飼料・肥料を始めとして資材価格が大幅に値上がりして、酪農経営は厳しい状況のかれているという自覚を持って、札幌での団体本部を訪問して今後の方策への考えを聞いて歩きました。メーカとの取引価格を値上げする交渉に入るのが一番なのですが、バターや脱脂粉乳の在庫が過剰状態の中ではメーカーも引き受けを渋ったままで、簡単に値上げに迎える状況でもありません。発信力のある酪農家はSNSで盛んにホクレンや国を批判し、それに同調する人たちも多いのですが、事がそれほど単純ではありません。45年前の第一次オイルショックを超える諸物価値上がりですが、この時青年部員だった私は仲間とともに東京数寄屋橋公園でハンガーストライキをやりました。農家の人たちは雪印工場の側の橋から牛乳を川に投げるなどの行動をしました。そんな話も出てこないのは、未だあのときほどの追い詰められた感がないからでしょうか?