私と同じ年から羅臼町長を3期務め、その後千島歯舞群島居住者連盟(千島連盟)の理事長を8年間務めていた、羅臼町の脇紀美夫さんが26日無くなりました。2月の全道千島連盟の総会で功労者表彰を受けられたときには病気のようには見えなかったのですが、6月の肺がんが見つかり、7月から治療をしていたそうで、がんの転移もあって見る間に悪化して力尽きたそうです。とても真面目な方で、誰に向かってもはっきりものを言うところもあり、なかなか進まない領土返還には忸怩たる想いを持っていました。残念ながら目的を果たせぬままに逝去され、どんなに心残りだったかと思います。北方領土は我が国固有の領土だとの主張を崩さず、ロシアからは「好ましからざる団体」といわれるほどでした。心からお悔やみを申し上げます。