今日で7月も終わります。
本州の梅雨時のような、気温が高く雨の多い日々が続いています。
畑作物は6月の遅れを取り戻し、一気に伸びていますが、馬鈴薯やビートはこの暑さと湿度の高い中で病気が着かないように注意が必要です。
飼料用のデントコーンは例年になくのびが良く、このままだとかなり良い作柄が期待できそうです。
自給飼料が主のこの地域の酪農ですから、更にその質と量を確保できるように、地力の維持や、作業体型・品種などについての研究開発を強めていかなければならないと思っています。
ともかく、今年は豊作でありますように!
月: 2010年7月
地域政策懇談会
自民党道連が全道各地で開いている、地域政策懇談会の一環として十勝西部地区(新得町、清水町、芽室町)、十勝南部地区(中札内村、更別村、大樹町、広尾町)で開かれ、政調会長の代理として出席し、それぞれの地域課題等について要望や意見を伺いました。
共通していることは、道路建設や、農業基盤整備費の大幅な削減で、農業の将来だけでなく、地域経済が大変な危機に落ちいっていること。エゾシカの被害に対する駆除方法について有効な手立てをして欲しいこと。
ヒブワクチンや、肺炎球菌、子宮頸癌ワクチン等の健康を守ることに有効なワクチン接種に対して、市町村などで助成の動きがあるが、道や国においてこの助成対策をするべきではないか 。
農業の戸別所得補償制度についてはこれまでの経営安定対策の評価をしっかりした上で、決して急がずに制度設計をするべき、等のご意見をいただきました。
日頃住民の1番近くで仕事をしている町村長さんたちの率直で貴重なご意見でしたので、解決に向かってしっかり取り組むことや、今後の自民党の政策に反映して行かなければならないと思っています。
TMRセンター始動
中標津町開陽地区に建設中だったTMRセンターが完成し、今日落成式が行われました。
中標津町では2件目のセンターですが、根室管内では次々と出来ています。
酪農が合理化のため大規模化し家族だけでは全ての管理をすることが難しくなったことから、部分的に共同化する方向が選択されるようになってきました。
飼料作物の収穫作業の共同化や、コントラクターという組織への外部かなどが進んできたのもこの方向に沿ったものです。
いわゆる分業が進んで、酪農家は乳牛の管理作業に集中することが出来ることとなります。
家族農業が日本の農業の本来の姿だから、こうして大規模化することは間違っているという考え方もあります。
しかしグローバルの世界に否応なしに放り込まれ、その中で生きて行かなければならない現実の中では地域全体で農業を行うこうした方式を選択することは間違っていないと思っています。
このことを政権党の代議士の皆さんにも理解してもらわなければならないのです。
大規模なバンカーサイロ群
政治家に説明
来年度予算についての中央要請に行ったことは23日の日誌で書きましたが、象徴を回って、込み入った要請をすると何カ所かで「議員の方にも詳しく説明しておいてください」と言われました。
政治主導で進めて行くという方針で予算編成もされているので、省庁の担当者が理解して予算付けしようとしても、政治家側の了解がなければならないと言うことなのでしょう。
しかし、残念ながら、15人も衆議院議員を出している北海道の民主党の中で、北海道農業にとって、何が必要かと言うことを理解した上で、北海道代議士会の中で意思統一が出来ていません。私たちの説明が不足しているのでしょうか。全員、特に地元の国会議員が選挙の結果如何に関わらず話を聞いてくれる雰囲気を作らなければならないのではと思います。
雨が続いています
昨日東京から札幌へ帰ってそのまま車で(19日札幌まで乗ってきていたので)帰ろうと思いましたが、6時間の道のりは最後のほうで眠くなるかも、と言うことで、一眠りしてから夜2時半に出発しました。
予定通り朝8時半に到着。
道東道の高速料金無料化の効果か、荷物を運ぶ大型トラックの通行が増えていると感じながら、時々降ってくる雨の中安全運転で帰ってきました。
今日は一日雨が降ったりやんだりの天気で、最後に残っている乾草の収穫には入れない状態です。
ここ一週間は雨の日が多く、昨年の悪夢を思い出しますが、まだ気温は高く作物は全般に生育が進んでいます。
後は予報通り25日頃から晴れて夏らしい天気が回復してくれば、昨年の冷湿害の影響を挽回できる豊作になるのではと期待するところです。
予算要請
毎年の恒例ですが、暑い東京へ来年度予算の要請に来ました。
今回の主要な要請は、所得補償の制度設計に当たって、現場の希望を取り入れた、生産者の努力の生きる制度とすることや、22年度予算で大幅に削減された基盤整備予算に配慮すること、今後の生産にとって重要な指定研究についての制度維持を図ること、財政措置を強化することなどです。
今回はいつもになく各局長や課長に会える機会が多く、また山田農水大臣にも知事とともに会うことが出来、北海道の農業が将来にわたって意欲的にその責任を果たしていけるよう提案と要請をしました。
財政の厳しい中で、新しい制度をみんなが良いようにする度にお金がかかるという話もありましたが、必要なことを整備した上で各農家が精一杯の生産をして行かれる環境を作ることが政治の大事な役目と思って、汗を拭き拭き回って歩きました。
新装なった議員会館で伊東代議士 逢坂総理補佐官に要請
高橋総合食料局長に要請懇談 實重大臣官房国際担当総括審議官と懇談
作況
当初の予想が変わって暑い夏が来ています。
昨日の農政委員会で報告のあった全道の作況は平年以上の状況となっており、6月上旬で四〜五日の遅れとなって居たものが一気に回復し、一〜二日早い状況となっています。牧草は雨が近いこともあって若干収穫が遅れていますが、サイレージ用の収穫作業は今日時点で殆ど終了となっており、今後乾草に適した晴天が望まれます。
果樹がリンゴの3日遅れのほか、サクランボは高温と、霧などの高湿度によって病気が発生し、50%から80%もの被害が出ていると言うことで、今後の経営対策が検討されています。
このままで推移して、昨年の被害を取り返してしまいたいものです。
エゾシカ対策
これまで何度もこのテーマが出てきました。
保護管理計画によって、本来絶滅を危惧して保護すべきエゾシカが、増えすぎて「対策」となったものです。
私が初めてエゾシカを見たのが1980年頃だったと思います。
ビート堀のオペレーターをやっていて、隣の農家のビート畑で夕方突然あらわれたのを見て感激したことを覚えています。
それ以来だんだんとどこでも見かけるようになり、畑作の農家から「何とかして欲しい、食用の芋ばかりを掘って食べられる」との訴えを聞くようになりました。
その方は「この鹿は誰のものだ?」といっこうに対策を示してくれない支庁の職員に聞いたそうです。
するとこの職員は「道民のものでしょうね」と答えたので、「それでは悪さをしないように”もくし”でもして繋いでおいてくれ」と言ったそうです。
とんちのきいた、笑えない話です。
今日はこの問題について、自民党道連プロジェクトチームの検討会がありました。
この中では、道の各関係部局から現状や対策などの説明があり、この中で有害鳥獣の捕獲数増加のための対策も説明されましたが、効果のでない対策について多くの意見が出ました。
短期・長期に取り組むべき事が多く、一つ一つ着実に達成していくことが大事で、次回また具体的なことに踏み込んだ議論をしていくことになりました。
青年会議所
昨日の夜のことですが、社団法人中標津青年会議所が35周年を迎え、記念式典が開かれました。
世界につながる会議所ですが、三十五年前、全国で六百番目の会議所として誕生しました。
以来四十歳までの若手実業家を主として、多くの人材を輩出し、そのOBは今では地域の中核として活躍しています。
同年代には、商工会青年部と農協青年部があり、この三団体が今の中標津を中心とする根室管内の活性化に大きな力を発揮してきました。
こうした若い力が道内でも珍しい人口の減らない町中標津を作っています。
今後私も彼らとともにこれからの根室管内を活性化していかなければならないと思っています。
OBの方たちによる鏡割り
知床世界自然遺産
平成17年7月17日、南アフリカのダーバンで知床が世界自然遺産に登録を認められてから5年がたったのを記念して、斜里町ウトロにある遺産センターで高橋知事も出席して記念式典が開かれました。
式典には当時登録に向かって努力を積み重ねられた元斜里町長の牛来さんや、羅臼町長だった辻中さん、羅臼漁協組合長だった石黒さんなども出席してささやかでしたがセレモニーを行いました。
海と陸の相互関係で豊かな自然を維持している事が評価されての指定でしたから、それを維持するための努力もまた厳しいものがあります。
私たちはそれを意識しながら、保存に努めて後世に豊かな海と陸地を維持していくモデルとしていかなければならないとあらためて思いました。