この一年間協議してきた支庁制度改革について、自民党道民会議の検討委員会幹事会で原案を認め、提出については道の判断に任せるという結論を出しました。最初の全くおおざっぱなものから何度も修正・肉付けをし最も心配していた地域振興への方向付けや、新しい支庁の自主決定権の拡大、振興局となる現支庁へもその地域に必要なスタッフの配置など、概ね今後の地方運営と権限委譲や財源の分配などの糸口が出来たと判断したからです。しかし振興局となる支庁ではその理解が出来ず大きな反発がでることでしょう。そのための時間がまだ必要と思うので、議案の提出時期については、私は今回の定例会に提出しようとしている理事者の考えには反対を表明しました。難しいことですが、何度も何度も足を運び北海道の現状や、今行おうとしていることについて丁寧な説明が必要で、最後には知事自身が各地の代表に会ってじっくりと時間をかけて話し合いをすべきと考えるからです。
最終的に賛同が得られないとしても地方のことを考えるならそこまですべきなのです。例え平行線に終わってもお互いの真意が解るだけでも有意義となることでしょう。
道側の都合でタイムリミットが迫っていてもぎりぎりの努力を続けなければならないと思っています。
この決断は自民党にとってはつらい結果にになるだろうと思いますが、これからの北海道に責任を持つ政党としてこの制度改正を切っ掛けに新しい北海道をつくる気概を持たなければならないと思います。
月: 2008年5月
支庁制度に関する意見聴取
道州制地方分権等調査特別委会が開かれ、委員会協議会という形で道内自治体4団体(市長会・町村会・市議会議長会・町村議町会)から要望された支庁制度改革に対する詳細な説明と意見を伺いました。(市議会議長会は全国大会があって欠席)
要望の中でも触れられていましたが、議論や説明が不十分で、案の具体的なものが示されず、また6から9になった経過などを見てもその理念が一貫していないことに不信感を持つなどの意見がありました。改革の必要性は認めているが、まず今の体制の中でぎりぎりまでのスリム化をした上で次の再編に進むべきとの意見も出されました。
住民にとって本格議論は1月の4支庁での説明会が初めてで、拙速の感がぬぐえないとの意見でもありました。今後この意見を精査した上で各会派は方針を決めていくことでしょうが、第二回定例会に条例案を出すのはかなり難しいのではないかと思っています。
待ったなしの行財政改革と、住民理解の狭間で、道幹部も私達も苦しむことになりそうですが、その中でも、当該住民が今以上に苦しむことは避けなければならないと思っています。
千島連盟50周年
千島歯舞諸島居住者連盟の第50回総会と50周年記念式典が開かれました。元島民が一致団結して生活支援や、返還運動に当たらなければ領土問題に関わることが風化してしまうと言う危機感から当時のリーダーの皆さんが各島の出身者の集まりを統合して作ったと言うことです。以来50年、未だ返還に繋がる兆しはなく、元島民の皆さんも平均年齢が75歳を超え、島に住んでいた人達も半分以下に減ってしまっています。総会では様々な意見が出ていましたが、これまで真剣に返還運動に当たってきたことの証だと思いました。
記念式典のあと、兵藤長男氏の「ロシアの新体制の発足と北方領土問題」と題した講演があり、この中でこの問題は国際情勢の変化の中で動いているので、幅広い国民の支持を得ながらねばり強く継続していくことが必要で、根室・北海道の問題から国民全体の運動へ広げ、若い世代に引き継がなければならないと結論づけられました。
挨拶をする小泉敏夫理事長と決意披露をする野潟龍彦元島民後継者代表
北海道植樹祭
第59回北海道植樹祭が中標津町運動公園を会場に開かれました。朝から霧雨の降る天気でしたが、何とか昼頃まで持って木を植えるにはまあまあの天気でした。道側からは高橋知事を始め水産林務部の職員、根室支庁の職員が総動員であたり、また中標津町の職員、林業関係の仕事をしている人達などが大勢会場の手伝いに当たっていました。何よりもこうした人達を含めてですが、2100人を超える多くの人達が参加したことです。当初は15〜600人の予定でしたから大きく越えたことになりました。木の苗や、会場のベンチ、記念のおみやげに渡す「チーズカッティングボード」などの確保に大わらわだったそうです。
今日植えた木が、30年後には立派な森になっているのを見るのが楽しみです。(生きているかな?)
集まった大勢の人達と、私の植えた木です(見えますか?)
健康あってのこと
青天の霹靂とはこのことを言うのではと思いました。西澤町長の突然の出馬断念のことです。いち早く話してくれ、それは癌という全く予想もしなかった病気だったことでした。自覚症状もなく健康状態に異常がなくてもこの病気だけは油断が出来ず、まずは治療をしっかりやって欲しいと言うのがこの話を聞いた全ての人が願うこと
でしょう。
私も最近人間ドックに行っていないので今からでも遅くないのでと思わされました。人間何をするにもまず健康あっての物種ですね。
健康な時はなかなかそうは思えないのですが・・・。
沖縄観光の現状
JTB主催で、「沖縄サミット後の観光振興策と、沖縄観光の現状」についての講演会がありました。講師は「財団法人沖縄観光コンベンションビューロー」の屋良朝治氏で、長くこの財団の渉外を担当してきて、今は沖縄コンベンションセンターの館長をされている方です。
棚ぼた式に決まった北海道と違って、サミット誘致自体を3年間かけて行い、決定後はしたたかに基盤整備やソフトの充実を図るなど、戦略を持った中での開催となっています。県民挙げての体制を作り、そうした中でも自然体を大事にすること、接遇マナーや通訳ボランティアなども大勢に徹底して研修をし、その中から選ばれた人達を現場に配属するなど、周到な準備をしていたとのことでした。
それ以上に感心するのは、その後の観光振興にもこうした戦略的な考えを随所に持ち込み、観光客を飛躍的に増やしていることです。ガイドブックを60万部作り、全国での物産展に併せて配布したり、大手カード会社・大手自動車販売会社・家電通販大手などの自社販売促進に沖縄観光とタイアップしたキャンペーンを展開するなど、まさに「したたかさ・しぶとさ・しなやかさ」をしっかり基本に据えていることが伺われました。
江戸時代まで、独立国として日本や中国・台湾などと外交交渉で生き残ってきた伝統が生きているように思います。
人口減少
今日は根室管内商工会連合会の総会が開かれ、出席させて頂きました。会長さんは羅臼商工会の阿部氏ですが、挨拶の中で「困難は沢山あるが、特に人口の減少は地域の働き手や、消費の減少、税金の減少につながり、それが医療を確保出来なくなることに繋がったりするなど、悪循環のもとになる」と話していましたが、羅臼町だけでなく人口減少の止まらない町では共通の悩みだと思います。
北海道全体も人口減少にさらされていますが、一極集中が進んで、人口の格差も広がっています。
道路財源の議論の時に、効率の悪い(交通量の少ない)道路は不要だとの論議もありましたが、道路があって初めて人の行き来が活発になるのだと思います。中標津の人口が減らないのも、空港があってそこから人が出入りしたり道路が四方から集まっていたりするからで、どんなところでも交通路の確保というのは、重要なことなのです。人口減を防ぎ、産業の振興を図るために何を優先していくか、これからの大きな課題です。
自立ということ
総会シーズンで、今日は別海町と中標津町で商工会の総代会が開かれました。この地域だけでなく、北海道全体がそうなのですが、行財政改革のあおりを受けて、建設業を中心に非常に厳しい経営を強いられていますし、自由競争の中で地域の商業も殆ど壊滅状態となっています。しかし、そのことを嘆いていても何一つ解決しないのも確かです。
支庁制度改革について地域懇談会が開かれ、強力な反対が渦巻いたと報道されています。なかなか住民に納得されない説明しかできないことと、本格議論になってからまだ4ヶ月に過ぎないことがこのようなことになっているのだと思います。長年続いた制度を変えるためには、相応な時間が必要なのです。この制度改革の理由に、道側は地域主権の確立を挙げていますが、長年自治らしい自治をしてこなかった住民にとっては到底理解できない理由なのです。
自立を促すのであれば、自由に使えるお金が必要なのです。
中央で決めて交付される事業補助金ではなく、地域が決めて使える予算があって初めて自治も地域主権も育ってくるのだと思うのです。その方が必要なところに効率的に使えるし、地域の中小業者に仕事が回るのです。そうした中で初めて自立する意識が芽生えて地域主権が育ってくるのではと思います。
再度言います。時間が必要なのです。
北方同盟総会
午後から北海道北方領土復帰期成同盟の総会が札幌で開かれ出席しました。全道の各種団体や、自治体、北海道議会議員など500を超える会員が居ますが、出席したのは70人程と、いささか寂しい総会でしたが、これは各地の代表が委任を受けて代表出席をするようになっているせいかと思います。
北方同盟は、返還運動や、ロシアとの交流事業など幅広い活動を行っていますが、予算の削減もあり毎年決まった事業をこなすのが精一杯の状態となっています。加えて、参加会員の返還に対する熱意も年数が経つにつれて弱くなっているのではと危惧します。良くも悪しくも映画の「靖国」のような国民の関心を呼び起こすようなものがなければ、返還に対する気運が盛り上がってこないのではと思いながら総会の報告を聞いていました。沖縄返還闘争のように、国全体が強い意志を示していかなければ、ロシア相手には到底返還など実現はしないと思っています。
学生がこうしたことに全く無関心なのも不思議な気がします。
順調にはいきません
朝9時20分から別海町消防団の総合訓練大会がありました。私は開始時間を勘違いしていて、遅刻。とても恥ずかしく申し訳ない思いです。大会は、別海町の7つの分団それぞれの代表選手(4人)が標的落下競技で普段の訓練の成果を競うもので、時間の早さと正確さそして基本的な動作を採点されます。こうした基礎訓練を積んだ若い団員は、今後実火災の際自然に自分の役割の理解や行動が出来るようになります。選手はもとより、練習の際には分団の同僚の協力も必要で、その分団の総合力が比べられることになり、選手の緊張感も並大抵ではありません。こうした訓練があって地元の住民からの期待と安心感が生まれています。
その後別海町内の北矢臼別地区の花見に立ち寄って帰りましたがこの地区も毎年子供からお年寄りまで大勢の人達が賑やかに今年の営農のスタートの鋭気を養っていました。こうした催しは各地で開かれています。(写真はありません)