銀メダルと津波

 日本時間で昨日夕方発生したチリ沖の大地震で、津波が来ることが解り、午前9時半頃大津波警報と津波警報が出されました。
 今日早朝にはバンクーバーオリンピックでスピードスケート女子パシュートで、日本が本当に惜しいところでしたが、銀メダルを獲得しました。

 いつもなら、この瞬間を繰り返し放送されるところでしたが、8時半頃、気象庁から大津波警報を出す予定と発表があってその後はそのニュースで全ての放送予定がキャンセルされました。
 ちょうど今から50年前の「チリ地震津波」が160人以上の犠牲者を出したこともあって到達予定時間の13時までに準備して避難するようにとの呼びかけが続けられました。

 今朝は羅臼町にいたので、人ごとでない思いでしたが、ここはこれまで大きな津波被害はなかったこともあって、住民の皆さんは冷静でした。
 昼過ぎ帰途につきましたが、途中では避難を呼びかける消防の広報車や、道路の状況を監視している道路パトロールの車などに会いましたし、防災無線はうるさいと言われるほど頻繁に津波警報のお知らせと、避難や、海岸には近付かないようにと呼びかけていました。
 幸い大きな被害が出るほどの津波は来ないで済みましたが、地球の裏側から、1メートル以上の津波が来ることは不思議であり驚きであります。

 100分の2秒差の銀メダルもよくやったと思います。
 悔しい思いは次に取っておいて素直に喜びましょう。

道政報告会

 夕刻6時から、羅臼町商工会館で伊東代議士と共に国会&道政報告会を開きました。
約100人の支援者の方々がいつもなら休む時間にもかかわらず集まってくれました。
羅臼町は今安全操業違反事件で、マイナスのイメージが伝えられていますが、決してみんなが落ち込んだり愚痴を言ったりはしていません。
伊東代議士からは、国会の様子を、私からは昨年行った海外調査の結果や、いま議会で審議している今年度予算などの話を話しました。
みんな、現政権には懐疑的な思いを持っていますが、一方で政治と金の話ばかり追求している自民党にも、もういい加減にしたら、と言う思いも持っていることを感じました。
羅臼町で今後何が出来るのか、何を伸ばせるのか、医療や福祉はどうなるのか、それぞれの皆さんと短い時間でしたが話すことも出来ました。

今後また機会を作って話をしたいものと思います。

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銀メダル

 日本中の期待を集めたフィギア女子は、金ヨナが完璧な演技を見せ完勝しました。
 世界最高点を上げての素晴らしい出来でしたから、文句の付けようがないのですが、一方麻田選手は若干のミスもあり、銀メダル。
 直前に母親が亡くなったカナダのロシェット選手が悲しみを抑えての銅メダルでした。

 今私達と一緒に議会の仕事をしているスピードスケート銅メダリストの堀井学氏によると、銅メダルを取ることさえ、どれ程難しいことかと言うことです。それを銀メダルですから立派なことなのですが、本人は全く不本意という風で笑顔が見られませんでした。

 男子は高橋選手が銅メダルで大喜びしていたのとは対照的です。
 自分でも金を目指し、日本中から圧倒的な期待を寄せられての緊張感からの結果ですから心が残るのでしょう。
 こうしてみると、常に世界一を目指していなければ、今回の結果はついてこないと言うことが良く解ると思います。

 目先の暮らしのためにお金を配り、スポーツの強化費を無駄遣い扱いして削減する日本に未来はあるのだろうかと不安が増します。
 スポーツの結果はどれ程人々を明るく勇気づけるか今一度考えてみたいものです。

トヨタ自動車

 トヨタ自動車の豊田社長が、アメリカ上院の証人喚問に出席しました。
 今回の一連のクレーム問題は、最近の急成長にその処理体制が追いつかなかったとのことでしたが、斜めに見るとことの重大性に比べて問題を大きくしすぎではと思うのは、私のひがみでしょうか。
 問題はアメリカで指摘されて、大量訴訟にまで発展するというのは、競争に負けて破産状態になっているビッグ3への思いが深いからではないかとさえ思ってしまいます。
 ハイブリッドカーの部門ではダントツの販売実績を持ち、ほとんど一人勝ちの状況を自動車王国は多分苦々しく思っていたのではないかと思います。
 とは言え、一旦事故があれば人命にかかわることですから、苦情への対応については素早くできる体制整備を早く整えて、信頼を取り戻さなければならないと思います。

補正予算決定

 今日の議会では、今年度予算審議に先立って、21年度補正予算の審議が行われました。
 補正予算は約400億円で、きめ細かなインフラ整備に90億円(このうち、橋梁・護岸の補修改修等の特別対策事業に64億円、転落防止策の補修・浚渫・荒廃林地の復旧など公共関連単独事業に26億円)と財政の上京から出来なかった事業で景気対策も含めています。
 この他クリーンエネルギー資源の活用などにも配分されています。
 景気対策の要素の多い補正予算ですので、地域で活用し尽くすように願いたいものです。

定例会が始まります

 明日23日から、今年の予算を決める「第1回定例会」が始まります。
 国政が昨年政権交代してから初めての予算議会で、自民党としては新政権が大きく削減した、公共事業費や、農地基盤整備などについて、景気・雇用対策を含め理事者側に要求していましたが、今回はそれに答えて、北海道は苦しい財政の中からこれらの事業の増額をして何とか北海道経済を維持して行こうとする姿勢を出しています。
 民主党の出来もしないマニフェストが今どんな状態になっているかを見ると、選挙のために国民をどれ程だましたかが解るというもので、そのことに対する知事の見解を聞くことや、教育の場で数々の日本を駄目にする方針を出している日教組、中でも特にひどい北教組について、今回の公職選挙法に抵触する問題や、竹島が韓国領だと教える認識の無さ、卒業式を迎えて依然こだわり続ける国旗国歌の問題などについて厳しく追及することにしています。
 反発する民主党が、引き延ばしをして日程が狂う可能性もあります。

福祉の集い

 第18回中標津福祉の集いが、中標津町福祉センター(プラット)で開かれました。
 今回は根室管内1市4町から障害のある方々の共同作業所や、それを支える団体など多くの団体が参加しましたが、この会を楽しみにしている多くの町民が会場にあふれるほどの人出でした。
 みんなで支え合う社会を作っていくためにも、こうした多くの人達の支え合いや理解が大事で、地域で住民のそれぞれが出来ることを一つ一つしていけば、少しでも住みよい社会が出来上がってくるものと思います。
 国や行政の非を唱えることよりも自分がみんなのために何を出来るかを考えて実践することがどれ程大事か、こんな場を通じて改めて理解していかなければならないと思います。

中標津建築士会

 根室管内4町の建築にかかわる業者の団体である「北海道建築士会中標津支部」の結成50周年記念行事が開かれました。
 昭和34年、根室支部から独立し結成されたとのことで、その後の管内発展と共に参加事業者が増え、現在では80社を超えています。
 この間世話役を務めた役員の方々を中心に最新の建築技術習得に努め、今の世界に誇る高気密高断熱住宅建設技術を地域に広めています。
 贅沢な話ですが、そのお陰で、北海道では冬の厳寒期にも、屋内ではシャツ一枚でアイスクリームを食べると揶揄される程暖かい住宅が実現できました。
 私が小さかった頃の住宅は、朝になると布団の襟元が白くなっていたり、吹雪の朝は布団の上にうっすらと雪が乗っていたりと、通気の良い(?)住宅でした。
 最近ではこの業界も大手の住宅業者との競争の中で厳しい経営を余儀なくされています。
 地域密着を強めて、新境地を開いて欲しいものと思います。

自民党農林部会調査

 22年度の酪農畜産対策決定に向けて、自民党農林部会のメンバーが釧路管内を訪れ私と小畑道議も参加しました。
 一行は部会長の宮腰光寛氏、畜産・酪農対策小委員長の江藤拓氏、政務調査会副会長の山本拓氏、地元の伊東良孝氏の4名で、今後委員会等で政府に対して現場の実情を踏まえた提案をしていくために鳥取、鹿児島、宮城に次いで現場訪問をしたものです。
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阿寒のTMRセンターとそこから餌の供給を受けている中村牧場を訪問し、そこで現場の話を聞いたあと鶴居村に行き、釧路・根室管内の農協組合長さん達から今年重点にして欲しい意見を聞きました。

景気低迷などの影響で牛乳の需給ギャップが起きていて、飲用乳から加工向けに廻る量が増え、バターや脱脂粉乳などの製品在庫が大きくなっているため、消費の伸びが期待されるチーズや液状乳製品にシフトしようとしていますが、こちらは買い取られる原料価格が安く生産者の受け取るプール乳価が下がることが懸念されます。
このことを防止するため一定の消費促進対策が必要などの意見が出ました。
約2時間広範な意見のやり取りがあり有意義な現地訪問だったと思います。政府が聞く耳を持ってくれることを望みます。

オリンピック

 メダルに手が届かない状態が続き、あと一歩にもやもや感が漂っていましたが、遂に男子500メ−トルで銀・銅と二本の日の丸が揚がりました。
 残念ながら一位は韓国でしたが、世界の強豪がひしめき、100分の1秒を競う中で良く実力を発揮してくれたと思います。
 スポーツに関する限りは「一番でなければならないのですか」とは言えず、今の実力を発揮することが大事だと思います。
 オリンピックという国民の期待を背負った舞台ではワールドカップのように個人の実力を競うだけに終わらず、選手には特別のプレッシャーがかかり実力を発揮することさえ大変だと言われます。
 オリンピックレベルではありませんが、自分がかかわった競技では緊張しすぎても緊張が無くても普段の練習を越える最高の力は発揮できないものです。
 火事場の馬鹿力は軽い緊張の中で発揮されると思います。緊張しすぎないで頑張って閉塞感の強まっている日本に明るい話題を届けて欲しいと思います。