先週から本格的に始まった秋鮭漁ですが、漁のはじめから景気の良い話が伝わってきません。6日頃から順次網起こしが始まりましたが、初日は標津で10トン、羅臼で8トンと、豊漁年と比べると10分の1程度、中には二桁程度の鮭しか入っていないと言うことで、この後の漁獲が危惧されます。別海漁協での「あきあじ祭り」は早々に中止が決まったと言うことで、地域経済にも暗雲が漂うことになっています。この漁協では一昨年から放流する稚魚を一週間程度中間飼育し、体力をつけてから放流するという事業を開始しており、このサケが帰ってくるのが早ければ来年からということで、その成果が期待されて居るところです。豊漁に湧いた頃は放流したサケの回帰率が10%を超えていたと言うことですが、最近では2%程度に止まっているそうで、海水温の上昇が大きく影響しているとは言え、何とか帰ってきてほしいものと思います。