午後から自民党支庁制度改革検討委員会幹事会があり、出札しました。2月4日に特別委員会で集中審議があり、質問に立つことになっているため、その内容検討を行うためのものです。支庁制度は100年の歴史を持っていますが、今回は主に道財政の逼迫を受けて、交通通信網の発達などの社会変化の中で道庁のスリム化を図るために再編しようとしているものです。反対すれば簡単ですが、道財政の現状を見ると、思い切ってやらなければ駄目だと私は思っています。しかし、支庁からいわば格下げになる設置市町村は猛烈に反対しており、自民党会派の中でも賛否両論があることで、慎重に進めなければならないことになっています。産業の連関や、新しい総合計画の連携地域などを基本に9総合振興局、5振興局に再編しようという案ですが、はっきりした必要性や、地域振興の行方が示し切れて居らず、そのあたりをしっかり質問してその結果で方向性を見いだしていこうとするものです。
協議の後JRに乗って、明日の酪農畜産の現地調査のため、稚内に向かいました。
月: 2008年1月
安さを求めて
中国から輸入された冷凍食品の餃子を食べた人から、中毒症状の出たことが判明し、調べたところ除草剤の成分が検出されたとのことで、関連している会社が一斉に回収に動いて大混乱になっていると報道されています。
昨年はミートホープの食肉偽装に始まり、食品の表示偽装に揺れた一年で年末の今年の漢字も(偽)とされたようなt年でした。また中国製の製品は、ペットフードや、子供のおもちゃなどで害のあるものが使われていて、被害も発生したり、大量の偽ブランド品が摘発されたりと何でもありの所が不安をあおります。
これらの事件の根元を見ると、とにかく競争の時代で、消費者が安さを徹底的に追求した結果ではないかと思います。偽装も、中国に製造拠点を設けるのも、消費者の(または販売業者の)安さを求める消費行動に答えようとしたもので、国内で生産されるものの価値を認めないことから発していると思っています。特にバブル崩壊後安い労働力を求めて生産拠点を韓国や中国に移した工業製品や繊維製品により、物価はデフレといわれるように下がったものの、国内での失業や、低賃金労働者の増加など、自分達の首を絞めるような結果に繋がっています。「水は高きから低きに流れる」とか、「悪貨は良貨を駆逐する」と言われるように、お互いの労働価値を認め合わなければ結局は世界で一番生活レベルの低いところに合わせなければならないことになります。
考えなければならない事件です。
寒稽古
中標津警察署で、「冬季特別術科訓練納会試合」があり、お招きを受けて見せて頂きました。今年はサミットがあり、警備のための動員があって署員の半分が動員されるとのことでした。その期間は、動員される者も厳しい勤務を求められますが、残った者も、夜勤などの交替勤務が普段の倍となりこれもきつい勤務となるようです。そのためにも普段から訓練をし鍛えていくことが大事と、寒稽古を行って、今日がその納会となったそうです。訓練では、柔道・剣道・逮捕術・等を稽古していますが、今日の納会は、逮捕術のソフト警棒を使ったチームトーナメント競技を披露してくれました。試合にはいると、真剣そのもので、普通の棍棒でこんなふうにたたかれるとたまったものではないと思いながら見ていました。地域住民の安全を体を張って守っている方達ですが、このような厳しい訓練を通してそれがなされているのだと理解した一時でした。
署員の皆さんと、試合中(脚が決まった瞬間)
農林部会現地調査
自民党本部の、酪農畜産に関する現地調査が、27日と28日の両日十勝支庁と釧路支庁で行われました。今日行われた釧路支庁での調査には、私達自民党道連の政調会メンバーと、根釧選出の道議会議員も初めて参加させて頂きました。午前中は、阿寒町の仁成ファームを視察。この農場は共同農場から発展し会社組織にして規模拡大をしている釧路市に近い農場で、視察した第2農場は現在300頭の搾乳を60頭搾れるロータリーパーラーを使って3回搾乳をしていますが、稼働して1年という事で、まだフル稼働には至らず、また一昨年の生産調整もあって昨年は苦しい経営を強いられたとのことでした。午後からの意見交換でも、今回の(平成の危機)が、昭和48〜9年の昭和の危機と違うのは、何度もの危機の中でこうして、規模拡大や、不断の努力で生き残った農家が危機に陥っていることで、ここを守らなければ食料生産が崩壊するとの認識でいなければならないことです。今後農家や、役員の意見を聞きながら国や、道の出来る支援を求めていくことになります。
ロータリーパーラーを視察 近藤農林部会長と話す(後方は平岩牛乳乳製品課長)
酪農危機突破
午後から、根室管内酪農民集会が開かれました。一昨年・昨年と配合飼料や、石油関連製品が値上がり、加えて脱脂粉乳の在庫が多く減産型の計画生産を強いられたことから収入減となり、収入支出の双方から挟み撃ちにあったようなものでした。それだけに痛手は大きく、2年連続のアンバランスな状態が地域経済にまで大きく響いています。今日はみんな真剣な目つきで、出席した国会議員のワンマンショウを聞いていました。意見の中では、特に最近大型投資をした酪農家に打撃が大きく、またその他の所でも、離農してもその農地を引き受ける者が居ない等深刻なものがあると述べていました。実際、昨年暮れの組合員勘定の結果を聞くと、組合員が貯金や、乳牛販売などでつじつまを合わせたものが多いので、見かけ上は6割の赤字割合で収まっていますが、赤字額の合計は過去にない程大きくなっています。メーカーとの交渉は、5円10銭という近年にはない引き上げですが、まだ不足する分は補給金や、特別対策を求めていくことになります。
長寿
午前中、遊説等でお世話になった方のおじいちゃんが亡くなり、葬儀に出席しました。会場に入り仏前にお線香をあげて、家族の方にお悔やみを言う時、思わず「長生きせられて良かったですね」と言ってしまいました。お悔やみに「良かった」はないと、お経を聞きながら大いに反省していましたが、93歳という天寿を全うしたのですから許されるかな?私の両親も、今年90歳と88歳になります。今から4〜50年前、私達が小さかった頃は、この歳は考えられない程の高齢でした。医療が良くなったのか、食べ物が良くなったのか、健康管理の方法が良くなったのか、そのどれもが相互によい効果を発揮しているのか良く解りませんが、80歳以上の方はざらで、100歳の方さえ何人もいます。長寿社会ですが、もっともっと健康で自分のことは自分で出来て、趣味などの楽しみを持って、天から呼ばれたらぽっくりと逝くなんてうまくはいかないでしょうね〜
酪畜団体意見交換会
酪農・畜産関係の9団体と、自民党道連政調会・農業振興議連役員の合同意見交換会を開きました。2月に控えている酪農畜産政策要求や、各団体の現状の業務と問題点などを話し合う目的で開いたものですが、今日はちょうど北海道酪農対策協議会が開かれ、メーカーと交渉していた取引乳価や今年の価格・政策要求内容などについての決定した報告など最新の情報も提供されました。経営の基礎となる個々の情報や、優良種雄牛の確保、草地の更新などのサポートをしている団体からそれぞれ説明を受けましたが、日頃こうした情報に触れる機会の少ない議員の皆さんも危機的状況の中で熱心に聞いていました。
支庁制度改革
明日検討をすることになっている支庁制度改革に関する集中審議に向けての質問内容検討会を控えて、議会へ出向きました、支庁制度改革は、行財政改革と、時代の移り変わりの中で、これまであった支庁を振興局と呼び変えると共にあり方も変えようと言うものです。統廃合を伴って、はじめは6圏域としていた総合振興局の設置が、地域での距離や経済圏の一体化がなされていない支庁などを分離して、9総合振興局と5振興局とすることに変更しました。縮小の対象にされている地方の4市町村は町を挙げて反対運動を展開しようとしており、順次開かれている道側の説明会でも厳しい批判の意見が出ていると伝えられています。これまであったものをなくす難しさは並大抵のものではありませんが、遂行するためには、説得できるだけのしっかりとした計画や気配り、地域振興のための方策など納得できる計画が不可欠で、より具体的に説明することが理事者に求められています。
がんばれ未来の酪農家
別海高校酪農科3年生と、専攻科のメンバーが海外研修をした報告会があり、出席して聞かせて貰いました。毎年、別海の酪農後継者を育てる会が、助成をしながら、各農家出身の高校生や、酪農就業を目指す専攻科の学生を海外に派遣し、見聞を広めて、将来の酪農経営の基礎作りに役立てて貰おうというものです。今回は、10人の高校生が、ドイツ・オランダ・イタリー・フランスを訪れ、酪農経営のみでなく、環境に対応する姿勢や、生活重視の生き方・多彩にあるチーズの味比べ・トラクター工場などを見聞してきましたが、滅多に体験できないことを高校生のうちに見聞できると言うことは、今後の彼らの大きな財産になるとその発表を聞きました。分娩してから15日間も搾乳をしない経営があると驚いた報告をした子もいました。専攻科のニュージーランド研修は、二名の女性が参加して、2ヶ月間の長期研修をしてきた報告でした。家族と一緒に生活しながらの研修ですから、経営の一切を体験できたと言っていました。昨年の学生も言っていましたが、ニュージーランドでは、乳頭を拭かずにそのままミルカーを着けると驚いていました。潔癖感の違いや、牛乳を扱う歴史の差が出ていると感じられる話でした。別海町の酪農発展の礎となってくれることを願っています。
がんばれ未来の酪農家達!
今年の酪農情勢
今月の27日と28日に、今年の酪農畜産の状況を聞き取りに、自民党本部の農林部会長や、乳価小委員長など農林部会メンバーが現地調査の為と価値支庁と釧路支庁を訪れることになりました。ここに、これまで例のないことですが、自民党道連の政調会酪農畜産緊急対策委員会メンバーが参加させて貰うことで調整をして貰っています。品目横断的経営安定対策での、現地の農業者達の意見を聞くという努力が足りなかったという反省と、酪農畜産が昭和49年以来の危機的状況にあるとの認識から道内何カ所かで、酪農家や、農業団体関係者から生の声を聞かなければならないという意識からです。釧路管内には、私や、小松議員が参加しますが、飼料や、石油関連製品の値上がりで苦境に立っている酪農畜産農家の要望と、団体の要求をしっかりと聞きたいと思っています。