団体政策懇談会では、農業関連の「農業土木設計協会」「農業建設協会」「各農業団体連合会」などからの懇談もありましたが、他の業種同様人手不足と将来の担い手減少にどう対応するかが一番の話題となりました。これまでの農政の中で、平均コスト主義や、市場経済任せが進められた結果、常に農業者の半分が営農に希望を持てず後継者が残っていないことから定年離農が多くなり、利用されない土地が増えている実態と、経営規模の拡大に伴っての大規模営農を実現するために、水田などでは大区画化の要望が、畑作では湿害や干ばつ被害を防ぐための灌漑排水工事などの要望が多く出されました。これらには多額の費用と時間がかかることや、工事費の値上がりの中で負担が大きくなるなどの問題点もあり、簡単なことではないのですが、これがなければ食糧自給や、農業・農村の維持は成り立たず、優先して行われなければならないこととみんなで意識を共有しました。