臼漁協組合長
地域の守り
先週の標津町消防団に続いて別海町消防団が総合訓練大会を開催しました。
大会は、消防活動の基本を忠実に実行する「ポンプ操法による標的落下訓練」を7つの分団が競う方式で行われました。
号令、動作、確実性、早さなどいくつもの項目を持ち点方式にしそこから減点する方式で採点された結果、西春別駅前地区の第7分団が同点ながらタイムが最も早かったということで優勝しました。
3月11日の東北大震災の後ということで、地域の防災に関して消防団の果たす役割を改めて認識し直す気運が強く、今回の競技もどの分団も本当に良く訓練された様子が披露されました。
地域の守りとして住民の信頼が高まることでしょう。
桜は咲きましたが・・・
1週間ぶりに帰りました。
先週はまだつぼみの堅かった山桜が、見事に満開となっていました。
しかしあいかわらず寒く、花見も肉を焼く火にあたりながら鼻水をすすってという状態でした。
それでも地域の人達が集まって賑やかにこれからの天気回復を願っていました。
根室管内では牧草の伸びが悪く、放牧した牛も、早めに牛舎に帰ってきて寒い日はサイレージを多く食べると話している人もいました。
上川や、空知管内での遅れが大きく、平年より8〜9日も農作業が遅れているとか。
2年続きの不作に苦しむ北海道農業にとって1日も早い回復が待たれるところです。
一時養鹿と完全養鹿
北海道で、養鹿とその産業化を目指したいという方達と会合を持ちました。
ニュージーランドで養鹿業をになっでいた、北海道出身の方が、多額の税金をかけての鹿駆除や、鹿柵設置などが、鹿の適正管理につながっていない事に大きな悔しさを感じ、何とか北海道での養鹿業とその利用拡大をしたいとの情熱を持って居る方を中心に幾人かが集まって、その可能性を模索しています。
北海道では現在、エゾシカ協会を結成して、駆除と食肉としての用途拡大を図る努力をしているところですが、日本には鹿肉を食べる文化がないことから、割高で肉質の安定しない鹿肉の消費拡大は進んでいないのが現状です。
養鹿は鹿肉の安定供給と、肉質の安定などに有効とされていますが、とにかく頭数を減らすことが最優先との考えから「一時養鹿」を部分的に取り入れていて、牧場の中で繁殖まで行う「完全養鹿」はまだ考える段階にはないとされています。
今日は、ニュージーから送ってきた鹿肉を、「竜田揚げ」や「和風煮込み」など4種類に料理して試食しましたが、2才の若い鹿肉ということで柔らかく、竜田揚げなどは鯨肉といっても解らないほどで、調理の仕方で、いかに家庭に取り込めるかの工夫が大事と教わりました。
今一時養鹿を取り入れている事業者の方と、販路を持って居るこの方とを結びつけることによって、捕獲と利活用が進められればと思っています。
補正予算成立
今回の臨時議会は、いつもだと議長を決め、委員会構成や、各会派役員、政党役員などを決めるだけで閉会していますが、
今回は東日本大震災復興への国の補正予算が決められたことから、北海道も、道内で被災した漁船の組合リースによる復旧費用等の道費負担分約48億円を提案され、各会派からの質疑の後、原案通り議決しました。
被害にあった漁船は、国と道と漁業組合が3分の1ずつ負担し、協同で操業する漁業者にリースするというもので、漁船には初めてこうした補助事業が適用されたものです。
高橋知事と共に、根室の被害調査に行ったとき「こんな時だからこそ農業のような補助を特例法を作ってでも導入すべきだ」と提言したことが実現しました。
初回委員会
今日は、本会議で各常任委員会のメンバーの確認をした後、特別委員会の設置と、そのメンバーを議決し、その後各委員会が開かれ、正副委員長と、理事の選任、委員会での所管事項の確認などをおこないました。
私の所属する「水産林務委員会」は、民主党の日下太朗氏、副委員長には自民党の冨原亮氏が就任しました。
また、「北方領土特別委員会」は自民党の布川義治氏、副委員長には民主党の広田まゆみ氏が就任しました。
この新体制で、これからの2年間活動をすることになりますが、活発な議論と、前向きな提案で課題解決と、北海道の活性化をしていきたいと思っています。
赤れんが前の八重桜です。今年は寒さのため、葉が先に出てしまい、また咲くのも遅れて、一斉に開花となっていません