今年も遂に大晦日となりました。様々なことのあった一年でしたが、地域の方達は何時も暖かく応援の声をかけてくれました。
本業でもある酪農を何とかしたい、地域の活性化を何とかしたい、その為にも北海道をしっかり立て直したい。そんな思いで精一杯の活動をしたつもりです。
罵声を浴びながら支庁制度改革を議決したことは振興局になることになった支庁所在地の方には若干の申し訳なさを感じながらも、これをやらなければ北海道が持たないというせっぱ詰まった気持ちと共に、忘れられないものになりました。
公共事業の削減で苦況に落ちている建設業に変わる地域の雇用の場を何に求めるか、大きな課題です。後ろを振り返って責任を他に求めても何も良くはならないことを私達は知っています。
来年こそ一歩前進する年にしたいものです。
今年も一年万様々な面でお世話になりました。良い年をお迎え下さい。
月: 2008年12月
肥料高騰対策
今年の肥料が、昨年の約倍に上がっているのはご存じでしょう。ものによっては3倍等という途方もない値段になっている物もあります。中国や東南アジア、インドといった後進国と言われた国々の急速な経済発展や、アメリカなどでのバイオエタノール用トウモロコシの増産意欲が高く、これをターゲットにした国際投機資金がこの様な結果を生んでいる物です。政府はこのままでは日本農業が崩壊するとして、緊急肥料高騰対策を打ち出しました。昨年と比べて値上がりしている部分の70%は国で、20%は農業団体と北海道で対応して、利用者たる農家負担は、値上がり分の10%負担にしようと言うものです。まだ具体的な課題整理の段階で、現場では肥料の20%削減がなければ対象にならないという誤解が有ます。既に20%以上削減している人は対象にならないのでは不公平になるということで、事前努力もチェック項目の中に入れて対象を広げるという方向になりそうです。そもそも肥料高騰でみんなが苦しんでいるのですから難しい理由や、チェック項目を多くして、みんなが対象になるようにすべきだと思います。
クリスマスイブですが
朝から年末の挨拶回りで、別海町内を回りました。秘書がしっかりと時間を組んで先方に連絡を入れてくれていましたが、久し振りの訪問でしたのでみんな待っていてくれて積もる話が多く、とても時間通りには行きません、これ程皆さんが多くの期待を私を通じて行政に持っていてくれるのかと感激してしまいました。
如何に地元での政務調査が必要かを改めて感じました。改善して貰いたいこと、新しい提案、出来ると思って組んだ事業が国や道の意図と違って、地元では利用できないと思われていたことなど、今日一日で実に多くの話を聞くことが出来ました。
挨拶回りは後援会活動で、政務調査ではないと区分けされましょうが、今日の1日だけで手帳に6項目もの課題が書き込まれました。こうした事を見ても政務調査費の使途基準を決める作業は大変だと思うのですが、一円まで領収書の全面公開をすることは、このことの判断について、住民監査請求をされた時また本当の意味での議会活動の時間が取られるのではないかという不安があるのです。
自民党道民会議が政務調査費の使途基準が整ってから全面公開すべきだというのはこのためです。
寸暇を惜しんで少しでも社会が良くなるようにと頑張っている議員の活動が信用されなければ、何を支えに議員活動をするのでしょうか。
天皇誕生日ですが・・・
天皇誕生日ですが、お寺で青年部主催の餅つきをしました。朝の便で帰って、着替えてすぐにお寺に向かいました。この行事にこだわるのは、私が創立に係わったお寺の青年部をその後引き継いでくれたメンバーがやっていてくれるからです。
出来るだけ若い時から自分の先祖を祀るお寺に係わって子供や孫に宗教の教える昔からの人間として大事にしなければならない教えを伝えたいと思うからです。
青年部主催ですが年寄りから小さな子供まで幅広く集まる行事に育ってきました。それぞれのところで子供を家から引き出してわいわいする中で一つずつ大事なことを伝えていかなければならないと思っています。
東京は
環境生活委員会として、正副委員長・部長で予算が付いた事への挨拶回りをしました。
今日の東京は19.8度もあって、コートは要らない気温でした。赤坂見附の陸橋のそばの「冬桜」は今年も今が満開となっています。白い小さな八重桜なので、目立ちませんが、今の時期に花が咲くというのは羨ましい限りです。「山茶花」ももう終わり近くになって、この後椿が咲き始めるはずです。
春の来ない冬はないと言いますが、今の世界的な不況も、コンピューターネットによって、世界が繋がっているので、こんなにアメリカの大風が世界中にすぐ吹き荒れてしますのでしょう。
みんなが疑心暗鬼になって、不安感から財布のひもをぎゅっと締めてしまうので余計に不況感が広がるのだと思います。
確かに2兆円の定額給付金は、使い方を再検討した方が良いのではと思うようになってきました。この話が出た当時からは、石油製品の値下がりなど随分状況が変わってきていると思いますから。
国の予算は特別重点枠の3300億が大分見えてきて、待望のドクターヘリも、北海道に2機配備になることがほぼ確実になったようです。今後は北海道が負担する分をどう確保する為に知恵を絞らなければなりません。
省庁への要請と、冬桜
予算案
予算案が正式に公表されました。北海道に最も関連の深い開発予算は、全国が前年対比0.90%に対し、北海道は0.94%と北海道に配慮されたものになっていましたし、農水省予算の中でも、農業農村整備事業で101.3%草地整備事業で前年対比10億の増額。北方領土予算では、自由訪問事業にこれまで認められていなかった元島民の子供の配偶者及び孫とその配偶者も、付き添いという条件付きながらも認められ予算の増額が成されるなど、道民の期待に応えて自民党選出議員が結束して今の北海道民の要望に対応している姿がよく見えました。
一部の新聞では、冷ややかに、6000億を切ったとか、全国枠が3%削減なのに北海道はその倍の6%削減されたなどと事実ではないことまで書いているのには、腹立たしく失望しています。実際は、この上に道路財源からの9400億の地域活力基盤創造交付金の配分や、今年度予算の一次二次補正を合わせると、大きく前年を上回るものになっていますし、ゼロ国も大きく増額されています。財政上の懸念はあるものの、今の閉塞的な状況を打開するのには地方に配慮した積極財政予算が必要だとした姿勢を評価しなければ、地域のために働く人はいなくなります。マスコミはたたけばいいと言うものではないと思っています。
自民党本部開発委員会の様子と、道連対策本部での対策協議
全国との比較の数値
北海道への思い
午前中、育成牛舎のウオーターカップが壊れているのを、息子と一緒に修理して、あわただしく東京便に乗って東京に出向きました。東京では、今朝予算案の内示があり、それについての分析が行われていましたが、詳細は明日の各部会で出されると言うことでした。開発予算も前年対比で6%減になると言うことで、その他の部分はどうだろうという話でした。
夜、自民党の道議会議員の集まりに各代議士が来てくれて、今回の予算では、北海道の代議士がしっかりとスクラムを組んで、全国平均以上の予算獲得が出来たと話されていました。中川義雄参議・今津寛道連会長・武部代議士・伊達忠一参議・そして、本当に忙しいだろう中川昭一財務大臣まで一緒に懇談してくれました。
その後、別の場所で、以前赤レンガセミナーに講師としてきてくれた東大の酒井秀夫教授と教授を紹介してくれた、国土交通省の大口局長と席を一緒にして懇談しましたが、どなたも北海道思いで、北海道の人達が気付かない良い面を沢山熱っぽく話してくれて、「もっと北海道は良い面を自信を持って外に発信しなければならないと言われました。
観光でももっとドラスティックな、東洋のスイスを目指すぐらいの構想を持っても良いのでは、九州は各県が競っているので、どんどんと外へ発信しているよ。」とのことでした。みんなで頑張らなければと思います。
温度差
京都から、特急に乗って関西空港へ、そこから飛行機を乗り継いで中標津へ帰りました。夕方、空港へ降り立つとひんやりした空気が顔を撫でます。14〜5日頃のようにひどくしばれると言うほどではありませんが、調査に行った瀬戸内海などと比べるとやはり大きな温度差を感じます。景気にしても、北海道と本州の温度差が大きいのですが、こうした条件不利地に住む私達の苦労は、暖かい、特に何事も便利な東京の人達にはわかりづらいだろうと思います。
温度差を縮めるのか、差は差として受け入れるか、明日からの中央要請でよくみたいと思います。
道外調査3日目(京都府)
場所を文化と京都議定書の古都京都に移して、まず京都博物館を訪れました。ここは、決して古いものを展示しているだけでなくこれから千年後に残す今の最高の人間国宝による美術作品を源氏物語千年を機に残すという企画をしていました。
さすがに1200年を超す歴史の町だと思いました。
その後京都府議会に移り、「地球温暖化対策条例」について・出会い喫茶による青少年が被害に遭うことを防止するための「青少年健全育成条例」の改正について・文化力を高め、いきいきとした京都を目指す「京都ベンチャーコンベテション」(新しい文化のコンテスト)、消費者被害を防ぐ「暮らしの安全・安心ネットワークづくり事業」などについて研修をさせて頂きました。
北海道でも同様の検討をしていますが、今後の進め方に教えられることの多い研修でした。
京都博物館と府議会で説明を聞く
道外調査2日目
道外調査2日目は、朝7時45分に松江を出発し、次の調査地となる香川県直島(香川県と言っても岡山県の宇野港からフェリーで20分のところですが)に向かいました。ここでは自立を目指す直島町が、ベネッセコーポレーション(進研ゼミで有名)の協力で、地下美術館や島中に置かれたオブジェなどのアートと、この島に銅精錬所のある、三菱マテリアルや香川県と協力して、エコアイランドを目指し、産業廃棄物の不法投棄で有名になった、隣の豊島(てしま)の産廃処理と有価・希少金属のリサイクルを行っている施設などを調査させて貰いました。
大がかりな施設ですが、資源の再利用、これから多く発生してくる産業廃棄物の処理など北海道にとっても大きな課題となることで、環境問題や、循環型社会への対応の認識を深めることが出来ました。
香川県直島の美術館オブジェの一部と、中間処分場での説明を聞いて確かめる私