再議決

 3月末で期限切れとなった暫定税率に関する税法を再議決して、再び25円のガソリン税が復活することとなりました。テレビニュースではスタンドに並ぶガソリンを入れる車の列を映しています。値上げすることに不満の声も報道されており、国会では相変わらずテレビ受けするように民主党の若手議員が「ガソリン値上げ反対」などのプラカードを掲げて国会の開会阻止をしようとしています。
 4月1日から値下げされた価格は、昨年の同じ時期の価格でした。要するに、原油価格が急激に上がったから今日のような事態となったのであって、そうでなければこんなに暫定税率が論じられなかったと思えます。
 本当に国会で民主党の皆さんが論じて欲しいのは、投機資金によって国際的に高騰している原油や、穀物価格に対する国際的に協調した行動ではないでしょうか。
 突然自治体の財政に穴を空けることは、一時的に国民の支持を得たとしても、長い目で信頼を得ることにはなりません。必ず破綻を招くからです。
 この日誌をご覧の皆さんにもそのような視点で見て貰うように御願いしたいと思います。

安さの代償

 最近、格差やワーキングプアが問題となっています。競争原理を取り入れたことに大きな原因があると思いますが、その前にその伏線として、国民の皆さんが支持したデフレがあると思っています。安いことが正義と、国内生産物を安く安くと競争させ、果ては人件費の安い韓国や中国へ生産拠点を移したり、これらの地域からの輸入品が市場を席巻したりすることになりました。原料調達や、合理化・効率化を追求して安くする努力をするのは勿論ですが、100円ショップで何故これが100円なのかと思ったことはありませんか。人件費の安い国で生産しているからですね。これは安い人件費を輸入していることになります。それに対抗するためには国内の人件費も同じように安くしなければなりません。ここにパートタイマーが労働の主流になったり、ワーキングプアが発生したるする原因があるのです。
 お互いにその持っているものを正当に評価していくことが、本当の平等につながるのではないでしょうか。政治とはそうしたことを捉えて実現していくものではないかと、政局ばかり作っている今の国会を見て情けなく思います。

地球温暖化防止条例

 次の定例会で、民主党を中心に提案されようとしている「地球温暖化防止条例」の詳細な検討が自民会派の環境分野議員提案条例検討委員会でも開かれました。これまでも何回も検討会を開き、主として対象となる業界からもご意見を伺うなど、精力的に内容についての協議を進めています。
 目的については、会派を越えて賛同できるものですので、共同提案か、先行して作成に当たった民主党の提案に賛成する方向で内容協議をするための自民会派内での協議ですが、義務や規制の部分が多いことが気になっています。
 全国の都道府県で制定されているものや、国の温暖化対策法・省エネ法などと比較したり、北海道独自のものを盛り込む提案などについての検討をしたりの作業をしました。原案では、別に規則で定めるとしたものや、道による検証や指導を義務化するものなどがあり、強い意志で温暖化防止をしようという意気込みは分かりますが、行政改革をしていかなければならない道にそれを求めることはかなり無理があると思い、そのことを指摘しました。先日知事が環境シンポジウムの際発表した「環境宣言」を徹底することで、かなりの部分を達成できると思いました。
 まだまだ検討が必要です。

BWショー

 今年の乳牛共進会シーズンの幕開けとなる中標津乳牛改良同志会のブラックアンドホワイトショー(BWショー)が開かれました。今日は昨日までとうってかわって、当地らしい寒い日になりましたが、乳牛改良に熱心なメンバーが、昨年シーズンが終わってから手塩にかけてきた乳牛を持ち寄って乳牛としての資質や、育成の良し悪しを競っていました。一部の9ヶ月以下の部には、小学3年生のリードマンが登場し体より大きな牛を上手にリードする姿がとてもほほえましい光景でした。これから各レベルでのショーが次々と開かれますが、よりレベルの高い乳牛で、効率よく牛乳を搾る事が、この地域の酪農の進展に欠かせません。
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午後から、昨日亡くなった羅臼町の元町長佐藤盛雄氏のお悔やみに行きました。羅臼町の発展のために長年尽くされた方でした。私もお目にかかったのは一度でしたが、何かと気をくばって期待を示してくれたことを感謝しています。帰り道、道端に水芭蕉の群落を見つけて写真を撮ってみました。それほど湿地という場所ではなかったのですが、見事な群落でした。
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第7選挙区支部大会

 自民党北海道第7選挙区支部定期大会を開きました。私達の第7選挙区支部は前回の衆議院選挙で現職を落としてしまい、議席奪還を目指しています。選考委員会で候補を絞り込みましたが、諸般の事情からまだ快諾を貰うところには至っていません。しかし、いざ選挙になると分かった時には一気に走る体制を作っておくことが、必ず待望久しい自民党の議員を回復することになると信じています。
 今日の大会ではそんなことを今年の運動方針案として決めました。地方選出議員でありながら、今回の道路財源問題でも、地域の要望を主張しない議員は地方に入らないと言うことをはっきりさせなければなりません。
 庶民性をアピールするだけでも議員としては駄目なのだと言うことを、自身の行動指針としなければならないと教えられます。
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挨拶をする武部支部長と鳩首会談をしている二期生三羽カラス

後援会総会

 私の議員活動を支えてくれている後援会の総会が開かれました。連休を前にしての月末で忙しい方ばかりですが、およそ40人の方々が集まってくれました。私達が議員活動に専念できるのは、この方達の物心両面にわたる支えがあってのことです。事務所を維持するお金のこと、選挙のことなどが気になるようでは、議員活動も思い切った発言も制限されることになります。景気の立ち後れと、財源問題で地域の経済がなかなか活気づかないことで、こうして支援してくれる方達に恩返しが思うように出来ないことが心苦しいものです。今日は、地産地消で、お金の地域循環を心がけること、自らが何をするかを地域挙げて考え取り組むことなどを訴えました。
 議会自民党では、今日は支庁制度検討委員会の幹事会が開かれています。出席できない議員は意見を書面で提出していますが、どのような方向になったか気になります。

後期高齢者医療制度

 4月から、75歳以上の高齢者の健康保険を分離するなど医療と医療保険の新たな制度が始まりましたが、高齢者の方々に十分周知されていない(その家族にも勿論ですが)為に、一部で不満や混乱が広がっています。聞かれた人には制度の目的や、実態を説明して、それなりに理解して貰っていますが、対面した人だけなので、多くの不満は残っているでしょう。
これまでの社会保険や国民健康保険から離れて新たな高齢者だけの保険制度を創設することや、その半分が国の予算から、4割が若い人達の保険から、そして残りの1割を高齢者の人達にも負担して貰うことになっている事なども殆ど伝わっていません。決して姥捨て山などではないのです。
 何かを改革する時には、十分理解して貰うための方策をしっかり立てて行わなければ誤解で制度が進まなくなる例ではないでしょうか。

北方同盟総会

 北方領土復帰期成同盟根室支部の総会が開かれました。戦後62年経って全く返還に向かって動きの見えないことがとてもじれったく、段階返還でも2島返還でも良いから早く動きを見せて欲しいという思いがつのります。
 ロシアが全く返還交渉に応じようとしないのは、日本国内世論が弱いからとの見方が出来ます。
 昨年12月に東京で、返還要求のデモ行進を銀座から有楽町・日比谷公園で行いましたが、沿道の都民の反応は全くなく、これが日本の世論の現実だと思いました。
 領土にこだわるよりガソリンが安くなることの方がずっと大きな関心事という日本人の感覚では、足元を見て交渉するロシアには全く通じないのだと無力感さえ覚えます。自分の懐と目の前しか見ない国民を相手に、政府も本当に大変だと思います。
 このままでは日本の将来は暗くなります。どうすればよいのでしょうか。(無力感)

桜が満開

 札幌の桜が早くも満開になりました。いつもより10日以上も早い満開です。昨日の環境行動シンポジウムの話ではありませんが、地球温暖化が、複合的要因により加速度的に進んでいる一環なのではないかと思ってしまいます。きれいな花を見て思うことではないのですが、夕方の真っ赤な夕日が黄砂の影響であることと併せてそんなことを思ってしまいます。
 暖かくなることが、北海道の人々に幸せをもたらすのかも知れませんが、一方で膨大な人々に不幸せをもたらすことになるのではないのかと思うのは私だけでしょうか。
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道庁赤レンガ庁舎前で満開となったモクレンとソメイヨシノ

環境行動シンポジウム

 かでる27で、サミットを前にして、北海道環境行動シンポジウムが開かれました。まず知事による北海道環境宣言が発表され、「地球を守る心」「もったい無いの心」「自然と共生する心」の3つの心を大切にし、環境に優しい「8つの行動」を実践して、小さな事の積み重ねで地球温暖化を防ぎましょうと呼びかけました。その後環境ジャーナリストの「枝廣淳子さん」の講演がありました。この中では、地球温暖化は、いくつかの悪循環が重なって加速度的に悪くなる危険性があること、海外に比べて遅れている日本の取り組みの現状などの話のあと、大きく減らすためには、二酸化炭素を削減すれば得になるような仕組みを作ることだという提案がありました。例えば、炭素税を設けて、それを財源に所得税に還元する等です。急いで取り組まなければ、後世に大きな禍根を残すことになります。みんなで意識していかなければなりません。