道東防衛議員連盟根室圏支部と自衛隊協力会などの共催で、講師に宇土隆史参議院議員を迎え、防衛研修会を開きました。
わずか30分という短い時間でしたが、表題のように中国とロシアによって犯されつつある日本の国土防衛について、明治27年の大津事件(ロシアの皇族・ニコライに警備の警官が切りつけた事件)での犯人処理を三権分立の基本に従って毅然として行って、外国からの評価を得、不平等条約を改めることが出来た、という話から入りました。
今回の漁船衝突事件が、政府の内々の意向を受けたかのように、検察が釈放するという判断をしたことについて、非難するばかりでなく、このような場合周辺国の理解と共感を得るためにももっと毅然とした態度をとるべきだったのではないかというような内容でした。
国を守ると言うことの基本には国土を守ると言うことです。
様々な手段を繰り出してくる両国に対しては、国民の理解と我慢をバックに厳しい姿勢で臨まなければならず、国民もまたその覚悟をしなければならないと思いました。
月: 2010年10月
菅総理は
予算の削減で滞っている基盤整備について、その重要性を訴え今後の配慮を求めると共に、このような状況下での環太平洋自由貿易圏(TPP) 参加についても絶対反対の意志を伝えるため、超党派の農業議員で作っている「北海道議会農業議員団」の一員として上京しました。
主として松木大臣政務官と佐々木前政務官とじっくり話をしましたが、立場の違いはあるものの、このような状況下でのTPP参加は認められないと言うことでは一致しました。
総理の発言は重いので、与党としては全く拒否することも出来ず苦慮している様子が伺えましたが、問題は農業だけでなく、金融や、郵政民営化、BSEで止まっている牛肉輸入など、非関税障壁の問題の影響が大きいということも分かりました。
こうした種々の問題点もわきまえずに参加検討を推し進めている総理のあり方はいかがなものかと思います。
こんなことを言っている暇があるのなら、ロシアのプーチン大統領が再び訪問しようとしている北方領土に、「ようこそ我が国へいらっしゃいました」と歓迎に赴いてはと思いますがいかがでしょうか。
遠くから訪問自粛を要請しているよりも、体を張って行動に移せば、国民は喝采を送るでしょう。
へっぴり腰では周辺国に領土を侵食されるばかりです。
農業への視点
TPP参加が議論になっています。
国際競争力が弱い農業について、何ら国内対策などの方向性が示されない中での突然の菅総理の表明で、農業界だけでなく、政権党の民主党内でも混乱が拡がっているように見えます。
政治主導を標榜している民主党政権ですから、このようなことはままあるのでしょうが、せめて党内議論と政府内の議論くらいはしてから表明するべきではないかと思います。
それにしてもこうした自由化論議が出る度に国内農業の保護問題が浮上しますが、国民の皆さんが食料の安全保障についてどう考えているか知りたいものと思います。
国際的に食糧危機になったときや、紛争などで食料輸入が途絶えたとき、備蓄もない日本の食料を支えるのは誰なのかと思いますか?
「実質食糧自給率は25%程度(飼料穀物や、肥料の輸入が制限されたとき生産できるカロリーの最大値として)でしかないので、自給など考える必要はない」という話もありますが、それでも一人あたり1500キロカロリー確保出来れば生きていくことは出来るはずです。
その生産基盤をなくすことは、全くの自殺行為で、そのためにも保護だけでなく、基盤整備をしっかりとして、堆肥生産や家畜糞尿の十分な利活用方策を国家戦略として確立しておくことが、無駄な投資や、過剰投資、農業過保護、ましてや個人資産の造成になるとは思えないのですが、これをお読みの方はどう思いますか。
ご意見があれば、snow204@tettyan.com へお寄せ下さい
東京の頭
今年も事業仕分けが始まりました。
昨年話題を集めながら、単なるパフォーマンスではないかと思えてしまうような仕分け効果と、実施具合でしたが、今年もまたあの蓮方氏の冷たい目が復活しています。
今年は特別会計が対象ですが、この様子を見ていて、なぜ国会がその機能を使わずに、有識者など一般の人にそれをやらせるのかという疑問がわきます。
公開の場で国民にに分かりやすい方法だと自負しているようですが、国権の最高機関である国会の機能を否定しているようなものではないでしょうか。
国会でこの作業をしても、公開の場でマスコミを入れてやることは出来るでしょうし、それこそ選挙民に選ばれた国会議員のやることではないでしょうか。
それさえ否定するのであれば、あんなにたくさんの議員は必要ない、もっと言えば莫大な費用をかけて国会議員を選ぶ意味がないとまで言えないでしょうか。
国会のあり方の仕分けでもやったらいいのではと思うのはおかしいでしょうか。
TTPもそうですが、民主党のあり方は、東京の頭で考えていて、地方のことはそっちのけになっているように感じます。
(自民党の小泉内閣もそうでしたが・・・)
初雪
暑かった夏でしたが、秋が深まらない中に、初雪が降りました。
冷たい風が強く吹きながらで、安物の傘はあっという間に壊れて、少々ぬれて帰りました。
いよいよ冬将軍のお出ましですが、明日の朝早く帰らなければならない私は、明日の朝が心配です。飛行機が飛ばないなどと言うほどの雪にはならないでしょうが、これからの季節はこんな事が心配です。
TPP
10月1日の、臨時国会で、菅総理が姿勢方針演説で突然TPP(環太平洋自由貿易圏)参加を表明したことに危機感を持って、道内の行政・農業団体・消費者団体・農民連盟など十八団体で組織する「北海道農業確立連絡会議」に、漁業団体、議会、東京の生協組織の「パルシステム」も加わって、政府、民主党、北海道選出国会議員への要請活動をしました。
加盟しようという自由貿易圏には、アメリカやオーストラリアも参加を表明していることから、もし関税の全面撤廃が原則のこの協定を結べば日本の農業、とりわけ畑作農業や酪農畜産の多い北海道は壊滅的な影響を受ける恐れが強いことから、国内議論を十分した上でなければ渦中に飛び込むことはしないようにと言う要望をして歩きました。
自由貿易も、日本にとっては重要でしょうが、食糧の確保は国民にとって最も大事なことで、その存立基盤を危うくするようなことは、どんなにお金に目がくらんでもすべきではないのです。
今の「素人集団内閣」では いつどんな愚かなことをするか分からないので、常にこうした行動をしなければならないのです。
補選勝利
参議院選挙と、菅内閣発足後初の衆議院議員選挙として注目されていた北海道五区の選挙で、町村信孝氏が圧勝しました。
選挙に至った経過を考えれば当然と言えば当然ですが、有権者の思いは、昨年の総選挙で変化を求めたにもかかわらず、自民党政治との違いを出そうとするあまり整合性のとれない政治が次々と繰り出されることに対する戸惑いと、その政治手腕に対する不信感、地方を置き去りにする政策などが今回の結果を生んだものと思います。
このままでは日本が沈んでしまうと言う危機感も感じられます。
こうした思いが、まだ自民党に対する支持になっていないのが、まだ過去の自民党政治のどの部分が国民の失望と反発を買ったのか、今後どのような政策で国民の期待に応えていくかをつかみきっていない事の表れだと思います。
これからの半年、そのことを十分踏まえながら自分たちの統一地方選に臨んでいかなければならないとあらためて思いました。
がんがん勉強
ある本を読んでいました。
富裕層が日本をだめにするというものですが、この著者によるとアメリカのペースで自由主義を進めた結果として大きな格差が生まれ、それが遺伝するかのように次の世代のやる気にまで影響している、というものです。
日本全体が豊かになったせいもあってそんなに努力しなくてもと言う考えが教育レベルの低い親子に拡がっているというものです。
必ずしもそんな人達ばかりではないのですが、ゆとり教育という頭で考えた理想が結果として間違っていたと言うことは、今の学力低下が物語っていると思います。
最近韓国の家電や自動車産業に日本が負け始めているのは、労働賃金が低いのではなく、日本が得意としていた技術力で負け始めたからと言うのも頷けます。
私たちが学生だった頃は、みんな貧しかったからかもしれませんが、そこから抜け出るためにどんなに苦労をしても勉強だけはさせるというのが、親の思いでしたし、私たちもがんがん勉強して競争に勝ち抜こうとしました。
もう一度そんな思いの中で子供達を育てられないものかと思います。
やっぱり仕事が欲しい
地域を歩いています。
今日は一緒に歩いてくれる方が建設業関係の方でしたので、建設関係の会社を多く訪問しました。
この業界は昨年から今年にかけてすでに四社が民事再生や倒産となっており、他社も厳しい状況が続いて居るので本当にこれからの仕事が欲しいのです。
会社の存続はそのまま働いている人の職場の存続なのですから、簡単に「費用対効果」などと切り捨てて欲しくないものです。
特に地域の人の交流のための道路や、生産の基になる土地基盤整備などは、地方が存続していくためには欠かせないものですが、過去から人が多いところから整備が進められたために遅れたところからどんどん人が流出していったのではないかと思っています。
誰だって、より便利なところ、人が多く仕事や娯楽の多いところに住みたいものだからです。
過疎過密の是正をしようとすればこのことを念頭に置かなければ出来ないのではないでしょうか。
それとも効率化のために人を集中管理した方が良いというのでしょうか。
初霜
朝起きると、庭が一面真っ白でした。
とうとう来たかという思いです。今年は例年より長くダリアなどの花が楽しめ、未だに咲き誇っていましたが、一夜にして煮えたようになってしましました。
暑い夏でしたが、これからは一気に冬に向かっていくのでしょうか。
冬は冬らしく、夏は夏らしくというのが北海道の良い所ですし、北海道特有の寒冷地作物も良くできるものです。
今年は残念ながらにんじん、ジャガイモ、ビート大根などのいわゆる「土もの」は不作となり、米は地域差があり、小麦は思いのほか小粒で収量が低いなど、農作物にも大きな影響の出た一年でした。
今農政部で全道の調査をしているところですので、まとまり次第必要な対策をしなければならないと思っています。
それにしても、今年も暗渠排水の整備されたところとまだのところの差が大きく出ているようです。
基盤整備は、生産安定のためにはどうしても欠かせません。
これはコンクリートではないと思うのですが・・・。