別海高校酪農科と、特別専攻科の海外研修報告会があり、出席して聞かせてもらいました。
酪農科では、6人の生徒がオランダ・ドイツ・フランスでの研修に参加し、農場でのバイオガス発電や、チーズ加工、木靴製造など酪農経営が複合経営的にされている様子や、乳価が25円と、35円程度の生産費を遙かに下回って苦悩している様子などを見聞してきたことを手短に整理して報告していました。
特別専攻科は4名がニュージーランドで2ヶ月間実習した体験報告でしたが、ニュージーランドの地勢的、気候的な条件を生かしたコストの低い放牧酪農について報告していました。
ヨーロッパの乳価がこんなに低くなっていることが、なるほどタンクローリーを連ねて草地に牛乳をぶちまけるはずだとか、牛乳の一部をバイオガス発電の発酵タンクに入れて電気で売った方が少しはもうけになるからと言っていたこと、 ニュージーランドでも、土地面積の3倍もの乳牛を放牧で一年中飼える草地の生産力があることなど、今回もまた勉強させてもらいました。
「百聞は一見にしかず」といいますが、情報で得ることと現場で見ることは実感で大きな差があり、この時期に海外研修できたことは彼らの大きな財産になることでしょう。これから卒業してそれぞれの道に進みますが、その財産を生かして将来はこの地域の農業の新しい可能性を開く存在になって欲しいものと思います。頑張れ卒業生!