明日から、ガソリン税の暫定税率が効力を失い、暫定税率分25円が引き下げになることが決定したと、一日中報じられています。それと共に、ガソリン税の性格上、在庫分にはまだ税がかかったままですので、販売戦略上損をしながら引き下げるところ、在庫が無くなるまで今のままの価格で売る所など、販売するスタンドに混乱が生じるのではないかと危惧されています。また、この収入を見込んで予算を立ててからのことなので、国、地方を通じて、収入不足をどうするか、特に財政立て直しのために公共事業を厳しく絞り込んでいる北海道などは、経済に大きな影響を与えることになります。今日の各党首の記者会見などを見ていると、追い込まれながらも必死に大局的な面から訴えようとする福田総理と、にやにやしながら会見している小沢民主党党首や、これまで野党は言うだけで結局何も出来ないではないかと言われていたことが実現できるとにこにこしながら話す鳩山幹事長などを見ると、全てのことに責任を持って対処しなければならない立場の違いがよく出ているように思います。国民の皆さんが、今だけ、自分だけが良ければと言うことで判断して、将来に禍根を残さないよう望みます。それで膨大な借金に苦しんでいるのが北海道なのですから。
月: 2008年3月
ある漁師の死
羅臼で、議員になってから知り合った遊漁船の船長が亡くなりお葬式に参列してきました。もとは漁船に乗っていましたが、漁模様も悪くなり、合間を縫って釣り船もやっていました。相泊を基地とし、私の近所の知り合いも時々釣りに行って乗っていたようです。私との間柄は、今の漁船を新造する時、資金などの相談に来たのが初めてで、その後、相泊港の改修の話し、緊急避難港としての知円別港の問題、一昨年の爆弾低気圧の際、船が港に乗り上げた時など、折に触れて中標津の事務所に寄って色々話して帰りました。結構口うるさい人だと思っていましたが漁師らしいさっぱりした性格で、うち解けて話が出来る人でした。癌が見つかってからわずか4ヶ月の命だったとか。今後あの釣り船は誰が運航するのだろう、気になってあの世に行けないのでは等と思いながら、わずか58歳で行ってしまった友の冥福を祈りました。
葬儀の帰り道、高台から見た流氷に覆われた羅臼港
桜満開
昨夜また最終便で札幌に帰って、今朝地元へ帰りました。空港を降り立つと細かな雪がちらちらと降っていて、東京との気候の格差の大きさを感じました。東京はまさに桜の満開を迎え、少し歩くと汗の出る、春爛漫の気候でした。あと一ヶ月半かからないとこの地には桜は咲きませんが、その後の過ごしやすさは東京の比ではありません。
そこからが北海道の良さ満開です。
今年の夏の好天を祈るばかりです。
国会の近くの「日枝神社」の桜です
要請
昨日議会終了後最終便で東京に出て、朝からの地元の中標津空港利用促進期成会の千歳中標津便の休止撤回と、早期再開の要請行動に参加しました。
そもそものはじめは、昨年暮れ道内で4機飛んでいるDH8型機を、三宅島便再開に一機回すため、道内の減便をしなければならず、中標津ー丘珠便を減便したいと申し入れてきたことに始まっています。
町長が、利用の多い、定着しているこの路線の提案には応じられない旨返答したところ、代わりに搭乗率の悪い千歳便の休止を決めてきたというものです。
民間航空会社ですから、不採算路線を維持できないというのは理解しますが、東京以外からの乗り継ぎ便として、また観光シーズンの補足便として貴重な便でしたので、この要請となったものです。全日空側の答えはクールなものでしたが、今後も地元での観光客の受け入れ体制整備も含めて、ねばり強く要請を続けて行かなければなりません。
午後からは自民党道連の一員として、新幹線の札幌延伸の要請に、関係国会議員の所を訪れ、最後に首相官邸に官房長官を訪問し要請をしました。釧路根室地方には、新幹線は関係ないように思われがちですが、九州を見ると、新幹線と競合する航空路線の割引料金が新幹線のない北海道に比べると安いことが分かります。地元負担のこともありますので簡単ではないことですが、実現することが将来の北海道にとってどれ程大きな意義があるか分かって欲しいと思います。
全日空への要請と、官房長官への要請のもよう
定例会終了
2月26日から開かれていた第一回定例会が終了しました。今回は、国会の意地の張り合いが道議会にも波及してきていて、特定財源に関する立場を異にした意見案をめぐって1日費やしたことで、最終日の今日は常任・特別の各委員会を開き付託されていた議案についての結論を出し、これに対する各会派の賛否決定、討論の申し出でや、議院運営委員会によるスケジュールの調整、議会事務局による書類の作成などを、普通は二日間かかってやるものを1日で処理したため、本会議開始は午後4時半からとなりました。予算案には民主党・共産党から国会での特定財源の動向を組み入れて修正を求める動議が出され、討論のあとこれを否決した後、道提出の予算案を自民公明・フロンティアの賛成多数で議決しました。その後、意見案や副知事、教育長などの人事案件について、討論採決を繰り返し午後7時半に終了できました。
今後国の特定財源の扱い次第では、大きな穴の開く危険性のある予算ですが、公共事業の厳しい見直しを盛り込んでいて、これだけでも道内の中小建設業者を始め、多くの関連産業が大きな影響を受ける上に、見込んでいる特定財源が入らないことになると、とどめを刺されることになりかねません。道路整備が遅れるだけでなく、地方を支えている企業の雇用もままならなくなります。参議院で多数を占めた政党もこうした事実に責任を持った解決をして貰わなければならないと思います。
知事総括
予算委員会最終日となり、午前中の全体会で、各分科会の委員長報告があり、知事総括に残す質問の確認をして、午後からの知事総括に臨みました。自民党の総括質疑は、深追いをしないため少し物足りない所もありましたが、一方民主党は道路材源に関する知事の定例会見での発言に関して、つじつまが合わないと時系列で説明しろと言う、意地悪としか思えない追求があって一体何を考えているのかと怒りたくなる場面もありました。予算案については、民主と共産が特定財源がなくなるかも知れない中で、それを想定した予算に組み替えるべきと反対しましたが、自民・公明・フロンティアの賛成多数で可決しました。最後の委員会意見案の採択では支庁制度改革に反対するフロンティアが反対に回ったため3票差での可決となりました。明日は本会議でもう一度同様な手続きをすることになりますが、夜遅くなりそうです。
春の足音
道庁赤レンガ正門前の北3条通りで、伸びすぎた銀杏の選定作業が始まっていました。札幌の街路樹もかなり大きくなって、夏には涼しい木陰を作るようになってきましたが、枝が張りだし大型の車に引っかかるようになるので、こうして二年に一度くらいのペースで選定作業が行われます。機には可愛そうですが、逞しくまた次の枝を伸ばします。ごくわずかですが、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の吸収にも一役買っています。
4年程前、海外研修で訪れたフランスのパリで、あのシャンゼリゼ通りの街路樹が、きれいに四角く刈りそろえられていて中世フランス王朝の庭園造りがそのまま街路の景観作りにも生かされているのを感じました。
うずたかく積み上げられていた雪も本当に少なくなり、こうした作業の一つ一つが春を呼び込んでいるようです。
サービス産業の育成
予算特別委員会3日目の審議がありました。私は今回所属している第3分科会(水産林務・農政・経済)に戻って(医療は第1分科会の所管なので、移動して質問をしました)経済部所管の課題について道の考え方を質しました。
特に今回漸く示された三次産業振興プランについて、重点を置いていると答弁された、観光や、IT産業などについて、どのような振興策を図っていくか。事業を立ち上げるさいの資金手当てや、的確なアドバイス、支援などが必要だがどのようなものがあるかなどについて訊いていきました。また、このような事業を展開する上で欠かせないのが人材です。その育成についても、このほど提出された「人材育成プラン」に沿って、どのように展開していくのかを質しました。民間の活力を使うしかないのですが、ここのところが最も大事な部分だと思っています。
支庁再編をやろうとどうしようと以前もこれからも支庁職員がどれだけ地域に入り込んでみんなの活力を高めていくかにかかっているように思います。
高い知識に基づいた企画力のある道職員を事務所の閉じこめておくのはいかにももったいないと思います
春分
2月3日に立春を迎えてから約一ヶ月半、今日はもう立春です。このところ暖かい日が続き山になっていた札幌の雪もすっかり少なくなっていますが、ふるさと中標津ではもうほとんど無くなっていると言うことで、早すぎる雪解けに不安も出てきます。
季節はやはりその時期に合った移ろいをしてくれなければ、どこかで無理なつじつま合わせがあって、台風や、冷夏、酷暑と言ったふれの大きい時が来ることになります。
温暖化のせいだとすれば将来のために少しでもエネルギーを節約しておかなければなりません。
ちなみに、私が札幌で息子と借りているマンションの部屋で焚いた2月分の灯油が、たった36リットルだったのには驚きました。勿論私は2月は議会前でしたので一週間程しか滞在していませんが、息子はほぼ毎日朝夕はいます。2LDKの部屋に一つだけストーブがあり、22度設定にして、部屋から外出する時は必ずストーブの火を消すなどを徹底して(させられて)います。
今日のように暖かい春の日差しがさすようになると、もう殆ど暖房はいらなくなります。
「暑さ寒さも彼岸まで」です。
ドクターヘリ
今日から予算特別委員会の今年度予算や課題についての審議が始まりました。私は6番手で、保健福祉分野で、医師不足解消の見通し(全く立たないのですが)や、道外に流出する傾向にある研修生を北海道で研修して貰うための、指導医の養成、1次2次3次医療の役割分担、総合医の養成、自治体病院広域連携構想について等の他、急性期の患者を運ぶドクターヘリについてなどを質問しました。北海道、とりわけ根室管内は、人口当たりの医師数が、平均の半分、多くいる上川中部圏や、札幌圏の3分の1で、その格差は年々開いてきています。こんな所にこそドクターヘリは必要だと訴えましたが、検討委員会で調査検討しているところということで、慎重な答弁で終わりました。道路と、仕事と、医療のないところには人は住まない時代になっています。1日も早い解決をしなければなりません。