今日の予算特別委員改題に分科会では、昨日の経済分野の質疑のあと教育についての議論がされました。
今回は不況を反映して経済分野の質問が多く、2日にまたがりましたが、今後の北海道経済を浮上させる方策について、各委員が提案も含めて幅広く議論をしていました。
究極の解決策はありませんが北海道各地で地道に自立に向けた活動をしていくことと、域際収支(国の貿易収支に当たる)を上げることを最重要課題に挙げて経済政策を推進する以外無いと思いながら聞いていました。
これまでもそうでしたが、今後は特に人材をどう育てるかが緊急の課題と言えます。
日本の教育は「ゆとり教育」を取り入れたあたりから急激に学力低下が進み、いつの間にか世界トップクラスから転落していました。
弊害をもたらした受験競争の反省からされたものでしょうが、「鉄は熱いうちに打て」の諺通り、小学校から高校までの間にしっかりとハイレベルの基礎学力を身につけなければその先に進めないと体験から思っています。
月: 2009年6月
降雹被害
26日、北見地方を中心に雹が降り、全道約2000ヘクタールに大小様々な被害が出たとの集計がまとまりました。
特に北見市端野地区や、常呂地区でのタマネギへの被害が激しく、今年の収穫を早くも諦めなくてはならない畑もあるという。
ここまで丹精して育ててきた農家の無念さを思う。
ビートや馬鈴薯も大きくなった葉がかなり無惨に引きちぎられたようになっていますが、こちらは、昨年の例で見ても、新しい葉が出てくるので、タマネギほどの被害にはならないだろうと言うこと。
昨年は6月11日だったのでまだ葉が今年ほど大きくなっていなかったので、単純には比較できないが、何とか回復して平年並みの作柄になってくれればと思う。
タマネギは折れたり裂けたりしたところから腐れや虫が入ってくるので防除に普段の数倍の消毒が必要になるので、そのコスト上昇分と、減収による収入減について共済保険の支払いが必要で、早い時期に適切な支払いが成されるようにしなければならないと思います。
また、共済保険に入っていないは丈も多いということで、ここには資金対策が必要と思います。
万全を期さなければなりません。
花フェスタ開幕
昨日から札幌での花フェスタが開幕しました。
夕方、余市から帰ってから女房と出かけて、暗くなるまで様々な展示を見て歩きました。
2丁目では、道内の6つの農業高校が共同で作成した花のカーペットが、テーマの「共に生きる社会」を表していました。
この他ミニ庭園や、寄せ植え、ハンギングなど、様々な展示方法で大通りを彩っていました。
花観光北海道を実現するためにも、各家庭でこうした花を飾るよう意識して取り組めば必ず誰もが来てみたくなる北海道が出来ると思います。
花のカーペット26500鉢の花を使ったそうです.
Vサインをしている牛の顔が解りますか?顔は半分になっています
デザイン花壇や、寄せ植え、ハンギングなどです。きれいですね
仲間で、サクランボ狩りをしました
晴天に恵まれた中、2期生(一風会)恒例の野外行事が開かれました。
毎年一度、花見会として行われますが、札幌近郊の議員が交代で当番となって開くので、時期は必ずしも花見とはならないものです。
昨年は千歳の空港際への参加でした。
今年は中村議員が当番となって、余市町でサクランボ狩りとなりました。
後志中部の、仁木・赤井川・余市などは北海道を代表する果樹産地としてサクランボや、リンゴ、葡萄などの果樹が一面に広がっていて、観光果樹園を経営しているところも多く見られます。
今回お世話になった山本農場も、雨よけ栽培ハウスの中に焼き肉コーナーも設置して、イチゴ狩りやサクランボ狩りの観光客を迎えていました。
サクランボはまだ少し早く赤く熟れたものが少なめでしたが、山本さんの配慮により、手を付けていなかった木でサクランボ狩りを堪能しました。
酸味と甘みが絶妙の「佐藤錦」は、やはりサクランボの王者のようです。
その後、ニッカウヰスキー工場を駆け足で見学し、帰途につきました。
このサクランボ農家に北海道農業自立のヒントを見たように思いました。
たわわに実った佐藤錦と 高いところの好きな私
昼食は焼き物で賑やかに・ニッカウヰスキーで、ソフトクリームを食べて、乳製品の消費拡大に協力?
最低制限価格
予算特別委員会が始まりました。
第1分科会のトップバッターは我らが仲間の小松議員が、北海道病院改革プランについてや、地域医療の確保などについて質問。
第2分科会では、柿木政審委員長が建設業の、最低制限価格引き上げについて質問をしました。
最低制限価格とは、建設工事を発注する時、発注者側がその見積価格を元に、これ以上安いと正常な工事や、雇用を守れないとして、落札率の最低限度を決めるものです。
談合や、税の無駄遣いという世論におされて制限無しの一般競争入札制度を取り入れましたが、あまりにも低い価格で落札して、下請け孫請けにそのしわ寄せを押しつける例が目立ったことや、仕事が減って取り合いとなり激しすぎる競争の結果自滅する業者が目立ったことなどから、全国的に各県でこの最低制限価格の制度を取り入れるようになったものです。
ちなみに、今日の答弁では調査中で、出来るだけ早く具体的に決めたいとのことでした。
委員会協議会
午後1時から、農政員会の委員会協議会を開きました。
協議内容は、来年に向かって国が改定を検討している「新しい食料・農業・農村基本計画」に対する意見集約です。
農業団体なども現場からの意見を集約しながら北海道としての意見を取りまとめているところですが、先の農地法改正が府県の耕作放棄地で耕作させることに重点を置いて、北海道の考えと少し視点が違っていたこともあって、今回はその基本的なことや、稲作・畑作・野菜・酪農畜産などそれぞれに平等で努力が報われ、国民の支持を得られるものに出来るよう、それぞれの委員から活発な意見をいただきました。
委員長になって初仕事のようなものですが、良い時間を持てたと思っています。
持ち味
今日は一般質問の最終日。
ベテラン議員が次々と登場して、それぞれの持ち味を発揮していました。
民主党の議員さんたちは私達と同じ2期生ばかりでしたので、普通に原稿を読みながらの質問でそれぞれ自分のテーマにしていることの質問を淡々とこなした印象ですが、自民党は多士済々で、
4期の喜多議員は改正農地法について鋭く切り込み、
5期のベテラン板谷議員は原稿無しで同時不況からの脱出について、税収増強の手段について企業活動の強化と企業誘致や、先の韓国海外調査の結果から港湾などの物流機能強化の必要性とその方策など自説を交えながら質問。
同じ5期の加藤唯勝議員は環境対策がこれからの北海道にとって大きなポイントになるとの考えからその取り組みを思い切って強化するべきと言うことや、北海道での農商工連携による地域資源の活用、特に、最近景観作物として広がっているナタネやひまわりからの搾油、地域再生と観光で、歴史と文化を活用した観光行政や、沖縄県の観光特別措置法のような、北海道観光特別措置法の必要性などについて質問をしていました。
それぞれの議員が、その語り口や考えに特徴を持っており味のある質問だったと思って聞き入りました。
学芸会議会などと悪口を言うマスコミは、こんなことも良く報道して貰いたいものです。
観光と空港
全日空(A-net)道内便の丘珠空港から千歳空港集約提案について、関係議員で協議するための集まりを持ちました。今日は、午後の一般質問の休憩時間を使ったので、役員と今後協議する内容について話し合ったのみでしたが、今定例会中にもう一度時間を取って、協議の場を持つことにしました。
これまでの経過や、民間会社としての全日空の事情、札幌市や、国・道の姿勢、各地方空港利用者の考えなど調査の上、良い結論が出せればと思います。
今日の一般質問でも空港利用と観光の問題が出ていました。
「千歳空港のターミナル工事に伴って、団体のバス乗り場が到着ロビーから遠く、観光客はかなり長距離を歩かされる。観光をこれからの地域振興の目玉にしたい北海道として、配慮が不足しているのではないか。」というものです。
よく、北海道観光は「良くいらっしゃいました」より「来たかい」というような素っ気ない感じが多いといわれます。
それがわずらしくなく、素朴で良いと言う人もいますが、旭山動物園の例を見ると、やはりどれだけもてなす工夫が必要かが解ると思います。
食育と法律の壁
一般質問の2日目、民主党の議員の質問でしたが、面白いものがありましたので紹介します。
自給率向上と食育の話だったと思いますが、
「学校の教室に炊飯器を置き、子供たちの食べる分を、お昼に炊きあがるようにして炊きたてを食べさせてはどうか」というのです。
今回の国の補正予算の中でも学校での炊飯器購入が盛り込まれているから可能ではないかというのです。
しかし、答弁は、「学校給食法で、衛生管理の出来るところで作ったものでなければ食べさせてはいけないと規定されているので無理だ」という素っ気ないものでした。
農家民宿で農家の絞りたて牛乳を湧かして飲ませようと提案した時の答えと同じです。
お昼近くなると、ご飯の炊けてくる臭いが教室に漂って、子供たちの食欲をそそり、炊きたてのご飯を茶碗によそって食べるなら、食べ残しなど無く、地産地消・食育などに大きな貢献が出来るのではと思います。
この国は、湿度が高く気温も高いということで、常に食中毒の危険があるので、用心深いのは解りますが、炊きたてのご飯で食中毒など考えられませんもう少し柔軟に物事を考えては如何と思います。
北方領土問題シンポジウム
自民党道連主催で「イタリアサミット直前・北方領土問題シンポジウム」を開催しました。
テーマは「北方領土問題の新たな進展は期待できるか」で、山梨学院大コンスタンチン・サルキソフ教授と、北大スラブ研究センター荒井信雄教授のトークセッションの形で行いました。
この中で、ヤルタ会談に於いて、「サハリンは返還、千島は引き渡し」とした戦後処理策が採られたことから、千島全島が日本の領土であったことは確認されているとの見解が示されました。
ロシアの弱みは先の対戦の結果のこの千島領有が、国内法でしか規定されていないこと、日本の弱みはサンフランシスコ平和条約で千島の権利放棄をしていることなので、お互い原理原則論をぶつけていても解決しにくいという話でした。
こうした上で、何らかのお互い受入可能な方法を探るとすれば、「返還」ではなく「引き渡し」や、2島引き渡し後他の2島の共同管理なども現実論としてあり得るなど、示唆に富んだ話がありました。
ただ、最近の両国の動きの中ではサミットでついでに決めると言うことにはならないだろうとのことでした。
詳しい内容については、後ほど別版でお知らせします。
講師のサルキコフ氏と、向こう側が荒井氏 集まった皆さん