獣医師大会

 北海道獣医師会の大会が開かれ、来賓の一人として出席させて頂きました。毎年春の総会と、秋の大会には出来るだけ出席させて頂いています。地域の中でも、酪農との関係でも、獣医師の皆さんとは切っても切れない関係で、常に、家畜衛生や、家畜飼養等の面で情報交換をし、共に解決にあたってきました。BSEの発生したときや、その前の口蹄疫の時も、家畜保健所や、全道の獣医師会の皆さんが、素早く対応に走ったおかげで、拡大も混乱も最小限に防げた経過があります。
 話は少しそれますが、私の地元で、家畜健康センターを立ち上げて経営していた、田中保幸氏が亡くなりました。まだ60歳という若さでしたが、獣医師として中標津に来てから30年あまり独特の個性でみんなから「やすさん」の愛称で愛され、牛を大事にしながら治療に当たってきました。この獣医師会の地区理事も務めていましたが、この大会に合わせたように永眠されました。何か大事な友を失って、とても寂しい思いがします。思い切り生きた60年だったように思います。みんなと冥福を祈りたいと思います。

医療研修をさせて頂きました

 以前から御願いして日程調整をしてもらっていた、北見日赤病院の「医師研修」についての調査が今日実現しました。研修担当の種市副院長さんが、忙しいところ午後3時から一時間半もの時間を割いてくれ、様々な問題点を指摘してくれました。この病院は東大や、慶応大学などから多数の研修医が集まってくることが知られていますが、その理由の一つとして、プログラム作成などのとりくみに早くから取り組んでいて、正式に制度が発足して研修生の公募を始めたとき一歩先にいっていたことや、ある種偶然によってこれらの大学からの応募があったことなどを話してくれました。研修は常に与える側・受ける側の話し合いで、プログラムについてもその都度修正していくなど、細かい対応をしています。今の医療制度の欠点などを含めて本当に忙しい中を丁寧に説明して頂きました。今後国の制度是正や新しい発想などを持ってみんなの安心を実現しなければならないと思いました。

高校教育

 午後から、羅臼の高校にお邪魔しました。羅臼町はご存じのように半島部で、他の高校には通えないという条件から、昔から中学卒業生の地元高校への進学率が高いところです。それでも今は70%程度とか。全道で高校の適正配置の中で統廃合が取りざたされている中で、危機感を持ち、今年から中高一貫の制度を取り入れ更に受験対応のためにコース性を取り入れたり、職業観や勤労観の育成のために6年間を通したキャリア教育を行ったりするほか、知床という自然に恵まれた地域の特色を生かして自然環境学習を盛り込むなど様々な工夫を凝らしています。悩みは、コース制をとることによって教室数が不足していることや、教員の絶対数が足りないなど、今後への課題もあります。道教委や根室教育局は予算の不足する中で、出来るだけの支援をしているようですが、今後更に課題を精査して地域の子は地域で育てる目標を持ち、せめて80%の子供達が地元高校に進学するようにしたいと思います。管内の5つの高校はそれぞれこのように特色をアピールして、頑張っています。出来ることなら、地元の高校を信頼して頂きたいものと思います。

要望会

毎年恒例になっている、根室釧路圏(シマフクロウ圏)発展機構の会合が釧路で開かれました。釧路根室圏の経済団体から、地域の要望が出され、それに各選出道議が応えるという形式で行われるものですが、国の関与する内容のものも多く、これには、一体となって国に働きかけると応えることになります。「毎年同じ要望になりますが」といって始まるのが、歯がゆく、また申し訳ない気持ちになります。どんな事業でもそんなに簡単に実現はしないと思いながらも、何とか一年でも、一歩でも早く実現して欲しいという気持ちが痛い程解ります。道路整備・港湾整備・水産業の振興・農業の振興・北方領土関係・そして新規要望として、安全操業についてと、自治体病院への支援についてが加えられました。道路整備は少ないながら進められていますが、今のペースだと、いつ完成するか解らない程で、道路が完成した頃には、その先の集落が無くなっていることさえ考えられます。都会並みの生活環境というからには、移動時間の短縮が出来なければ、不可能です。格差是正をいうのなら、こんな所からして欲しいものです。医療は言わずもがなです。
 終了後真っ直ぐ根室に向かい、道議会北方領土特別委員会の現地調査に同席して、各自治体や団体の代表と特別委員のやりとりを聞いていました。こちらも歯がゆいばかりです。
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ゆめの森公園

 朝、標津・中標津馬事競技大会(草競馬)があり、開会式で御祝いを述べさせて頂きました。根室管内のみならず、道東一円からポニーから重種馬(輓馬)まで多くの馬が集まり、盛大に行われました。今年は、日高地方や、十勝の一部からは、「馬インフルエンザ」の流行に配慮して、参加を取りやめるものが出て、少し寂しいレースもあったと聞きましたが、天候も熱い日差しの中にも涼しい風が時折吹く天候で、多くの観客と共に楽しんでいました。その後、自衛隊西春別駐屯地の創立42周年祈念行事と一般公開があり、ここでも日頃のご苦労の感謝を込めて挨拶をさせて頂きました。防衛庁から省に昇格した意味など、皆さんも話していました。
 帰りに、空港の近くにある「道立ゆめの森公園」近くを通ると、もう3時をまわったというのに暑い中ビジターセンターの駐車場は一杯の状況でした。写真も載せますが、ひまわりやコスモスの向こうにビジターセンターが見えると思います。この道立公園は、全道でも指折りの利用率の高い公園です。これ程使ってもらえれば設置した意義が発揮されることと思います。
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勉強会

 午後から、毎年恒例になっているJA中春別酪農対策協議会と農政部との懇談勉強会が道議会会議室で開かれ、私も同席しました。何年か前まで順調に推移してきた酪農ですが、一昨年から需給バランスが崩れて、昨年・今年と減産型の計画生産を余儀なくされています。今の状況を乗り越え、より安定した酪農経営を築くため、酪農家側からは担い手対策・高騰している資料の今後・負債対策・乳検事業支援などについての問題提起がありました。飼料については、構造的な要因によっての値上がりで、今後が心配されるが、今のところは価格安定基金によって補填しながら来ているので、激変緩和は出来ていること。しかし、補填されるのは値上げになった分で、それまで補填されていた前回値上げ分はそのまま価格に上乗せになるので、経営に負担になることは間違いないことです。
 需給のバランスが、最近一転して、加工向け牛乳が不足する事態となっていきました。オーストラリアの干ばつによる減産と、中国やロシアの経済成長による需要増が原因とか。先は読みにくい世の中ですが、この傾向は何も今に始まったことではないので、先をしっかり読みながら計画を見直して行くことも必要だと感じています。

環境生活委員会道内調査

 8月21日から23日にかけて、環境生活常任委員会の道内調査があり、知床世界遺産を中心に網走、根室両管内をまわってきました。パソコンを持たずに歩きましたので、3日分まとめて報告する事とします。
 初日(21日)は、斜里町のエゾシカファームを訪問し一時養鹿の実情や、処理施設を見学させて頂きました。斜里町の建設会社が、ソフトランディングの一環として、道の補助をもらいながら始めたものですが、エゾシカ肉を北海道特産にするには、まだまだ頭数が足りないとのことで、自然界のエゾシカ管理と同時に、各地での取り組みを繋いで産業に育てる必要を学びました。
 その後海から知床観光船に乗って、断崖絶壁の知床を視察の後、斜里町で知床の保護管理に携わっている方達と意見交換会をしましたが、特に保全管理や、利用に関して北海道の具体的な関与がないという強い指摘がありました。道は国立公園であることから、具体的関与は国の分野との考えでこれまで進んできましたが、知事が「知床ルールの確立」を公約に謳っている以上適正利用検討会議の前段から担当部署の参画が必要との印象を持ちました。この他、海域管理計画の樹立にあたって、新たな規制の心配も出されました。
 翌22日は自然センターに立ち寄ったあと知床5湖の高架木道の整備状況を見ましたが、熊の出没が多くなっているこの周辺の利用と安全、それに踏みつけによる環境への影響から今後の整備が必要との認識を持ちました。
 午後からは羅臼町に移動し、昼食を挟んで羅臼町の関係の皆さんと懇談をしました。ここでは、最近の高潮など環境変化についての懸念や、知床財団への加入支援促進依頼、羅臼湖の木道整備、半島の漂着ゴミ処理に係わる諸問題、ロシアトロール船とスケソウダラなどの漁業資源管理問題、エゾシカや熊対策にあたるハンターの高齢化と減少問題、ガイド資格に関する件など、多様な意見や要望が出されました。最後にサシルイ川と羅臼川の河川工作物の状況調査をして、2日目を終えました。3日目は、別海町にある、水産系副産物再資源化施設と、根室北部広域ゴミ処理施設を調査。ゴミ処理施設は、大きさが中途半端で効率が悪いなどの問題点を知ることが出来ました。
長くなりましたが、3日分一気に書きましたので、ご容赦下さい。写真も一部添付します。
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エゾシカ養鹿場 BDFで走るバス 5湖の高架木道 懇談中の委員長他

各部課題ヒアリング

 自民党政審で次の第3回定例会に向けて、各部から課題の聞き取りをするヒアリングがあり、出席しました。次の定例会では会派代表として、代表質問をすることになっているので、今後様々な機会に質問内容の整理検討をすることになります。
 私から見て、今の最大の課題は・財政・医療・景気に集約されるのではと思いますが、この他にも今問題になっている食の安全や、農水産物の輸出、環境など多くの課題が山積しています。仲間の皆さんと力を合わせてしっかりと道の方針をただせるよう頑張って行きたいと思っています。

地元の盆踊り

 午前中は、中標津町消防団の総合訓練が、計根別地区で開かれ、来賓として出席。参加した団員は、他の地域の団員に比べて若いことや、出席率が良かったと感じました。それだけ、中標津には若い人が多いということでもあるのかも知れません。消防団員は、日頃生業を持ちながら、ボランティアとして訓練を積み、火災や災害の際には駆けつけて、被害の拡大を防ぐ役割を担っています。下消防団員としては、見ていてもどかしい面もありますが、こうした訓練での反省の下、また更に訓練を積んで住民の負託に応えて欲しいと思います。みんなで応援しましょう。
 夜には、私達の地元・武佐地区の盆踊りが開かれ、地元の人だけでなく、地域の出身者や、多の地区の一体も沢山集まりとても賑やかな盆踊りとなりました。気候もちょうどよかったこともあって、青年部や、学校の先生、それに地元出身の中華料理店「大和殿」などの出店した食べ物店が、早々と品切れと言うこともありました。
 私達も武佐の出身者で中標津町で活躍しているメンバーの一員として、仮装に参加しました。
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支庁制度改革

 昨日の最終便で出札して、午前中の自民党道連の支庁制度改革検討委員会に出席しました。
 道は、主として財政再建の観点から、支庁再編をし、スリムな道庁への一環としたいと案を固めています。道州制特区法を実現する際にも、国の方から条件の一つにされているものでもあります。
 明治時代、交通網の発達していない広い北海道を一つの道庁で治めるために14の支庁に分けて以来100年以上になっています。交通通信網が発達している今改革の時期に来ていることは理解できるところですが、再編の中で、その後の活性化策や、支庁機能の整理統合の具体的なものが充分示されていないことなど、まだまだ検討の余地があると言うことが今日の会合での一致した意見でした。今後、今の支庁の中での業務再点検や、統合しても差し支えない分野、現業部門の扱いなどについて更に検討していくことになりました。